TOMOIKU*ブログ
2.232019
禅(ZEN)道(DOU)を学ぶ丁寧な暮らしと精進料理で心と体を整える
人は生きていれば、楽しいこともあれば苦しいこともあります。
仕事や人間関係で無理をして生きていることに、何の価値があるのだろう…と考えることもあります。
私は仕事では自分を奮い立たせ、どんな困難でも解決方法を見いだせるように生きてきました。
しかし、愛する動物の旅立ちに関しては、どうすることもできない憤りを感じ、心身共に大きなダメージを受けた経験をしています。
自分の弱い部分は、人によって違いがあると思います。
でも…
それでも…
生きて行かなければならない。
辛い時…
自分軸を見失いそうになった時…
ちょっと立ち止まって、静かに心と体を整えることを考えてみませんか?
心と体を整える
愛して止まない犬の他界で様々な想いが溢れ、悲しみ…苦しみに耐えきれず拒食症になり体力を失ってしまう経験後「心と体を整える」ということを、とても意識して生活していました。
体の不調を薬膳や精進料理で整わせ、その1か月後健康診断をしたのですが、医師がビックリするような体になっていました。
もうすぐ60代に突入する私が、医師に「仙人の生活でもしていたのか?体は30代になっているよ…」と言われたのです。
仔犬を迎えることで、今まで以上に「健康」を意識して生活をすることは、動物との生活をするための“愛情と責任”と思って、生活・食事・運動と意識していました。
もともと家族全員健康診断ではオールA判定だったのですが、現在の私の数値は理想とされる数値になっていました。
激やせした場合は何かしら不調になるものらしいのですが、その後の対策がよかったようです。
知り合いの医師に拒食症で12㎏痩せた後、どのように生活習慣と食生活をしていたか…という話から、食事についての講座を開催してほしいと医師から言われ、公共機関にて「薬膳と精進料理の健康生活」について開催していくことになりました。
現在、その講座のパンフやテキストづくりをしているのですが、その内容をブログにも綴っていこうと考えました。
自分の心と体を丁寧に扱っていくこと…って、生きていくにあたりとても大切なことです。
今までも健康を意識して生きてきましたが、自分と人に対して丁寧に生活をすることは、「禅(ZEN)」と「道(DOU)」に習い、心と体の修行が必要であることが、自分の経験を通して実感するものでした。
「禅(ZEN)」は特定の神様をあがめる信仰ではなく、修行である「道(DOU)」です。
意識したいことは、人が生まれながらにして持つ“本来の自分”に立ち返ることだと思っています。
禅(ZEN)を意識する-心身共に丁寧に生きる
禅(ZEN)を意識する丁寧な生き方として、目的はお坊さんになるためではないので、本来の自分が快く生きていくために禅(ZEN)を取り入れてみる…
その感覚でいいと思うのです。
米アップル社創業者のスティーブ・ジョブズをはじめ、グーグル・インテル・フェイスブックなどの企業でも、「禅(ZEN)」を、従業員のマインドメンテナンスに活用しています。
経営者が自分の軸がブレず、心を定めるために利用しているのが「禅」です。
禅とは…ブレない自分になりたい!
「禅」の始祖は、インド人の仏教僧「菩提達磨」です。
「禅」の語は、梵語とも呼ばれる古代インド語である「サンスクリット語」の“ディヤーナ”を中国語に音写された「禅那」の略語です。
「禅」の目的は、身も心も一切の執着から離れて「悟り」を開くことです。
“執着”から離れることはとても難しく、私は旅立った愛犬への執着は今でも強く持っています。
しかし、もがき苦しむ執着は、多くの方に支えられ、時間と共に「静」という“時間”と、心と体を整わせる方向性によってカタチが変わっていきました。
学生の時、勉強をしなければならない試験前に掃除をしたい気持ちになりませんでしたか?
