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TOMOIKU*ブログ
1.92018
1年中使える便利品「土鍋」一生モノにするお手入れ!
Contents
土鍋は1年中使える便利品!道具を育てて一生モノにしましょう
寒くなるとお鍋料理が食べたくなります。
野菜をいっぱい食べたい!と思った時や、家族や仲間で集まって会話を楽しみながらお食事をするのは、やっぱり鍋料理が一番!という方が多いのではないでしょうか。
私は薬膳料理をすることが多いこともあり、土鍋はしまうことなく日々の食卓に溶け込んでいます。
炊く・煮こむ・蒸す・焼くと何でもこなしてくれる土鍋は、お鍋料理だけで使用するのはとてももったいない便利な調理器具です。
炊飯器よりも早く美味しく炊けるご飯は、おこげが好きな人にはたまりません♪
土鍋の利用方法といったら、鍋料理を思い浮かべる方が多いかと思います。
同じように煮物もとても美味しく出来上がります。
煮物を作る時には弱火でゆっくり煮込み、ある程度煮えたら余熱を利用すれば野菜が煮くずれしない上、じわじわと温度が下がっていく時に味が染み込みます。
おもてなし料理では、鯛めしやたこ飯・洋風のにパエリアなどのお米料理もとても喜んでもらえます。
煮込みうどんなどの1人用の土鍋も、我家は人数分あるのですが、和風グラタンや煮込みハンバーグなどにも、蓋があるので便利に使っています。
空焚きにならないよう鍋底にちょっとだけお水を入れて、白菜のような水の出やすい野菜を敷き、沸騰後肉やシーフードなどを入れて蒸し器のように利用することで、素朴な素材の味を楽しむことができます。
私は空焚きができる土鍋では、パンや焼き芋・ベーコンなどの燻製も作ります。
焼き芋をつくると、部屋があの焼き芋独特の甘い香りに包まれて、幸せな気持ちになります。
土鍋の選び方
ちょっと昔の土鍋のかたちはみんな似たり寄ったりだったのですが、最近は和室以外でのおしゃれなリビングに華やかさをもたらすようなモダンな土鍋や、若い方にも鍋料理を楽しんでいただくために、様々なデザインのモノが増えました。
野菜を多く摂取できることや、ひとり用の鍋の素なども売られるように、気軽に食べるメニューですね。
形が様々であることから、以前は土鍋の直径サイズで適応人数がイメージできていたのですが、我家の鍋うどんなどの1人用の3号と4号は、大きさは4号の方が大きいのですが、底の口径が3号の方が大きいので量が多く使えます。
浅型:汁が吹きこぼれやすいのですが、具が取りやすい。
深型:汁が吹きこぼれにくいのですが、具が取りにくい。
このようにデザインによって若干のイメージと違うと感じる方もいるかもしれませんが、基準とされているサイズによって適応人数があります。
土鍋のサイズ(号数)は、直径を基準にしています。
昔は「寸」(約3cm)で表していたのですが、サイズを「号」という単位にあらためたもので表しています。
- 3号 直径15cm前後 口径13cm前後 1人(こども用、一品用etc)
- 4号 直径19cm前後 口径16cm前後 1人(こども用、一品用etc)
- 5号 直径20cm前後 口径18cm前後 1人
- 6号 直径22cm前後 口径20cm前後 1~2人
- 7号 直径25cm前後 口径22cm前後 2~3人
- 8号 直径28cm前後 口径25cm前後 3~4人
- 9号 直径31cm前後 口径28cm前後 4~5人
- 10号 直径35cm前後 口径30cm前後 5~6人
家族が多い我家では鍋料理の時は、土鍋が2個必要となるのですが、洋風・和風と料理に合わせて大きさを選んで楽しんでいます♪
土鍋は一生モノ!長持ちさせる簡単手入れの5つの方法
土鍋は簡単な手入れですごく長持ちします。
一番大きい土鍋は、家庭用オーブンがない時代に購入して、もう33年現役で活躍してくれています。
長持ちさせるとても簡単な手入れの方法で土鍋を「一生モノ」にしましょう!
