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夏バテ度チェックシート!熱中症予防の食事と食欲増進のコツを掴んで、手抜き調理を考える!

 

毎日暑いですね…という挨拶が続きます。

連日40度近い気温だと、ガンガンにエアコンをかけても、南と西側の2階は地獄のような暑さになります。

気温が上がる報道や熱中症の情報が多く、TVやラジオでも警告されます。

そのような情報を耳にすると「体に気をつけなくちゃ!」と意識していますが、お盆休みなどのレシャー疲れや、暑さによる偏った食事による暴飲暴食、そんな体の状態に追い打ちをかけるように残暑が続き「夏バテ」の症状が出始めます。

何となく体の調子が悪い・胃腸の調子がよくない・やる気が出ないなどが続くのが“夏バテ”です。

夏バテとは、医学的な用語ではありません。

高温多湿な日本の気候が続いたときに起こる、体調不良の総称です。

その夏バテを予防するには夏の間の脱水ケアが大切で、疲れや胃腸の調子がよくないなどの症状は「かくれ脱水」になっていて、かくれ脱水は「熱中症」にも繋がるので、注意するべき症状なのです。

 

8月中旬から“夏バテ”に注意!どうして夏バテになるの?原因のポイント

“夏バテ”夏は、特有の「高温多湿」の環境が原因で、体の働きが正常に機能しなくなってしまいます。

私達の体は、暑さを感じると体温が上がります。

そうすると、体温を下げようと皮膚の血管が拡張し血液が集まって汗を出すのですが、湿度が高いと汗の蒸発が妨げられてしまい、体温調整ができなくなってしまいます。

体温調整ができなくなってしまうことで、熱が体内にこもって疲れやすくなるので“夏バテ”の症状で体が悲鳴をあげるのです。

その時に、体の悲鳴にきちんと対応しないと、ちょっと体の調子が悪いだけでは済まなくなってしまいます。

水分不足だけを気にして、水だけを補給しても根本的な解決にはなりません。

体にとって必要な栄養素のナトリウムやミネラルなども多く排出してしまっているので、栄養も補給しなければ、更に食欲がなくなり、胃腸が弱り消化力の低下によって食欲不振に陥る悪循環が続きます。

そして自律神経の働きによる、汗をかくように働き胃腸の動きを止める方向に働く交感神経と、汗をかかないように働き胃腸の動きをスムーズに整える副交感神経の切り替えが上手くいかなくなり、自律神経のバランスが崩れてしまいます。

【夏バテ・熱中症の原因のまとめ】

  • 水分不足
    人間は動いていなくても呼吸・汗・尿・便で1日2000ml以上の水分を排出していると言われています。
    水分が不足することで、血液がドロドロになって血管が詰まってしまい血栓ができやすく、脳梗塞の発症の原因になります。
    体の60%以上をしめている“水”が不足することで、夏バテ・熱中症から重症な病へとむかってしまうのです。
  • 食欲低下
    体の熱から逃れるために、冷たい素麺などで食事を済ましてしまったり、水分ばかりを大量に摂りすぎて胃液が薄まってしまい、胃腸の働きが鈍くなってしまうことで、更に食欲がなくなります。
    具材のない麺類だけで食事を終わらしてしまうと、栄養があまり期待できない炭水化物のみの偏った食事になり、糖質のエネルギー代謝をサポートするビタミンB1の働きが追いつかず、エネルギーにならないので疲労を感じるようになります。
  • 自律神経の失調
    夏の外気温度と冷房による室内温度の温度差に、体温の調節機能が対応しきれなくなり、自律神経失調症を引き起こします。

 

夏バテ・熱中症の3つのポイントが原因となり、体温調節が上手くできなくなってしまったことで、胃腸障害を起こし食欲不振となることで、自律神経が整わず睡眠障害を引き起こすので、心身ともに疲労が重なり重症化します。

そして、低栄養状態や、体力が低下して疲れがたまってきたりしているときにも発症しやすくなります。

暑い夏に負けない健康な体を維持するために、旬の野菜であるカラフルな夏野菜は、“夏バテ予防”となり、「食欲の秋」と言われる旬の野菜は、そんな“夏バテ”の体に体力をつけさせる食材になっていきます。

“食”は生きていく源

食べ物は、体を労り暑くて忙しい日々を過ごすためにも、効率よく栄養を摂取して、熱中症に負けない体づくりをしていきましょう。

 

夏バテ度チェックテストで、夏バテの意識チェックをしてみよう!