その気持ちは心がざわついているからです。
心を律するために、人は“静”という時間を求め、整った空間やモノを求めます。
そのひとつの方法として「座禅」があります。
座禅で“静の時間”を過ごし、生活する上での掃除や料理なども修行の一つと見なされる「作務」という作業をすることで、心と体を整えさせます。
生活をする上での掃除や料理は、生きて行くための手段でもありますが、そこには感謝の気持ちが存在し「自分を大切に思う丁寧な暮らし」を過ごしていると感じられます。
禅とは“心”の別名とも言われているのです。
私達はもとより清浄な「ほとけ」であるとされているのですが、意のままにならないため、自分の都合や立場を守ろうと我欲が生まれてしまいます。
日常の小さなことにイライラしたり、落ちこみ、相手を羨んだり…心を乱してしまう時ってあると思います。
そのような時、心を静め、穏やかに過ごすためのヒントが「禅(ZEN)」の考え方の中にあります。
“自分”に意識を向け、日々の所作を丁寧に行う生活をすることに、心を穏やかに保つ秘訣があるのです。
「ブレない自分になりたい」と自分の足元を見つめ、日々の暮らしに真正面から取り組み、生活力を鍛えることが何よりの修行で、それが「禅(ZEN)」なのです。
道(DOU)を学ぶ丁寧な暮らし
「道(DOU)」というのは、“首”と“しんにゅう”の組み合わせでできています。
“首”は人間をさしています。
“しんにゅう”は止まると行くという字の組み合わせからできていて、「道」とは、人が行きつ戻るという意味です。
その意味から、人生においての“道”とは、人間が何度も同じことを反復することによって得た、最高のものであるという説があります。
哲学者である老子や荘子の思想を受け継ぎ、諸子百家のうちの「道家」といいます。
その「道」という概念の影響を受けて、日本の古代宗教は「神道」となり、柔道・剣道・書道・華道・茶道など様々な道が開けていきました。
それぞれの「道」はどこへ向かっていくのか…。
その道は柔道・剣道・書道・華道・茶道などを媒体にして、自然の悟りや人生の道を切り開いていくプロセスで、その努力の経過が“道”です。
形が見える「道路」の道とは違い、形のない道は言葉による表現を越えたもので、その本質を理解するのはとても難しいです。
しかし、複雑な社会の中で、人間関係や暮らしなど、日本人の集団でうまくやっていくために、心を整え自分のための生活をしてくためにも、ある程度「道」に関するプロセスを大切にする価値観を理解しておくと、今よりもちょっとは気持ちよく生きていきやすくなるかもしれないです。
丁寧な暮らしと精進料理-食禅
人道的な社会や環境などを意識した「ロハスな生活」の中で、禅(ZEN)道(DOU)をプラスして考えていくと、四季を感じ、自然の中で心地よく生きていることを感じられると思います。
丁寧な暮らしは、自分や自分を取り巻くまわりを大切にして生きていくこと…と。
丁寧な暮らしは、大変な時間を費やし、何か疲れる作業をしなければできないと思われがちですが、そんなことありません。
日常の忙しいと感じることが「禅(ZEN)」によって暮らしがシンプルになります。
そして“食禅”によって、食べるモノを意識することで、健康へと体を導くことができることを実感しています。
私は体をリセットするために、薬膳や精進料理を意識して徹底的に1か月食べ続けた結果、理想的な健康診断の結果となりました。
薬膳と精進料理は共通する点が多く、身近な食材から取り掛かれるので、難しいことは何もありません。
「精進料理」は今からすぐにでも取り入れられる料理です。
これからレシピも加えて、紹介してまいります。
新しくコンテンツに加えた「禅(ZEN)」について“暮らしや食事”を紹介していくにあたり、シンプルな生活を意識して人生の道を切り開いていくプロセスである「道(DOU)」を日々精進していきたいと思います。
ブレない自分で気持ちを楽に心地よく生きていく…そんな生き方がいいな…と思われている方々にお役にたてるように綴っていこうと思っています。
<健康を意識した目的別レシピ>
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