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TOMOIKU*ブログ
1.242017
【米アレルギー】お米の品種改良が原因!症状や対策・代替食品とおすすめのお米は?
Contents
日本の主食「米」のアレルギー問題!自然の摂理に逆らっている?
日本人の主食はお米ですが、このお米にアレルギー反応を起こしてしまう子供や大人の方がいらっしゃいます。
三大アレルギーとされている卵・牛乳・小麦ほど重症ではないけれど、主食であるお米が食べられなくなることもあるということなので、食を取り巻く環境に対して、精神的に負担がとても大きいと思います。
日本ではお米にアレルギーのある方は、40万人と言われています。
小麦アレルギーの場合、小麦の原型である古代種スペルト小麦では80~90%の方がアレルギー症状が出ないという報告があり、米アレルギーの方も同様に、昔ながらの古代品種のお米ではアレルギー症状が出ない方がいるようです。
現代は「美味しく」という目的から、品種改良された麦や米が多く、そのような状況からアレルギーが増加している背景があるため、私はやはり遺伝子組換えとか新型品種改良など、人が勝手に手を加える分野には「何か人の体が受け入れない異質なモノ」があるのではないか?という疑問が拭いきれないでいます。
美味しさの追求理念は素晴らしい…自然の摂理に逆らわなければ…。
科学の進歩も大切なことだと思う…でも、人間が生きていくにあたり一番大切な「食」を害してほしくありません。
モチっとしてツヤツヤしたお米を「おいしい」と感じる現代の味覚ですが、「食」に関しては何よりも「安全性」を最優先にしてもらえないものなのか?…
未来の子供達の「食の安全」を願わずにはいられません。
現代に嫌われている少々堅い食感でもいい…私は「安全」なものを食べて家族全員が健康であってほしいのです。
米アレルギーの要因は品種改良!
おいしい…と言われる「米の味覚上」の主流は、甘くてふっくらしてモチモチしているもち米に近いほどおいしいと言われています。
米のたん白質には、アルブミン・グロブリン・グルテリン・プロラミンを含んでいますが、アレルギー活性があるのは、「アルブミン」と「グロブリン」になり、米にアレルギーのある方の中には、アルブミンとグロブリンをカットされたお米を食することで、症状誘発をある程度抑えることが可能であることがわかっています。
米のでん粉は、アミロースとアミロペクチンから構成されていますが、米アレルギーの方の中には、高アミロース米であれば、症状が出にくいという方もいるようです。
米の「おいしい」といわれている味覚上の要素として、おもちのモチモチ感を出すためにもち米に近いほどおいしいとされる人工的な品種改良によって、「低アミロース化」されてしまったことがアレルギーが発症されてしまったのです。
もち米はアミロースが0%、アミロペクチンが100%、うるち米はアミロースが15~35%、アミロペクチン65%~85%というのが大体の目安です。
昔ながらのアミロースは含有率がササニシキが20%・・コシヒカリが15%・ミルキークイーンは10%となっていています。
ササニシキは発症しにくくコシヒカリは発症しやすいなどという疑問にもなりますが、ササニシキとは逆にモチモチとした食感が特徴のコシヒカリなどのモチ系のお米が、改良品種が繰り返されたことで発症しやすいと言われています。
結局、現在お米の銘柄で「ササニシキ」や「コシヒカリ」と言われていても、品種改良されてしまっているのだから、一概に銘柄が良い悪いということではなく、改良品種が繰り返されたことで発症しやすいと言うことです。
米アレルギーの方は、アミロースを含まないもち米(低アミロース米)で米アレルギーを誘発することから、高アミロース米であれば症状が出にくいということがわかりました。
そして、他にもお米の中の残留農薬や、欧米化された食生活によって、日本人のDNAが持つ腸内環境が乱れて変化したことなども要因の一つとされています。
注意すべき点は、食の欧米化に加え、農薬が残っているお米である上に、品種改良されたお米は本来の自然が生み出した品種とかけ離れたものになってしまい、日本人の体質には合わなくなっているのです。
高アミロースのお米「ゆきひかり」が救世主に?
