TOMOIKU*ブログ
7.102017
邪気と暑さを飛ばしてくれるセンスいい京扇子!半夏生からは風を起こしましょう!
7月の半夏生から京扇子風を起こしましょう!
そろそろ梅雨が終わりを告げる頃ですね。
この時期は、毒気にあふれていて湿気と高温で細菌が繁殖するので、体に負担をかけると共に衛生面でも非常に危険な時期です。
昔のお百姓さんは現代の化学肥料などない時代なので、7月1日頃の「半夏生」までにはどんなに気候が不順であっても、この日以降は田植えをしないという風習がありました。
先人の方々は、「地中に毒を含んで毒草が生える」「天から毒気が降る」と体や経験から種まきもしなかったそうです。
現代では「食中毒」と病名もわかり対処法が広く伝わっていますが、昔は「食あたり」として生死にかかわるもので、自分の命を守るために徹底して穢れを避けて生活をしていくという先人の知恵ですね。
うちわや扇子で身に風を起こして邪気を吹き飛ばしましょう!
「風」を起こすのは清々しく生活をするために、自分自身が涼むことで体内の循環と、部屋の換気をして「浄化・循環」ということになりますね。
エアコンがある時代なので、部屋の中は快適生活ができますが、窓を開けてきれいな空気を入れることが「邪気」を飛ばしましょう。
「扇-おうぎ」はもともと日本で作られた道具で、本来は穢れなどを祓うための道具でした。
その扇が中国に渡り「扇子-せんす」と言われるようになったのです。
扇子は暑さだけではなくて、「邪気」もいっしょに吹き飛ばすと言われているので1本持っていてもいいですね。
日本の伝統「京扇子」の種類
扇子と一口に言っても夏扇子・舞扇子・飾り扇子など様々な種類があります。
代表的な扇子の種類
・夏扇子(なつせんす)
気軽に普段使いができる涼をとるための扇子
・紙扇子(かみせんす)
扇面が紙でできた扇子
・生地扇子
扇麺が生地でできた扇子
・白檀(びゃくだん)
香木・白木の木片を重ねた板扇の扇子
・檜扇(ひおうぎ)
檜の薄片を末広がりに綴り合わせてある扇子
・刺繍扇(ししゅうせん)
刺繍扇は絵柄が刺繍されている女性用の扇子
・祝儀扇(しゅうぎせん)
結納・結婚式・披露宴等のめでたい席の時に持つための扇子
・舞扇子(まいせんす)
日本舞踊・新舞踊など、舞踊全般で使うための扇子
・仕舞扇(しまいせん)
能楽用の舞扇子ですが、お部屋のインテリアにも使う扇子
・飾り扇子(かざりせんす)
美しい絵が描かれ、お部屋に飾りとして置くための扇子
・茶扇子(ちゃせんす)
茶の湯の会で使うための扇子
「京扇子」とは、扇面・扇骨・仕上げ加工のすべてを京都と滋賀を中心とした国内で生産した扇子の事を言います。
扇子は、骨作り・地紙づくり・絵付け・組み立てと約88の工程のほとんどが手仕事で熟練を要する職人仕事です。
年々減ってきている職人さん。
どうか日本の伝統と技術が、未来の子供たちにも受け継がれますように…。
突然ですが…私は扇子でひとつ嫌なことがあります。
満員電車ですごーく鼻につくようなきついローズなどの香り(安価な扇子にありがち)…香りなんていうキレイな響きではなく「匂い」がする扇子で扇いでいる方がいらっしゃると、気持ち悪くなるのです。
昔の化粧品や香水なども匂いのきついものがありましたが、ほのかに香るのではないきつい匂い!
香りは人の好みかもしれませんが、私は気持ち悪くなってしまうのです。
個人的な意見ですが、ほのかに香る扇子が上品だと思うのですが、皆さんはいかがでしょう?
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今はかわいいポップな柄ものから、様々な新しい形のものがあります。
扇子の風を受けながら、心が和むひとときを感じるような…そんな扇子をおすすめします。
<健康を意識した目的別レシピ>
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