 

自分は大丈夫と思っていても、気が付かないうちに夏バテになっていることが多いです。

特に高齢者は体感温度が落ちていることや、深夜のトレイなどの心配から水を控えてしまうこともあります。

「夏バテ度チェックテスト」は、「日常で気をつけていきたいリスト」でもあります。

夏の生活で無意識にしていることなども、意識しながらチェックしてみてください。

チェックテストに「Yes」「No」で答えて、その「Yes」「No」の欄にある点数を合計してください。

質 問YESNO
夏はどうしても食事をつくるのが面倒になる 1点 0点
このところ、同じようなものを繰り返し食べている 2点 0点
食事はあっさりしたものやのどごしのよいものばかり食べている 3点 0点
暑いので、つい火を使わない料理が多くなる 1点 0点
夏になってから、どうも食がすすまない 2点 0点
のどが渇くので、ジュースや炭酸飲料などを1日に1リットルくらいは飲んでしまう 3点 0点
食欲がないときの食事は、すいかやアイスクリームなどですませることがある 3点 0点
夏バテ防止に焼き肉、うなぎのかば焼き、豚カツなどをよく食べる 2点 0点
日中は暑いので動く気がせず、家でダラダラと過ごしている 2点 0点
汗をかかないように、水分はできるだけ控えている 2点 0点
暑さに弱いので、部屋はクーラーをガンガンきかせている 1点 0点
寝苦しいせいか、寝不足の日が続いている 2点 0点
夜遅くまで、テレビを見たり、ビデオ鑑賞や読書を楽しんでいる 2点 0点
昼食を抜いて、少し涼しくなる夜にまとめて食べるときが多い 3点 0点
夏の晩は、仕事帰りについビアガーデンに立ち寄ることが多い 2点 0点

出典:NHK出版「今日の健康」テキストより

点数の合計した数値が、あなたの夏バテ度になります。

  • 22~31点:完全に夏バテでしょう
    きっと自分でも夏バテだと感じているはず。食生活などを見直して、夏バテから脱出しましょう。
  • 8~21点:夏バテ予備軍
    今は自覚がなくとも少しずつ体は夏の疲れをためこんでいる状態。早めにケアをしましょう。
  • 0~7点:祝♪夏バテ知らずの元気人
    あなたは今のところ夏バテの心配なし。とはいえ、まだまだ暑い日が続く時期、今のコンディションを維持する工夫をしていきましょう。

 

“水分+塩分補給”を気をつける!夏バテ・熱中症の予防で大切なこと

私達の体で温度調整は、36℃から37℃程度の範囲と、その幅はとても狭く、体温が上がり続けるような環境では、体内の水分と塩分のバランスがすぐに崩れてしまいます。

体温調整ができなくなって、軽度だったら水分と塩分の補給で応急処置で対処できますが、めまいや痙攣などの「熱中症」の症状が出るような重度になると、入院して治療が必要になったり、死に至ることもあります。

かくれ脱水になっている日常で、意識していることがとても大切です。

夏バテや熱中症になる手前の、かくれ脱水から脱水症の予防には塩分を速く吸収する経口補水液が有効です。

市販の経口補水液を飲み続けることで、飲みやすいように糖分が多く配合されているため、糖尿病になる可能性があります。

緊急性がある時は、添加物や糖分がどうのこうのと問題にする前に、経口補水液を摂取することが肝心ですが、日常では塩分を含む梅干しやレモンなどの“クエン酸”を利用した、手軽な自家製経口補水液がおすすめです。