お米の銘柄「ゆきひかり」は高アミロース米といわれる米品種の一つです。
アミロペクチンの割合が少なくて、また悪玉菌を減らす性質があることから、腸粘膜の粘液を分解する菌が減り粘液を保つことから腸管系の弱い方や、アレルゲンが血中に取り込まれにくくなるので米アレルギーを持つ人にはおすすめです。
「ゆきひかり」はモチモチ感は減りますが、粘りが少なくさっぱりとしています。
「おいしい」と感じることは人それぞれで、より多くの人から好感を持たれるように品種改良を繰り返しているのですが、「ゆきひかり」のようにさっぱりとしたお米が好きな人も多いのです。
悪玉菌を減らしてくれる性質がある「ゆきひかり」も、米アレルギーの方達だけではなく、一度食べみてはいかがでしょうか。
以前も記事にしましたが、私に5つ星マイスターのお米屋さんの友達がいます。
米屋さんが言われるのは、料理に合わせて2種類のお米を持っていて、洋風・中華料理の時は「ゆきひかり」和食では「コシヒカリ・ササニシキ」と粘り気があるものと分けることで、料理に変化が生まれ、いくつかの銘柄を食べることによってアレルギー問題や残留農薬問題のリスクを軽減できるということでした。
症状と対処法
症状は、湿疹・じんま疹・かゆみ・下痢・頭痛・発赤など、アレルギーとしての症状です。
対処法としては、食べられない食品(調味料・米を含む菓子)を食べないことが1番ですが、病院で軽減している方法など、症状によって治療方針が決まるので、専門医と相談していきましょう。
日本ではお米を素材にされた食材や調味料・お菓子が多くあります。
見た目の素材に米が使われていなくても、調味料にはほとんどお米が含まれています。
最近は米アレルギーの方用の、原材料に米を用いない「ノンカット製品」として調味料商品も売られています。
米・玄米・もち米・上新粉・白玉粉・道明寺粉・もち・ビーフン・玄米茶・米みそ・しょう油・みりん・米油・清酒・ビール・米こうじ・米ぬか(漬物)・もち菓子・せんべい・あられ・米のスナック菓子・水あめなど
「アレルギー生活改善総合研究所」はあらゆるアレルギーの情報をお持ちのお店ですので、アレルギーの方の商品も豊富です。
>>アレルギー生活改善総合研究所
代替食品「ゆきひかり」
北海道で広く栽培されていた品種だった「ゆきひかり」は北海道でも約1%を切ってしまう希少な品種となってしまいました。
しかし、「ゆきひかり」は米アレルギー症状を軽減するお米として、アトピー性皮膚炎などの方にとって注目され、望みの米となっています。
あきたこまちやこしひかりなどの「もち米系」の品種を持っていないので、炊きあがりが少し硬めで冷めるとパサつく傾向がありますが、消化によく胃腸に負担をかけないお米です。
代替食品「ケアライス」米アレルギー・低アレルゲン・米グロブリン・米アルブミン・食物アレルギーの治療食
米のアミノ酸を酵素分解した、米グロブリンと米アルブミンを極力抑えて仕上げたごはん(アレルギー低減化食品)です。
米アレルギーの原因である米グロブリン、米アルブミンを大幅にカットして、米本来の香りと味をできるだけ普通のごはんに近づけたごはんです。
内科、小児科、皮膚科等の医師にご相談の上、美味しいごはんのある生活ができますように願っております。
農薬散布や品種改良…遺伝子組み換え…
このような人的な行為が私たちの食の安全を壊しているのだと、お米のアレルギーを書籍などで調べて、考えてしまいました。
食べたその時は、何も問題がないのかもしれません。
しかし「蓄積されていく恐怖」はあるような気がするのです。
<健康を意識した目的別レシピ>
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