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“朱赤色と緋色”戦国時代「赤備え」源氏物語「ファッション」花魁「長襦袢」の魅力

“朱赤”は戦闘能力を高め魅了される特別な色

赤は最も目立つ色彩と感じます。

朱赤色って、どのようなイメージがありますか?

世界の古代の遺跡や壁画、日本では鳥居など、赤く塗られたものが多くあります。

これらの建造物などには呪術的な役割があり、鳥居の赤は魔除け効果を狙って赤になったと言われています。

血と火などの朱赤が、力強い生命力や戦う力を連想させることから、初宮参りの時に額につける朱点・お地蔵さんのよだれ掛け・還暦の赤いちゃんちゃんこなどにして、魔除けの効果にしてきました。

還暦は暦の干支は60年で一周のため、60歳は赤ちゃんに還るという意味から「赤」がテーマカラーになり、元気に長寿の願いを託しているようです。

戦国時代、戦う男性が使用する“朱赤”と違った角度で、女性は“朱赤ファッション”として、長い歴史があります。

日本には自然などを取り入れた色の名前が多く、短歌などでも赤を表現することでも、全く印象が変わっていきます。

彼岸花の赤・夕焼けの赤…その色の表現の言葉は、とても美しいと私は思っています。

 

…赤色とは赤みを帯びた色の総称です。

  • …朱肉のような、あざやかな黄味かがった赤色
  • …夕焼け色と表現される、少し黄味がかった暗く濃くした赤色
  • …大体の人が普通の赤と思うような赤色。業界で「金赤」とも言う。
  • …濃く(紫ががる)鮮やかな赤色。口に紅で“口紅”という基本色で名がついた。

他にも淡い「桜色」や、濃い「小豆色」など、日本での色の表現はとっても情緒豊かで、同じ「紅」でも“べに”“くれない”と読み方ひとつで印象が変わりますね。

 

戦国時代「赤備え」は奮い立つ色

時代は遡り、戦国時代の鎧兜などのあらゆる武具を朱塗りにした部隊は「赤備えあかぞなえ」と呼ばれていました。

赤備えあかぞなえは、戦国時代から江戸時代にかけて行われた軍団編成の一種。構成員が使用する甲冑や旗指物などの武具を、赤や朱を主体とした色彩で整えた編成を指す。戦国時代では赤以外にも黒色・黄色等の色で統一された色備えがあったが、当時の赤色は高級品である辰砂で出されており、戦場でも特に目立つため、赤備えは特に武勇に秀でた武将が率いた精鋭部隊であることが多く、後世に武勇の誉れの象徴として語り継がれた。<Wikipediaより>

源平合戦以来、赤は最も目立ち華やかな色で、戦場で目立ち鉄砲や矢先の標的になりやすいのに、なぜ派手な鎧を着て戦ったのでしょう。

西洋でも軍人が迷彩服に身を包むようになったのは第二次大戦以降の話で、ローマ軍団の指揮官は真っ赤なマント・中世の騎士も白銀の鎧に赤を含め原色の盾な旗指物・ナポレオン騎兵の制服も紅で、“赤”は戦場では戦闘体勢のカラーです。

赤備えの医学的根拠

鳥類や爬虫類でも、発情期の雄の結婚希望する色は“赤”で、派手な赤を表現できる雄の方が地味な雄よりも子孫を残すということがあるようです。

その戦う男たちの“赤”には、闘争に深く関わる男性ホルモン、テストステロン(アンドロゲン)のレベルを上げる作用があるからです。

スポーツ選手での研究では、勝者は敗者よりもテストステロン値が高く、またテストステロン値が高い選手は負けても立ち直りが早いということから、“赤い”ジャケットなどの着用は、血中のテストステロン値を上げ、戦意を高める作用があるのです。

戦いやスポーツにおける“赤”は、アドレナリンの促進効果で自分自身を鼓吹するために使用され、人(対戦相手)に無意識に「恐怖心」を与えたとも言われています。

参考書籍戦国武将を診る 源平から幕末まで、歴史を彩った主役たちの病」-真田を強くした赤備えの医学的根拠

現代は医学的データーを分析することができますが、先人たちは“赤”について本能的に感じることができたのでしょうね。

すごいです!