そして緊急時に用意しておくと良い市販の経口補水液は、医療でも使われている「OS-1」にしましょう。

熱中症になるような状態は、大量に発汗してしまうことで体内からは水分だけでなく、大量のミネラルと塩分(塩化ナトリウム)が失われているときです。

塩分(塩化ナトリウム)が失われてしまうと、体を循環している血液量が減少してしまい、血液はドロドロになり末梢に行く血液量が減少してて、体温を下げることができなくなってしまいます。

生命は海から生まれ、体液の血液のミネラルの組成割合は、現在の海水の約0.9%で海水に似ています。

塩分は摂りすぎても減りすぎても生命を維持できなくなっています。

一日で必要な塩分の摂取量の目安を覚えておきましょう。

*ナトリウムの食事摂取基準(食塩相当量g/日)*

年 齢男 性女 性
1~2(歳)  3.0g未満  3.5g未満
3~5(歳)  4.0g未満  4.5g未満
6~7(歳)  5.0g未満  5.5g未満
8~9(歳)  5.5g未満  6.0g未満
10~11(歳)  6.5g未満  7.0g未満
12~70以上(歳)  8.0g未満  7.0g未満

参考:厚生労働省・日本人の食事摂取基準2015年版より抜粋

水分と塩分補給の飲みモノや塩飴のお話も合わせてお読みいただくことで、お役に立てると思います。

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夏バテ・熱中症予防:食事のポイント

私も夏になると、食べやすい冷やし素麺やうどんをよく食べますが、栄養を摂取するためのルールを作っています。

  • ネバネバモノ…オクラ・長芋・なめこ・海藻類・のアカモクや昆布など
  • 海藻類…わかめ・あかもく・昆布など
  • 抗酸化作用が高い野菜…大根おろし・モロヘイヤなど
  • 緑黄色野菜…葉もの・かぼちゃ・トマト・パプリカ類などを素焼き
  • きのこ類…すべてのきのこ類の中から1品を油で素焼き
  • 植物性たんぱく質…豆類・大豆食品(とうふ・高野豆腐など)
  • 動物性たんぱく質…肉類・魚類・たまご

TOMOIKU記事「ネバネバ野菜「モロヘイヤ」の効果効能!栄養アップの食べ合わせ冷凍保存レシピ6選」より

意識していないと、スルスル~って食べれて、咀嚼をあまりしなくてもよい喉ごしのよい食事にしてしまうからです。

長い月日の数食はそれでもいいのですが、続けてしまうと、栄養のバランスを欠き、体は悲鳴をあげるようになります。

夏バテ・熱中症予防で食事の摂り方で、意識する6つのポイントがあります。

  1. 冷たいものを摂りすぎない
    冷たい飲み物・食べ物を摂りすぎると胃腸障害を起こして、更に食欲がなくなります。
  2. 食事は量より質を重視
    食欲がなくても良質のたんぱく質・ビタミン・ミネラルをバランスよく、少量でも3回ぐらい(朝昼晩3食)に分けていろいろな種類の食品を摂りましょう。
  3. 旬の野菜や果物を摂る
    夏の野菜は、夏の環境で生き残るために栄養が豊富なため、汗と一緒に排出してしまったビタミン類も摂るためにも、緑黄色野菜を摂りましょう。
  4. ビタミンB1を摂る
    ビタミンB1が不足すると、体に摂取された栄養がエネルギーに変換できなくなります。夏は代謝が激しいので、ビタミンB1不足しがちになります。
  5. クエン酸を摂る
    クエン酸(お酢・梅干し・レモンなど)は、疲労の原因となる乳酸などを排出して、疲労回復に繋がります。
  6. 香辛料・香味野菜を使う
    食欲増進をはかるために、香辛料(生姜やわさび、こしょうなど)や、薬味として使われる香味野菜(シソ、みょうが、ねぎなど)を使うようにしましょう。

