TOMOIKU*ブログ
9.252019
“本みりん”は料理の質をあげる!軽減税率対象“みりん風調味料”との違いは?
“本みりん”断然おすすめ!
薬膳や精進料理などでは、調味料は「本物」をおすすめしています。
料理に甘味を加えたい場合、砂糖より「本みりん」にすることで、断然味がかわります。
まろやかでほんとにおいしい煮物などの料理ができます。、
「料理のさしすせそ」に入っていない“みりん”ですが、砂糖をみりんに変換して料理することが多いです。
Contents
みりん・みりん風調味料・みりんタイプ調味料の違い
料理に加える調味料として、塩やしょうゆ・料理酒などがありますが、“みりん”を加えることで、まろやかで上品な味と風味にできあがります。
“みりん”“みりん風調味料”“みりんタイプ調味料”と3つのみりんがありますが、それぞれ加えられている原料がちがいます。
アルコール分の違い:みりん・みりん風調味料・みりんタイプ調味料
調味料で「酒」であるアルコール成分が入っているかいないかで、風味が変わります。
- 本みりん…アルコール分が含まれている。
- みりんタイプ調味料…アルコール分が含まれている。
- みりん風調味料…アルコール分がほぼ含まれていないが塩が含まれている。
アルコールが含まれていると、煮くずれを防ぎ、魚や肉などの生臭みを消してくれます。
食材にうまみ成分をしっかり浸透させる効果がありますが、火を通さない料理の場合は、煮切ってアルコールを飛ばす必要があります。
アルコールが含まれていない場合は、加熱しない料理(ドレッシング・マリネ・和え物など)に使う場合、煮切る必要がないので、手軽に使うことができます。
原料と製造工程の違い:みりん・みりん風調味料・みりんタイプ調味料
それぞれの違いは、原材料と製造工程から違ってきます。
- 本みりん…もち米、米麹、焼酎もくしは醸造アルコールで、じっくり熟成されるため、多種類のうまみ成分(糖類やアミノ酸など)がつくり出されます。
- みりんタイプ調味料…本みりんと同じくアルコール分を含有していますが、塩を加えてあるため、酒類ではないため酒税がかからないようになっています。塩が含まれているので、レシピなどでみりんを使うとき、塩加減に注意が必要です。
- みりん風調味料…糖類、米、米麹、うまみ調味料などをブレンドされています。
おすすめは「本みりん」料理の質をあげる
上質な料理の味を出すには、やはり「本みりん」です。
生臭みを消し、味のしみ込みがよくコクがあってうまみを出し、煮くずれを防ぐ上、てりやツヤが出ます。
塩や酢のカドを取り、上品でまろやかな甘味をつけるので、本みりんを使うだけで、料理の質が上がります。
「三河みりん」はほとんどの料理家がおすすめしている「みりん」なのではないでしょうか。
素材を生かそうと思えば思うほど、調味料の微妙な違いが大きくなります。
しかし、消費税の軽減税率によって、調味料なのに「みりんは適用対象外」になっているのは残念です。
…と言って、本みりんを普段から使っている方は、変更できないと思います。
【軽減税率対象】醤油は8%、みりんは10%の税金の違い
醤油は8%なのに、みりんは10%であるのはみりんは「酒類」に分類されるからです。
「酒類」は軽減税率の対象外と規定されているため、同じ調味料でも「醤油は消費税8%」「みりんは消費税10%」となるのです。
政府広報オンラインでは、軽減税率の対象となるのは飲食料品と新聞なのですが、対象品目は消費税率が10%に引き上げられた後も、税率8%が継続されます。
塩を含ませ、酒として飲めないように加工している「みりんタイプ調味料」は軽減税率の対象です。
「本みりん(酒類に規定されているみりん)」と「みりん風調味料」では原料や製造方法・アルコール分の有無が大きな違いとなり、税率も違うのです。
税率が変わっても、本みりんの格別なおいしさを変更する予定はないのですが、気になる方が気を付けて購入してください。
<健康を意識した目的別レシピ>
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