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花粉が気になる季節に食べるもの!自分に合う腸内細菌は?おすすめ酪酸菌

 

花粉症改善と予防の基本

2018年の花粉の量が、去年の2倍以上になると予想されているので、花粉症の方はとてもつらい春になると予報されました。

今まで花粉症ではなかった方も、ムズムズしはじめたり花粉症予備軍となる可能性が高いとのことなので、食べ物で気をつけられることがあるので、心がけてみましょう。

基本的に一言「免疫力アップ!」…と言いますが、一体何をすれば免疫力アップに繋がるのでしょうか。

腸が下水道のように、筒の周りにドロドロとしたものが付着していれば、どんなに良いものを食べても吸収されず、便がでないことで腐敗した食べ物が何日も体内にある…。

この状態をどうにかしかければなりません。

腸がきれいになって、食べ物の力が働き、免疫力が上がれば、風邪やインフルエンザにかかりにくくなりますし、様々な病気になりにくくなります。

花粉症の症状がみられる人で、同じ食品で改善を目指して、効果がある・ないの違いは「腸」の状態も関係してきます。

基本は、まず腸をきれいにしておくことです。

 

免疫力と粘膜力の二本立てで改善した例

 

免疫力が低下すると、感染症にかかりやすくなり、症状が悪化するリスクも増えてしまいます。

花粉などの有害なものが体の中に侵入することを防ぐため、入り口である粘膜を鍛え、たとえ入ってしまっても跳ね除ける力である免疫力が必要です。

免疫力の60~70%は腸にあります。

その腸は免疫力が備わるように、腸内細菌のバランスを整える“善玉菌”であるヨーグルトがよく注目されます。

そして、菌には理想的なバランスがあると言われ、善玉菌、悪玉菌、日和見菌が 2:1:7 と言われています。

悪玉菌がゼロになることは現代ではほぼ皆無だと思いますが、もしゼロになったとしても、それはそれで問題なほど、体にはバランスというものがあります。

ヨーグルトは手軽でおしゃれな感じがすることから、多くの花粉症患者が摂っているものだと言われていますが、善玉菌の様々な種類を摂ることが少ないのではないか…と思います。

健康食品会社の多くがヨーグルトを使用した乳酸菌の宣伝に励んでいるので、情報が善玉菌に偏っているような気がするのです。

バランスの良い比率と言われていた善玉菌、悪玉菌、日和見菌の比率が 2:1:7であることも、科学の進歩によって、善玉菌とされていたものの中に働きの悪い菌がいたり、悪玉菌や日和見菌の中によい働きをする菌がいたりすることが分かってきました。

体や性格が違うように、腸内にも一人ひとり違う性格があります。

摂取する菌を変えたら改善された

薬膳講習の生徒さんで、花粉症が酷かったので薬膳に興味をもったという方がいました。

ヨーグルトなど乳酸菌を食べ続けていたのですが、改善されないとか。

散々食べていた善玉菌とされるヨーグルトはもう体の中で満たされているのであれば、もしかしたら乳酸菌やビフィズス菌が彼女の体質に合わないとか、酪酸菌などの他の菌が足りないのではないかと思い、具だくさんの味噌汁と味噌料理とぬか漬けをすすめてみました。

もちろん食べて毒になるものではないし、日本人のもっとも身近な“菌”なのだから、騙されたと思って食べてみたら…とすすめたところ、昨年は花粉症の症状がなかったというのです。

ご主人も花粉症だったので、ご夫婦で改善されたと言うのです。

家族とは、他人よりも内容が近い食材を食べているので、体質が似てきます。

そのことから、同じように改善されたのだと思います。

先週その報告を聞いてとても嬉しかったです。

2019年は例年以上の花粉が飛ぶと予報が出ているので、今年の花粉でどの程度の症状が出るのかわかりません。

1年間善玉菌であるヨーグルトや乳製品の発酵食品と、多めに味噌料理や味噌汁・毎日ぬか漬けを続けているので、効果があるような気がすると言っていました。

そして、新たに花粉症の薬膳講座に参加してくれました。

このように、他の人には有効な食材でも、自分には合わず、結果的に腸内細菌のバランスが偏っていたということになる場合もあるのです。

酪酸菌は食物繊維(水溶性食物繊維が良いよい)をエサとして増えるので野菜の具が多い味噌汁で、繊維の多い根菜のぬか漬けをすすめました。

酪酸を生成して腸の粘膜を修復し、免疫機能を高めてくれるという効果があったのだと思います。

私たち日本人になじみ深い発酵食品は、味噌・醤油・漬物などで、味噌は発酵食品であるだけでなく、免疫力に対する効果が期待できる微量ミネラルの亜鉛を含んでいます。

 

あなたに合う腸内細菌は?酪農菌を食べる機会ありますか?

糖を分解して酪酸を作り出すのが、「酪酸菌」です。

酪酸菌は宮入菌とも言われています。

その酪酸菌の作る酪酸は「有機酸」と言われ、腸の粘膜を修復し、小腸の繊毛運動を活発化させ、健全な状態に戻す働きがあります。

小腸の環境を整えることで、乳酸菌が発育されるので、乳酸菌だけを食べても善玉菌はなかなか成長しません。

ぬか漬けには乳酸菌も含まれていていますが、味噌汁を1日1回以上飲んでいるのであれば、酪酸菌を摂取するにしても、漬物を大量にバクバク食べるのではなく、定食に添えられている程度の数切れで充分なのです。

 

善玉菌といえば、ビフィズス菌、乳酸菌、納豆菌などがまずは思い浮かぶと思います。

酪酸菌はこれらの仲間ではなく、クロストリジウムの一種で、腸内細菌において日和見菌や悪玉菌に分類されることが多く、あまりいいイメージではないのですが、安全性が確認された完全な善玉菌です。

善玉菌とされている腸内細菌は、それぞれの役目があるので、満遍なく食べるように心がけることで、腸内が整ってきます。

そして腸内環境は、◯◯を食べたらいい!…というひとつの答えではありません。

私たちの体内には、1000種類以上の腸内細菌が、600~1000兆個もいて、そんな腸内環境を良好に保つために、ある特定の食材が腸内細菌に効果があるということではないのです。

ある人にとって有効な食材でも、自分にはあまり有効ではないという可能性もあり、腸内細菌の構成は一人ひとり異なっています。

 

私の生徒さんは和食に多い酪酸菌の量が少なかったのですが、もしかしたらあなたは乳酸菌やビフィズス菌が少ないのかもしれません。

それでも和食を食べる機会が減っている現代、日本人の腸の環境から、酪酸菌が少ない人が多いような気がします。

 

ぬか漬け・納豆・味噌などの発酵食品を日常的に摂取したり、食物繊維をたっぷり摂って腸内細菌のバランスを整えましょう。

 

ジップロックのビニール袋で簡単にぬか漬けができるレシピを紹介しています。

 

昔ながらの和食は、日本人の腸内環境を整える理想的な食事です。

花粉症にお悩みの方、花粉症予備軍の方、症状の軽減や予防に、食事で腸内環境をきれいにしてみましょう。

 

 

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