 

夏バテ・熱中症の予防のポイントは「朝ごはん」

 

暑いからキンキンに冷えたビールを大量に飲むと、水以上に体の水分が放出されてしまいます。

そして、外出して暑い外出をするほど水の量が増えているので、体は疲れていきます。

そんな日の翌日の朝、食欲がない…疲れている…気持ちが悪い…と、朝食を抜いてしまう方も多いのではないでしょうか。

体力を消耗する夏に、朝食を抜く日が続いてしまうと、栄養不足からさらに胃腸が弱っていってしまいます。

 

朝食をしっかり食べる!食べないと熱中症になる確率が高くなる

特に子供が朝食をしっかり食べておかないと、午前中には「熱中症」になる確率が高くなります。

体質や体調・家での環境など、人それぞれ違いますが、同じ年齢の子供が、同じ学習をしていて体調が悪くなってしまう子と元気に過ごしている子がいるのは、朝食も大きく関わっていると言われています。

一概に“朝食”だけではないですが、朝、脱水症状の状態で、学校や職場に向かってしまう方が多いのが現実です。

熱中症は気温が一番高い時間帯に発生するイメージが強くありませんか?

グラフは学校管理下における統計です。

炎天下である時間帯で熱中症が発生すると思っている方が多いのですが、実際には午前中の発生率がかなり高いのです。

熱中症の死亡事故の発生時刻は、10時〜12時が最も多いのが現実です。

私達は寝ている間に、700mlほどの水分が失われているので、朝目覚めた時は脱水状態になっています。

時間や食欲がないからといって朝食を食べずに出かけてしまうのは、体の水分のタンクが空のまま活動することになるので、朝の対策がとても重要です。

朝、朝食は無理だけど、水分だけは摂るという人も多いかもしれません。

朝、水分を摂ると汗の量が増えますが、塩分や鉄分などのミネラルも失われてしまうので、体内の電解質バランスが崩れてしまい脱水症状になってしまいます。

このように、熱中症対策のためには、朝食がとても重要です。

ご飯とみそ汁だけでも食べることで、十分な水分と塩分の補給ができます。

朝食(ごはん、みそ汁、お茶)に含まれる水分とカロリーの目安

摂取するモノ摂取できる水分量カロリー詳細
朝の水分補給 150ml  約150ml      0kcal 四季関わらず必要
ごはん280g  約200ml   470kcal~ 玄米や雑穀が理想
みそ汁150g  約150ml   40kcal~ 具だくさんが理想
食後のお茶90g   約90ml    0kcal 食後の緑茶は抗菌作用

 

ごはんと味噌汁とお茶という一見質素な組み合わせでも、食事を摂ることで体の内側でも代謝水が発生するので、水分補給だけでなく市販の経口補水液500ml分に相当する電解質を摂ることができます。

朝食はエネルギー源として1日の働きを左右すると言われますが、熱中症予防でも重要ですので、まず食べてから1日をスタートさせていきたいですね。

 

夏バテ・熱中症予防の栄養素を考えるコツ

夏バテ対策の食事の王道は、ビタミンB1を含むたんぱく質「豚肉」・食物繊維が豊富で抗酸化作用がある「夏野菜」・疲労回復に有効とされる「クエン酸を含む食べ物やお酢」の3点です。

