TOMOIKU*ブログ
1.22019
2019年流行色!トレンドカラーでファッションや生活空間を豊かな色彩で!インターカラーとは
Contents
インターカラー(Intercolor)とは
日本・スイス・フランスが発起国で構成されている国際流行色委員会(International Study Commission for Color)のことで、1963年に設立されました。
国際流行色委員会で選んだ色だと誤解されることがありますが、国際間でカラーのトレンドの方向性を検討する会議のことです。
選定色が使用された服が加盟各国で着られるようになるまでに、色→素材→形状の順に決められていくので、2年を要します。
ファッションショーやメーカーの展示会や発表会などが開催されてから大量生産が行われるので、小売店に並んで一般消費者に最新のファッションとして身につけられるのは、来年の秋冬から雑誌などでも紹介が増えていくでしょう。
実シーズンの2年前にカラートレンド情報を発信しているので、ファッションやインテリア雑貨など、新しいモノを購入するときに、その後の世界のカラー動向を念頭に入れておくことで、トレンドカラーを取り入れて良質なモノを探すのにじっくり検討することができますね。
2018年に発表されたカラーはウルトラバイオレット&ビジョナリーミントでしたので、2019年春夏ぐらいまでこの2色のものを多く目にすることが多いと思います。
しかし、次のトレンドカラーを取り入れてモノの選択をしておくと、先取りできるファッションやインテリアのコーディネートができますね。
ファッションや生活空間を彩る豊かな色彩生活
長年、商品開発をしてきましたが、トレンドカラーを取り入れる色彩生活で、その時代の背景が見えてきます。
調査や研究活動の中で、流行する色はその時代の社会のムードや、人々の意識と関連がとても深く関わっています。
2108年は「挑発的で思慮深さを思わせる紫」とテーマがありました。
2019年は「覚醒、気づき」がテーマとなりました。
このテーマはファッションだけに限らず、自動車のカラーデザインなどの工業的なモノにも、大きく影響されています。
色を選定は「今年の…来年流行る色はこれ!」と業界が勝手に決めているのではなく、生活者がどのような気持ちで生活をしているか?時代を象徴するようなキーワードを考えて、そのキーワードを
色を選定する時は、色と同時にその時代を象徴するようなキーワードも考えていきます。というのではなく、来年、生活者がどのような気分でいるのか、どのようなものが求められているのかといったものを、色とキーワードで表現するということになります。
2019年の流行色:トレンドカラーは?日本流行色協会
日本流行色協会では、あらゆる分野へのトレンドカラーの提案を行っています。商品開発を行う方向性と指針を与え、生活者の豊かな色彩生活のための活動を行い、トレンドカラー情報の発信をしています。
世界レベルでカラートレンドの方向性を検討する会議である「インターカラー」に日本代表として出席して、その情報をもとに日本でのトレンドカラーを予測して提案しています。
各業界のデザイナーは、その色を参考に商品企画を行っているのです。
そして、「テーマカラー」と組み合わせる「アソートカラー」も発表されました。
2019年流行色の核であるインターカラーは?
アウェイクニングオレンジ Awakening Orange
マンセル値:4.7YR6.8/11.4
系統色名 :ストロングオレンジ
Awakening Orangeの“Awakening”とは、「覚醒・気づき」という意味を持つ言葉で、未来に踏み出すという前向きなエネルギーをオレンジで表した色が選ばれました。
2019年のキーワードになっている、文化や性別・価値観などの違いを理解して、多様性を認めるようにと謳われるようになっていることから「コミュニケーション・寛容さ」を求めています。
「ダイバーシティ」の考え方がさかんに言われるようになりました。
そして、東京五輪開幕が迫っていることからエネルギッシュなオレンジで、キーワードは「スポーツ・健康」などが挙げられました。
前向きなエネルギーを象徴する色として、躍動感を演出し、生き生きとした生命の力を感じさせる「アウェイクニングオレンジ」が、世界の流行色として使われるようになります。
2019年の流行色・トレンドカラーは?
2018年のインターカラーは寒色系でしたね。
2019年はかわいい暖色系になりました!
2019年パントーン社が春・夏のトレンドカラーを発表し、展示会も始まり、色合いがはっきりしていて暖色が多いのが特徴です。
そして、2019年のトレンドカラーは、柔らかさと活気が備えられ、生命を象徴するサンゴの色合い「Living Coral」で、楽観主義・本質的な必要性の象徴・遊び心を表現されています。
インターカラーで選ばれたビビットなカラーよりも、トレンドカラーが使いやすいかもしれませんね。
ファッションの色はかなり先取りして使うので、インテリア・キッチンなどの日用品業界に反映されるのはまだ先のことになります。
しかし、新しいものを購入するとき、次のトレンドカラーを知っているだけでも、コーディネートの幅が広がります。
エネルギッシュ…でも優しい…そんなトレンドカラーを生かしてファッションや雑貨などを楽しみましょう。
<健康を意識した目的別レシピ>
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