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TOMOIKU*ブログ
1.292017
花粉症や寒暖差アレルギー症状を軽減させる食べ物は何?おうち薬膳
基本は生活習慣と食生活の改善から
寒い冬が終わり、「春一番」といわれる風が強く吹く季節がもうすぐやってきますが、私達の体は、季節の移り変わりによって起こりやすいトラブルや症状があります。
その中で多くの人が花粉症や寒暖差アレルギーの症状がではじめます。
風邪でもないのに鼻水や頭痛がしたり、皮膚がかゆくなったりじんましんが出たりする人が多いのが季節の変わり目になります。
そのような季節に合わせて食材を選ぶのも薬膳のひとつなので、身近な食材で薬膳を楽しんでください。
薬膳をいただく前に、まずは生活習慣の見直しをしましょう。
「気(き)を充実させて、花粉などのアレルギーの影響を受けにくい体にして、体を治す力をつける」
3つの生活習慣の見直しは必須!
- 質のいい睡眠時間をきちんと取る
- 甘いもの、特に白い砂糖を多くしようしているものを極限まで減らす
- 天ぷらや唐揚げ・ハンバーグなど脂っこいものを減らして、和食の生活をしてみる
このような 生活習慣と食生活が、体をリセットしてくれます。
ワンシーズンだけでも体を一度リセットする目的で、朝は太陽の光を浴びて、レモン白湯などで体を温める水分補給をし、和食の朝食を摂って…お風呂で体を温め気持ち良い睡眠をしてみてください。
アレルギーの歪みを正していくには、地道な生活改善をすることが実は近道です。
長年花粉症に悩まされている方は、結果は出づらく挫折してしまいそうになりますが、完全に花粉症の症状を抑えられなくても軽くはなって年々改善されていきます。
花粉症や寒暖差アレルギーにおける薬膳的食事法
春にむけて自然界では新芽が生える時、人間も新陳代謝が活発になって発熱性の風邪や花粉症などの症状が起こりやすくなります。
風邪は“ふうじゃ”というのが正しい言葉で、風の邪気と書くようにとても厄介なので、風邪を追い払えるような発汗作用のあるものを摂ります。
基本の薬膳の食材
- 肝の機能をコントロールする
「肝」という肝臓の機能に加え、自律神経系や消化吸収を促がす機能が盛んになってきます。
春は肝がオーバーヒートしやすいので、肝を落ち着かせて正常にするために働きのあるものを食べましょう。
食材:しそ、しょうが、シナモン、ねぎ、ごぼう、セロリ、せり、三つ葉、あわび、菊の花、ミントなど - 消化吸収機能を整える
「脾」は消化器系の総称ですが、ストレスで肝の調子が悪くなると脾に悪影響を与え、肝と脾の関係は密接です。
食材:長いも、はと麦、とうもろこし、じゃがいも、かぼちゃ、そら豆、鶏肉など - 血液や水分を補うようにする
肝の機能が活発になる春には、必要な体液や血液も失いやすい季節なので充分に栄養を補うことが必要です。
血液を補う食材:卵、ほうれん草、黒ゴマ、白ゴマ、牛肉、鶏肉、レバー、キャベツなど
体液を補う食材:なまこ、あさり、しじみ、くらげ、カニ、長いも、ゆり根、豆乳など
漢方薬「小青竜湯」
花粉症には「小青竜湯」と言われるほど、他の漢方よりも効き目が早いので有名です。
その「小青竜湯」には、辛温解表類の「麻黄・桂枝・細辛」が処方されています。
辛温解表類の食材は、生姜(ショウガ)・葱白(ソウハク-長ネギ)・香菜(コウサイ-コリアンダー)・茗荷(ミョウガ)・桂枝(ケイシ)・紫蘇(シソ)などですので、食事の食材に加えることで、改善がみられます。
花粉症のタイプは2種類!タイプ別対処法
花粉症には2つのタイプがあります。
風熱タイプ
痒みが特徴:気温が上がる時間帯や体が温まると症状がひどくなり、目・耳・顔・喉の奥のかゆみ、鼻などの粘膜の充血や腫れなど、花粉が付着した部分がかゆくなる。
⇒体の余分な熱を取り、炎症症状を和らげる効果のあるものを食材に選ぶ。
食材:クコの実、ハチミツ、豆乳、はと麦、ユリ根、菊花、オオバコ(車前子)、どくだみ、ハブ茶、もやし、ほうれん草、白きくらげ、豆腐、豚肉、ワカメ、昆布、ひじきなど
風寒タイプ
体が冷える日に症状が重くなるのが特徴:冷たい空気にあたるとくしゃみが止まらなくなり、透明の鼻水が止まることなく出て、暖かい場所やお風呂に入ると鼻づまりが解消される。
⇒アレルギー体質を引き起こしている気虚を改善するように、体を温めて鼻水のもとになっている体内の余分な水分を排出させものを食材に選ぶ。
食材:きのこ、黒豆、小豆、生姜、シイタケ、キャベツ、にんじん、いも、レンコン、鮭、やまいも、かぼちゃ、クルミ、白ねぎ、玉ねぎ、栗、そらまめ、鶏肉など
どちらも症状があるという方は、お風呂に入った時に症状の確認をしてください。
- 熱タイプ…暖まる(お風呂など)ことで、鼻づまりがひどくなる
- 寒タイプ…お風呂に入ると鼻づまりが楽になる
症状にあたる食材を日々食べていくことで、徐々に改善されると思います。
薬膳の場合、お会いできれば舌診などをして体質の傾向から、もっとより良い改善方法が見つかりますが、不特定多数の方への薬膳には限りがあります。
上記食材は簡単に入手できる食材ばかりですので、今晩のおかずに1品プラスしてみてはいかがでしょう。
TOMOIKUからお知らせ
素人が健康を語ることに疑問視されている昨今、私は薬膳師として講義でアドバイスしている角度で健康を綴っていきたいと思います。
漢方とは陰と陽の関係や舌を見て診断するなどの「決まり事」が多いのですが、ネットでは皆さんとお会いして舌などを観察することができないので、私が綴る薬膳は病気の改善ではなく一般的な健康法を主に記事にしています。
【参考にしている書籍の一部】
<健康を意識した目的別レシピ>
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