コレを食べたら大丈夫!という、ひとつの食べ物をピックアップすることができないのは、食べ物は様々な栄養素が関わり合って相乗効果によって、体を守ってくれるからです。

ただ、その食べ物を吸収したり栄養として体に循環させていく“腸”が私達の体を司っています。

腸には免疫細胞の70%が存在していることから、腸内環境が悪い状態では自己防衛機能である、免疫機能も上手く働きません。

様々な食ベ物の効果を得るためにも、効率よく吸収させる腸を健康に保つことができる食事も常に考えておく必要があるのです。

夏バテを回避するためにも、腸内環境を良くする為の発酵食品・食物繊維・オリゴ糖などの食べ物の摂取も忘れずに取り入れていきましょう。

熱中症の予防を意識した栄養素を普段の食事で補うことで、基本の体を作って1日をスタートすることがとても大切です。

熱中症に限らず、様々な疾病は食事と密接に関係しています。

腸内環境を良くする食べ物

  • 発酵食品 … 味噌・ぬか漬け・納豆・塩麹・酢・甘酒など
  • 食物繊維 … 玄米・海藻・果物・根菜類・オクラ・など
  • オリゴ糖 … はちみつ・甜菜糖・玉ねぎ・キャベツ・アスパラガス・とうもとこしなど
  • オメガ3系脂肪酸 …オリーブオイル・亜麻仁油・えごま油・青魚の油(サバ・イワシなど)など

きれいな腸に有効な食べ物を効率よく食べて消化させる…というのは、夏に限らず年間通して必要なことです。

そして、20種類のアミノ酸から出来ているたんぱく質も、体を構成する主成分として、良質なたんぱく質を摂るように心がけることが必要です。

ダイエットに夢中になって、たんぱく質を食べることを意識しないで不足してしまうと、体力が落ちで疲れやすくなり、夏バテの引き金になりかねません。

たんぱく質には動物性と植物性があり、多く含む食材は肉・魚・乳製品・大豆製品などがあげられます。

良質なたんぱく質を摂取して、体調を整え、夏バテ知らずで秋を迎えましょう。

 

夏バテ・熱中症予防の栄養素No.1:ビタミンB1は糖質と併せて摂る

 

夏の必須栄養素である“ビタミンB1”が不足してしまうと、糖質を分解することができないためにエネルギーに変えることができず、疲労物質(乳酸、ピルビン酸など)が体に溜まってしまい疲れやすくなります。

そして、疲労物質が蓄積されてしまい、食欲不振や倦怠感だけではなく、熱中症になりやすくなります。

■ ビタミンB1を豊富に含む食品

豚肉・玄米・発芽玄米・うなぎ・大豆・大豆(枝豆・大豆加工品)・モロヘイヤ・ほうれん草・ごま・きのこ類など

■ 効率よくする食べ合わせ

  • アリシン効果を考える
    ニンニク、ニラ、ねぎ、玉葱などに含まれる“アリシン”はイオウ化合物で、すりおろしたり細かく刻んで調理をした方が効率よく摂取できます。一緒に食べることで、ビタミンB1の吸収が良くなります。
  • 野菜をぬか漬けにする
    ぬかに豊富に含まれるB1が野菜に吸収され、B1を気軽にとることができるうえ、腸内環境を整え、免疫力をアップさせる植物性乳酸菌も一緒にとれます。
  • 主食を白米から玄米に替える
    玄米には白米の8倍のB1、7倍のマグネシウム、4.7倍の食物繊維が含まれています。
  • 肉類ビタミンB1には、緑黄色野菜をプラス
    肉類は食物繊維が豊富な緑黄色野菜と一緒に食べると、ビタミンACE(エース)などビタミン類やミネラルが摂れるのでバランスがよくなります。

毎日・毎食しっかり摂ることがとても大切です。

 

夏バテ・熱中症予防の栄養素No.2:“ビタミンACE(エース)”で活性酸素を“なかったこと”に変換

 

体内で発生する活性酸素が、私達の体に老化現象を引き起こす前に、抗酸化作用のある“抗酸化ビタミン-ビタミンACE(エース)”と呼ばれるビタミンA・C・E類を摂ると、活性酸素を“なかったこと”にしてくれます。

