TOMOIKU*ブログ
10.52016
日本の伝統食「一日3杯の味噌汁」でガンを予防しよう!
Contents
胃がん、乳がんは 一日3杯の味噌汁でがんを予防できる?実績がある!
胃がんや乳がんは、とても聞きなれていて、自分がなっても意外に感じない病名なのではないでしょうか。
がんには塩分はよくないとされています。
味噌汁は塩分が多いのではと思われがちですが、味噌汁にはがん予防効果があり、食事療法として行われています。
味噌の塩分は胃がんに影響しないのか?
味噌汁の塩分は食塩と同じように、高血圧やがんの原因になるといわれてきましたが、はたして本当にそうなのでしょうか。
我家でも無添加・素材料が国産・減塩のお味噌に気をつけるようにしています。
漬け物など塩分が多い食品を習慣的に食べている青森県では、がんの死亡率は11年連続1位です。
長寿日本一の長野県では、同じように塩分を摂っているのですが、がんの死亡者数は全国で最下位の47位です。
(国立がん研究センター・2014年)。喫煙率が青森県は全国2位、長野県は31位ですが、気管、気管支および肺がんによる死亡者数は、10万人に対して青森県が27.2人(3位)、長野県は16.9人(47位)です。
(国立がん研究センター・2013年)
現在、長野県は減塩運動を行いながら野菜を食べることも推奨し、青森県も同じようにがん死亡者ワースト1位を返上すべく減塩運動を行っています。
県単位での運動にはとても効果があるのは、意識を変えていかれるからです。
がん死亡率が異なる原因
同じ減塩運動をしているのに、長野県と青森県にがんの死亡率がちがうのでしょうか?
ひとつの例として興味深い論文があります。
ブラジルのヤマノモインディアンは塩の摂取量が少ないにもかかわらず短命ですが、日本人は塩分を多く摂っているわりには長寿であると外国の学者の指摘
<引用 広島大学名誉教授の渡邊敦光氏の論文>
塩分の摂り方
- 長野県では味噌を含めた発酵食品からが多く摂取
- 青森県では塩蔵品を多く摂取
味噌汁に含まれる塩分はお椀1杯1g程度ですからそれほどまでに塩分濃度は高くないとのことです。
熟成された味噌の塩分は実際の塩より薄い
味噌の塩分がどのように血圧に影響するかを実験の結果
渡邊氏は食塩感受性(食塩を摂ると血圧が上がる体質のこと)のあるラットを使って味噌の塩分がどのように血圧に影響するかを実験したそうです。
食塩感受性のあるオス・メスのラットに、塩分濃度2.3%の味噌を混ぜたエサ、同じ濃度の食塩を含むエサ、少し低い濃度の食塩を含むエサ、普通のエサを与えて、12週間観察しました。
その結果、血圧が一番上昇したのは、2.3%の塩分濃度のエサを食べたラットでした。
味噌を食べたラットと同じ塩分を摂っていたはずなのに血圧は上昇せず、普通のエサを食べているラットと同程度でした。<参考 「がんを消すスープと味噌汁」広島大学名誉教授の渡邊敦光氏の実験>
この実験から導き出された結果として、塩分を直接摂取するのと、味噌から摂るのとでは、塩分のカラダへの影響が変わってくるということです。
では、味噌の塩分はどのくらい体に影響があるのでしょうか。
味噌を作るときに、塩化ナトリウム99.9%の精製塩で作るのと、ミネラルが含まれている自然塩で作るのとでは実際の塩分濃度と舌で感じる塩気は違ってきます。
スパゲッティや天ぷらそばなどと味噌汁を比べてみると、味噌汁の塩分濃度は必ずしも高いとはいえないのです。
そして、味噌汁の塩分濃度は、工夫次第でコントロールでき、わかめ・豆腐・たまねぎなどの具をたくさん入れることで、塩気をきかせながらも塩分濃度が抑えられます。
「塩分」がなぜ健康問題になっているのか?