土鍋のお手入れと注意することは5つあります。
- 土鍋の購入した後の最初のお手入れ
- 土鍋を使用した後の普段のお手入れ
- 土鍋にちょっとヒビが入った場合の手入れ
- 土鍋に焦げがつき、臭いが気になる時のお手入れ
- 土鍋を使う時に注意すること
土鍋を購入した後の最初のお手入れ「目止め」
新品の土鍋は、使う前に水漏れや亀裂が入るのを防ぐために「目止め」をします。
一般的な方法は、買ってきた土鍋でお粥を炊くというというものです、とっても簡単です。
私は、何となく…なのですが、片栗粉で目止めだけの作業をします。
国産の土鍋に使用されている釉薬は安全だと、頭の中では理解しているのですが、以前に無印良品とニトリの中国製の土鍋の危険性という記事を綴った時、使用されている釉薬に化学的に危険なモノが使用されていることを知り、はじめに炊いたお粥を食べる気になりませんでした。
私の使用している土鍋は国産のものなので、お粥を炊いてもいいのですが、煮沸消毒の効果も期待して片栗粉での目止めの手間をかけることにしています。
なぜ「目止め」作業が必要なのか
新品の土鍋の底部分は素焼きのために無数の細かな穴が空いているので、耐水性が無い状態のため、目止めをしないと水が染み出してしまって、ヒビ割れやにおいや汚れが染みつきやすくなるので、寿命が短い原因に繋がってしまうのです。
そこで、でんぷん質のあるものを煮て土鍋に浸透させる作業の「目止め」をすることで、耐久性があり長持ちできる「一生モノ」の土鍋に仕上がるのです。
「目止め」の方法
1.土鍋を洗い、乾いた布で拭いて、素焼き状態になっている底面を上にしてしっかり乾かします。
乾かさないで火にかけてしまうと、温度変化によって土鍋にヒビがはいってしまうことがあるので、注意してください。
2.目止めの方法を選んでください。
- おかゆを作る。目止めで作ったお粥は食べても良いとされていますが、中国製の土鍋では私はおすすめできません。
- 米のとぎ汁を8分目以上入れて、10~20分沸騰させます。
- 小麦粉や片栗粉などのでんぷん粉を大さじ2ぐらい入れて溶かして、10分ほど沸騰させます。
3.火を止めたら、そのまま一晩放置して、中身を捨てスポンジや布巾など柔らかいもので水洗いをして、布巾などで水気を拭きとって、底を上に向けて自然乾燥させて、完全に乾いてから収納したり、土鍋料理として使用してください。
土鍋料理を使用した後のお手入れ
土鍋は急激な温度変化に弱いので、土鍋が自然に冷めるまで待ち、冷めたら洗ってください。
土鍋がまだ熱いうちに冷たい水で洗ってしまうと、ひび割れしてしまうことがあります。
洗剤を使う時は、土鍋に漬け込んでしまうと洗剤が染み込み匂いがうつってしまうことがあります。
洗剤はすぐに洗い流してください。
硬いたわしなどでこすると、土鍋に傷がつき小さな傷から劣化していくので、スポンジなどのやわらかいもので洗います。
そして、布巾などで水気を拭きとり、底を上に向けて自然乾燥させて使用するのが長持ちさせる方法です。
しばらく使わない場合は、湿気の少ない場所で保管してください。
土鍋に小さなヒビが入った場合の手入れ
使っている途中で小さな亀裂が入ったときは、「目止め」をすることによって、修復することができます。
しかし、目止めをしてもふさげないと感じる亀裂が入ったときは危険ですので、買い替えることをおすすめします。
土鍋に焦げがつき臭いが気になる時のお手入れ
土鍋の底に具材が焦げついてしまったときや、カレーなどの臭いの強い鍋料理を作った後の臭いが気になる場合や、土鍋にカビが生えてしまったなどの気になることがあると思います。
- 焦げやこびりつき:土鍋の8分目くらいまで水を入れて、重曹を小さじ1程度入れて10分ぐらい煮立て、重曹水が冷めたらスポンジで洗い、最後に「目止め」を行います。
- 臭い消し:土鍋の8分目くらいまで水を入れ、緑茶やほうじ茶の茶殻をひとつかみ程度入れて10分ほど煮立て、重曹水が冷めたらスポンジで洗い、最後に「目止め」を行います。
- カビの臭い:土鍋の8分目くらいまで水を入れ、大さじ2~3杯程度のお酢を入れてて10分ほど煮立て、重曹水が冷めたらスポンジで洗い、最後に「目止め」を行います。お酢には殺菌効果もあるので、カビがついたらお酢で全体を洗うと安心です。
土鍋を使う時に注意すること
注意することを軽視して数回行った程度では大きなトラブルにはなりませんが、目にみえない小さなキズから寿命が短くなってしまう原因に繋がってしまいます。
- 急激な温度変化に注意土鍋が熱い時に冷水に晒さないようにしたり、底が濡れたまま火にかけるというような、急激な温度変化によって割れたりヒビが入ったりしてしまいます。
- 完全に乾燥させる金属の鍋と違い、土鍋には小さな空洞がありますので、完全に乾燥させて収納するようにしましょう。
- 小さなキズを作らない鍋料理をしたあとにこびりついた焦げや具材をとるために、研磨剤やクレンザーを使いたくなりますが、キズがつきやすくなるのでヒビ割れの原因になってしまいます。
道具は丁寧に扱ってあげることが大切で、使用するごとにお手入れをすることで末長く使うことができます。
加熱時間は気温・レンジ・最初の材料の温度によっても変わりますので、うっすら表面が固まってきたら、後は予熱で火を通すことができるのが、土鍋でつくるよいところです。
予熱で食材をほっこりさせ、温度がゆっくり下がる土鍋は煮崩れせず味をしみ込ませたり、出来上がりをそのまま食卓に運びとても便利です。
ぜひ、いろいろなお料理に活用して、お手入れで一生モノの道具にしてください。
<健康を意識した目的別レシピ>
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