紫外線などの活性酸素を、除去しなければならないのは、野菜も同じです。

野菜は自分で移動することができないので、自分の身を守るためのバリア機能として、活性酸素を除去する抗酸化物質を蓄えているのです。

抗酸化物質(ビタミンACE)を合わせて摂ることで、多くの相乗効果が期待できます。

  • ビタミンA:抗がん作用
    効果-目の網膜の成分で、 皮膚や粘膜を健康に保ってくれます。
    主な食べ物-レバー・ウナギ・モロヘイヤ・人参・ほうれん草・小松菜・あしたば・しらす干しなど
  • ビタミンC:免疫力アップ・ストレスへの抗体・活性酸素の抑制・抗がん作用
    効果-シミやそばかすの予防・美白・美肌・コラーゲン合成・筋肉・血管・皮膚・骨の強化・老化現象
    主な食べ物-ゴーヤ・ピーマン・パプリカ・ブロッコリー・じゃがいも・ほうれん草・トマト・レモン・キウイなど
    【ビタミンCを多く含む食べ物】
    レモン、オレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類、トマト、スイカ、パプリカ、ブロッコリー、キウイなど
  • ビタミンE:老化予防
    効果-細胞膜の酸化を防ぐ・ 過酸化脂質生成抑制・活性酸素の抑制
    主な食べ物-モロヘイヤ・かぼちゃ・赤ピーマン・アーモンド・オリーブなど

緑黄色野菜のひとつひとつの栄養を覚えていくのは大変ですが、カラフルに食べることで平均的に栄養素を摂取することができます。

ビタミンACE(エース)として多くの夏野菜があげられますが、“旬の野菜”を食べていれば、必然的に栄養になっているものです。

夏野菜には、水分補給と排出という体の循環をスムーズにする、水分やカリウムを豊富に含んでいるものが多く、体にこもってしまった熱を体の中からクールダウンしてくれます。

生で食べても栄養が得られるトマトやキュウリなど、夏に不足しがちな栄養素を簡単に補給できます。

代表的な夏野菜には、キュウリ・トマト・ピーマン・パプリカ・ゴーヤ・ナスなど、カラフルで濃い色の野菜が特徴で、夏のビタミンカラー野菜は、弱った体を正常な状態になるような栄養素が多いのです。

 

夏バテ・熱中症予防の栄養素No.3:クエン酸で疲労回復

クエン酸は、調味料のお酢や柑橘類などに含まれる酸っぱい成分です。

ビタミンB群やミネラルの吸収促進効果があり、肝臓の機能をサポートする働きや、肉体疲労をはじめ、肩こりや筋肉痛などの改善・疲労回復を促すので熱中症の予防になります。

クエン酸の効果は、ミネラルであるカルシウム・マグネシウム・鉄などを吸収しやすくする作用があります。

食欲増進効果があるのは、すっぱい酸味が唾液の分泌を促進して、その唾液に含まれる消化酵素によって胃腸の活動が活発になるからです。

食欲増進効果によって、肉体疲労をはじめ、肩こりや筋肉痛などの改善に役立ち、疲労回復に繋がっていきます。

クエン酸とビタミンCの共通として酸っぱいイメージがあると思いますが、夏バテを意識すると体内での働きには違いがあり、疲れている時にはクエン酸・ストレスから体を守ってくれるのはビタミンCになります。

クエン酸とビタミンCを一緒に摂ることによって、ミネラルの吸収率もアップするため、両方が摂れるようなメニューにすると相乗効果で、夏バテや熱中症に抜群の効果を得ることができます。

■クエン酸を豊富に含む食品
梅干し・レモン・イチゴ・アセロラ・グレープフルーツ・オレンジ・黒酢・お酢など

 

夏バテ・熱中症予防の栄養素No.4:カリウムとナトリウム(塩分)の関係

 

夏バテ・熱中症予防で欠かすことのできない、ナトリウム(塩分)とカリウムの効率が良い摂取方法は、“朝の一杯の味噌汁”です。

夏バテや熱中症予防で必要なことは、体の循環をスムーズにして、血液ドロドロにならないようにすることがあげられます。

日本人の場合、ナトリウム(塩分)は意識しなくても食事で塩分摂っているので不足することはないとされているのですが、夏に想像を超える汗をかくことによって塩分不足になることが警告されるようになりました。