それはナトリウムの摂取が高血圧などの原因になるからです。
しかし、具にカリウムが豊富に含まれている野菜や海藻類などの具を入れることで、ナトリウムは排泄されているので、具だくさんの味噌汁が勧められているのです。
味噌には多く栄養素と乳酸菌が含まれているのでおすすめ!
昔から「味噌は不老長寿の薬」といわていて、健康に良いというこで親しまれていました。
味噌にはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。
味噌の約40%前後は水分で、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれています。
- ペプチド、アミノ酸・・・コレステロール、血管の弾力性保持、高血圧防止
- ビタミンE・・・老化防止
- メラノイジン・・・過酸化脂質産生防止
- 食物繊維・・・大腸がん予防
- イソフラボン・・・乳がん予防
ほかにも乳酸菌などが含まれていて、健康によいのに食べ飽きない…まさに「不老長寿の薬」なのです。
乳酸菌は、腸内に入って善玉菌の味方をして腸内細胞のバランスを整える効果があります。
摂取した乳酸菌は胃酸でほとんどが死んでしまい、腸に届くのは死骸ですが、その死骸が善玉菌のエサになり、善玉菌をどんどん増やしていき、腸内細菌のバランスが善玉菌優位の状態になります。
乳酸菌にはヨーグルトなどの動物性と、味噌に含まれる植物性があり、後者のほうが日本人の体質に合っています。
味噌の力は万能!放射能防御効果もある
1945年(昭和20年)8月9日午前11時02分、長崎に原爆が投下されました。
爆心地から1800メートルのところに浦上第一病院があったのですが、原爆が落とされたその日から、秋月辰一郎院長は、「玄米飯に塩をつけて握るんだ。辛い、濃い味噌汁を、毎日食べるんだ。砂糖は絶対にいかんぞ!」と職員や患者に厳命したそうです。
味噌汁を飲んでいた人たちは、酷い原爆病にもならずに生き延びたそうで、秋月院長も89歳まで長生きしました。
1986年4月、チェルノブイリで原発事故があったときに、ソ連や欧州の食卓に味噌が並んだという話もあります。<参考 「がんを消すスープと味噌汁」>
味噌ががんを予防-胃がん、乳がん、大腸がん
乳がんの関係を10年にわたって調査した結果
2003年厚生労働省研究班-「一日3杯以上の味噌汁を飲むことで、乳がんの発生率が40%減少する傾向がある」と発表!
大豆に含まれるイソフラボンには女性ホルモンの分泌過剰を抑える働きがあるようです。
4県14市町村の40~50歳の女性21852人を対象に、味噌汁、豆腐、納豆などの大豆製品摂取量と乳がんの関係を10年にわたって調査した結果です。
【味噌に関する健康効果を発見した研究】
研究実績が多々ありました。
- 「味噌の塩分は胃がんを促進しない」 広島大学名誉教授 渡邊敦光氏
- 「喫煙者が毎日味噌汁を飲むと死亡率は低下する」 国立がん研究センター 平山雄氏
- 「味噌は脳卒中、痴呆症、心臓疾患などの発症を低下させる」 大妻女子大学名誉教授 青木宏氏
- 「味噌汁のある食事パターンが骨粗しょう症に効果がある」 癌研究会 陳端東氏
- 「味噌は熟成過程で抗酸化力を高める物質が生まれる」 東京大学名誉教授 加藤博通氏
がんは塩分を必要以上に摂取することで発症しますが、熟成期間が長い味噌ほど予防効果を発揮するようですし、味噌に含まれている乳酸菌の効果も見逃せません。
日本の代表的な食材「お味噌」は、世界でもがん治療に利用されているのですから、お味噌が身近にある私達の国民食として先人の知恵をおいしくいただいて、がん予防をしていきましょう。
健康が一番です!
<健康を意識した目的別レシピ>
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