戦国時代から江戸時代にかけて行われた軍団は、鎧兜・具足などのあらゆる武具を朱塗りにして“赤備え”にし、武勇に優れた名将がこれを率いたのです。

赤備えを最初に率いたのが、武田二十四将の一人である飯富虎昌おぶとらまさで、武田家最強部隊として恐れられていました。

手柄を上げねば出世できない集団(家督を継げない武家の次男・三男など)である虎昌の赤備えは、戦場では真っ先に突撃する部隊として名を馳せます。

虎昌の赤備えを受け継いだのが、弟の山縣昌景で、武田四天王と賞された昌景の戦いぶりも、徳川家康が三方ヶ原において本陣に襲い来る赤備えに死を覚悟したと言われています。

武田家が滅亡した後、武田軍を吸収した徳川家康は、井伊直政に赤備えを任せたほど、赤備えの存在を恐怖に感じたようです。

NHK大河ドラマの「おんな城主直虎」でも登場していますね。

そして“赤備え”で代表的な軍陣「真田丸」は、大阪夏の陣で家康の本陣近くまで迫った真田信繁(通称-幸村)で、大河ドラマでも放送され、多くの方が演出でも使われた赤備えは想像できると思います。

真田信繁(幸村)が自分の部隊を武田家由来の赤備えに編成して、敗色濃い豊臣氏の誘いに乗って大坂城に入った信繁の「真田丸」は、『真田日本一の兵 古よりの物語にもこれなき由(薩藩旧記雑録-島津家)』と記録され、黒田長政が『大坂夏の陣図屏風(黒田屏風)』に赤備えの真田勢を家臣の黒田一成に命じて描かせています。

最強の名を不動のものとした“赤備え”は、戦国の世において花形でした。

しかし、血中・唾液中の男性ホルモンの高い男性は、危険を伴う「ハイリスク行動」をとりやすく、悲惨な最期を遂げることが多い結果となっているのです。

戦いの場での武勇伝は多くても、高揚し理性的な判断力を曇らせてしまうのが“赤備え”でもあるんです。

※ 画像出典:NHK 大河ドラマ「真田丸」「おんな城主直虎」

 

“朱赤色と緋色”源氏物語のファッションと花魁「長襦袢」

女性が感動するプレゼントに、昭和から赤い100本の薔薇が、情熱的な男性の愛の表現として位置づけられました。

現代、大人の女性を表現する赤いリップのカラーを“朱赤”と表現されています。

赤リップという表現ではなく“朱赤リップ”で、大人の色気が漂うような表情へと変えてくれる魅惑的なカラーと位置づけています。

今年のトレンドカラーの赤は、夏には朱赤の金魚柄などで表現されて注目されました。

微妙な違いがあるにしても、肌馴染みが良くて顔色もパッと明るい印象を表現し、魅力があり女性のやさしい色気を演出する…男性は誘惑されそうなカラーが平安時代から“朱赤色と緋色”のようです。

平安時代に建てられた「平安神宮」も朱赤系ですが、源氏物語に登場する高貴な人々は、衿や袖口の配色や透けて見える裏地の色などを、絹の織物を重ねることで生まれる視覚効果でファッションを楽しみました。

その時に、透ける絹の下に赤を着ることで、桜のような淡い色になるので赤が定着したとも言われています。

 

江戸時代の吉原の場所や、花魁たちの見事な艶姿と豪華な衣装、朱赤色の屋敷に花魁たちが並び、皆一様に赤襟であるように、活力が漲り欲望を満たす環境であったのは、皆さんご存知だと思います。

大正~昭和初期にかけては、若い女性の長襦袢は赤や朱赤、昭和も若い女性ものの下位着物には共通の朱赤ベースとなり、遊女でなくても一般の女の人がみんな着ていたようです。

朱赤色は平安時代からのファッションを楽しむということだけではなく、生きて戦う活力にもなっていました。

現代科学によって、結果「赤色は健康に繋がっている」と研究がすすめられていますが、先人は身につけていることで体で感じていたのかもしれません。

 

朱赤の魅力

視覚的に艶やかで「生きる力」を与える赤は、身にまとう側も目にする者も、高揚させる色であることは歴史からも物語っています。

朱という色を作るのが貴重であったことも重なり、高貴なイメージさえもあります。

歴史が大きく動く時、“朱赤”が関わっていることがわかります。

その“赤”について、次回は現代的な医学的根拠なども交えて、健康について綴ります。


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