汗をかくことでナトリウム(塩分)が体内から失われると、細胞自体が脱水症状を起こし、重要な臓器の細胞機能障害の原因になって、様々な症状が出て回復できないほどの不足な事態になった時、熱中症として治療を行い、死に至るケースも少なくありません。

カリウムは尿への排泄を促す働きがあるので、血圧を下げる効果があるのです。

ナトリウム(塩分)は様々な調味料に含まれていますが、カリウムは意識して食材を選ぶようにしましょう。

■カリウムを多く含む食べ物
豆類(そら豆・いんげん豆・枝豆・大豆加工品など)・芋類(じゃがいもなど)・海藻類(海苔・ひじきなど)・野菜(モロヘイヤ・ほうれん草など)・パセリ・果物(バナナなど)

 

食欲を増進させる調理のコツと料理法!熱中症と夏バテ予防の体力づくり

かくれ脱水など、自分では感じられなくても、体が悲鳴をあげていることがあります。

熱中症と夏バテ予防の体力づくりで、水分や塩分の補給はもちろん大切ですが、夏の体には栄養のバランスが重要になります。

こってりしている食事を避けたくなりますが、意識してビタミンB1が多い豚肉料理や、緑黄色野菜を食べるようにするためには、食欲を増進させる食材を使ったり、調理方法を工夫して夏を乗り切りましょう。

 

食欲を増進させる調理で熱中症や夏バテを予防!

 

食材は基本、ビタミン旬の野菜を生かし、目先や味付けに変化を付け、思わず箸を付けたくなるような料理の工夫をしましょう。

  • 旨味成分を生かす
    旨味成分の多い昆布や鰹節・干し椎茸で、あっさりとしているけれどしっかり旨味成分が出ているお出汁をつくる。
    お出しに塩を加えただけでも、旨味成分が引き出されているお出汁は飲めます。
  • 酸味を利かせる
    こってりしている料理に、ポン酢などさっぱりしている調味料を使うと食欲が増します。
    とんかつにもレモンを添えたり、味付けでもお酢やレモン汁などを上手に利用します。
    だしを利かせる
  • 香辛料でピリッとさせる
    夏にカレー粉・わさび・とうがらし・コショウなど、塩以外の辛みがある香辛料を利用すると、食欲が増します。
    調理中に加える調理方法と、マヨネーズやドレッシング・タレなどに加えると一味違った味が楽しめます。
  • 香味野菜を利用する
    夏が旬のみょうがやシソの葉はさっぱりしますし、ねぎやしょうがなどを薬味とすると、食欲増進に繋がります。

 

食事には好みがあるので、すべてが当てはまるわけではないと思いますが、食事に刺激ある調味料や薬味が食欲を増進させるコツです。

 

調理人が食欲不振にならない調理法“手抜き”をしましょう!

暑い夏に調理をするのが苦痛になる時があります。

自分を含め家族の健康管理から「きちんと料理しよう。」と考えて料理をしていると、疲れてしまいます。

火を使った料理をしたくないと思う方は多いと思います。

そんなとき、簡単な素麺で済ませたくなりますが、炭水化物だけのメニューは、体力を奪うだけになってしまいます。

しっかりとした料理は作るけど、手抜き調理をすることを、考えちゃいましょう。

  • トースターを使う
  • 魚を焼くグリルを使う
  • 電子レンジ
  • 炊飯器
  • 缶詰を使う

栄養重視をしていると、「料理をするのが疲れてしまう」という声があります。

フライパンや鍋を使うことだけが、料理ではありません。

しっかりと栄養を摂って、暑い中調理した方も疲れることなく、食べることができるような工夫された調理法があります。

調理人がキッチンで脱水症状になってしまうこともあるんです。

気をつけましょうね。

しっかり栄養を摂って、手抜き料理しちゃいましょう!


夏バテ対策で効果ある食べ物おすすめ20選!熱中症予防の食材で効率よい食事

 
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