- Home
- 生活と食材の注意&デドックス解毒食品
- 粉製品の保管を間違えると急性アナフィラキシーショックで死に至る!お好み焼き・ホットケーキは大丈夫?
TOMOIKU*ブログ
12.122016
粉製品の保管を間違えると急性アナフィラキシーショックで死に至る!お好み焼き・ホットケーキは大丈夫?
Contents
粉もの保管を間違えると死に至る場合がある!お好み焼き粉・ホットケーキミックス大丈夫?
粉製品のお好み焼き粉・ホットケーキミックスなどの保管方法は大丈夫?
外食スイーツでも上位を占めるパンケーキ。
自宅で作るパンケーキミックスでも、米粉や全粒粉・大豆粉などあらゆるバリエーションがあり、一般の食卓に不動の地位をおさめているお好み焼きの粉も、保存方法を間違うと、最悪死に至ることがあるのをご存知ですか?
お好み焼き粉やホットケーキミックスや他の粉製品を、開封後の長い間台所の戸棚や引き出しにしまったままにしていませんか?
冷暖房の一般化で外は冬で寒いので、気持ちの中では冬のため、保管方法に気が緩んでしまうことが多く、開封後の保存方法が夏のように気を配らなくなります。
その開けたままの粉製品は、内部でダニ類が多量に繁殖しても、目で確認できず、ダニが繁殖した粉製品を使ってしまい、その料理を食べたことによってアレルギーを起こす事例が多く報告されています。
粉もの保管を間違えると死に至る場合がある!
旨味成分が加わった粉製品で急性アナフィラキシーショックになることを、海外では“パンケーキ・シンドローム”とも呼ばれています。
粉製品に混入したダニを摂取したことによる即時型アレルギー(アナフィラキシー)は1993年に初めて報告されて以来、国内外で数多く報告されています。
症状は皮膚症状(全身の紅斑こうはん、じんましん、かゆみ)、呼吸困難が主ですが、意識低下、ショックなどの全身的なアナフィラキシーが生じる場合もあります。
このような症状は、摂取した直後から1時間以内に発症しているケースがほとんどです。
これらの事例はダニが混入したお好み焼き粉やミックス粉等の粉製品を使用して加熱調理した料理を食べたことが原因と考えられています。
多くの例において、原因となった粉製品は、開封後に数周間から数ヶ月にわたって室温保存していたものであったことが原因である報告がされています。<厚生労働省HPより>
なぜダニが繁殖するのだろうか?
ちゃんと開封口を閉じてあるから大丈夫なんて思っていませんか?
ダニは袋の中に入り込むことができます。
ダニは体長が0.3~0.5ミリメートルと非常に小さいため、開封した袋にわずかな隙間さえあれば侵入することができます。家庭で保存されていた粉製品を検査したところ、開封部分を折り曲げて、輪ゴム、クリップで閉じたものや、密閉容器に保存していたものからもダニが検出されました。
袋の中に入り込んだダニは、繁殖の条件がそろえば、短期間のうちに繁殖していきます。未開封のミックス粉と未開封の薄力粉にダニを添加して培養したところ、培養後6週間でミックス粉3品目ともにダニ数が薄力粉に比べ増加傾向を認め、1品目は有意に増加していました。<厚生労働省HPより>
私たちの身の回りにはダニが生息していて、この状態からは逃げ出すことはできなくて減らす努力をするだけです。
ダニの餌えさはカビや人の垢あか、でんぷんやタンパク質など旨み成分等を多く含むホットケーキミックスやお好み焼き粉はダニの格好のえさとなっています。
潜もぐる場所として、家庭内では畳やじゅうたんなどに多く生息しているのはみなさんご存知だと思います。
温湿度の条件として、温度は25~30℃、湿度は60~80%を好ぬのですが、台所はダニが発生しやすい環境だと言えるのでなかなか死滅しません。
ダニアレルゲンにならないための注意点
死に至る可能性があるダニアレルゲンは熱に強くて、加熱調理をしてもアレルギー症状の発現を防ぐことはできないようです。
何よりも…
開封後は早めの消費を!
粉製品はいったん開封すると、どんなに気をつけてもダニが侵入してしまいます。
使い切れずに残ってしまったときは、冷蔵庫で保管するのが効果的です。
食器棚や台所の引き出しなどの室温で保存した粉製品からはダニが検出されたのに対して、冷蔵庫で保存した粉製品からダニは検出されなかった報告があるので、吸湿や匂いの吸着を防ぐため密閉容器に入れるようにしてください。
我家は家族が多いので使い切りとなりますが、もし1週間以内に使用しない場合、私は冷凍庫での保管もアリだと思いますし、お好み焼きやホットケーキはすべて作り切ってしまって、冷凍してしまい、食べたい時に電子レンジで温めてもいいのではないでしょうか。
<健康を意識した目的別レシピ>
生活を彩る 関連記事
* TOMOIKUの姉妹サイト紹介 *