【7月・文月】梅雨と初夏を乗り切る食材「夏バテ対策」を考えよう

イベントが多い7月の旬の食材は体に活力と労り薬膳を!

七夕に短冊を飾ったり、詩歌を献じる風習にちなんで「文月-ふみづき」と呼ばれるようになりました。

7月7日は古代ロマンの「七夕」では笹に色とりどりの短冊に願いを込めて吊るしますね。

笹を見上げるその顔は、老若男女とみんな笑顔になり、伝統行事の素敵な場面だと思います。

七夕様の歌で、「笹の葉さらさら~♪」と皆さんご存知だと思いますが、2番の「五色の短冊~♪」という五色は中国の「五行思想」に由来しています。

この世のすべてのものは5種類の元素からなると唱えて「青(緑)=木」 「紅=火」 「黄=土」 「白=金」 「黒(紫)=水」を表しています。

7月7日の七夕からすぐに夏休みになり。お盆休みやレジャー・花火大会など、街ではイベントがてんこ盛りですね。

楽しむ時は、徹底的に楽しむ!美味しい駄菓子も食べちゃいます♪

縁日のいか焼きやりんご飴…孫達に不思議な綿菓子も食べさせてあげたいと思います。

でもね…自宅に帰ってきたら、ちょっとだけでもいい…意識して体を労ってあげましょう。

 

体がオーバーヒート!

この時期の食養生法は、体にこもった熱を冷ましながら脾胃や心を補う食材を摂るように気をつけます。

暑さで流出した水分や気を補うことで熱中症になりやすいので、水分補給は食材でも積極的に摂るとることをおすすめします。

夏は「心臓」に負担のかかる季節なのは、ミネラルが汗とともに水分が流出して、血液の粘度が高まってしまいドロドロとして流れにくくなって、全身に血液を送り出す心臓はオーバーヒートしてしまうからです。

冷たい水分を摂ってしまうので、消化器系の脾胃の働きが低下することで胃の働きが悪くなり、食欲不振・胃もたれや胃痛・消化不良などが起こりやすくなり、疲れやすく体力を消耗して「夏バテ」となるのです。


暑い日になりやすい熱中症や夏バテの症状には、早急に対処が必要です。

吐き気・体のだるみ・嘔吐・めまい・頭痛・身痛・発熱・熱によって喉が渇き顔がほてり赤くなります。
体内に熱がこもると失神・意識障害・筋肉の痙攣・手足の運動障害・心筋梗塞など、重症な症状になるので、体がちょっと変!って感じたら、緊急な処置が必要なことが多い夏には、すぐに病院に行きましょう!

 



旬の食材を生かして、7月の梅雨と初夏を乗り切りましょう!

旬の夏野菜は、薬膳では「寒涼性」と言って、体の中の余分な熱を冷ますの食材が多いです。

種 類旬のもの
野菜あおとうがらし 明日葉 いんげん えだまめ おくら かぼちゃ きくらげ きゅうり ししとう しそ(大葉) 新生姜 ズッキーニ つるむらさき とうがん とうもろこし とまと なす にがうり にんにく パプリカ ピーマン みょうが らっきょう ルッコラ レタス …など
果実あんず いちじく うめ(梅干しなど加工品含む) キウイ さくらんぼ すいか パイナップル ぶどう マスカット マンゴー メロン もも ゆず …など
魚介類あじ あなご うなぎ かじきまぐろ えぼだい いわし かじきまぐろ かます かわはぎ かんぱち きす すずき たちうお どじょう とびうお はも …など
海鮮物あわび アオリイカ スルメイカ ウニ くるまえび けがに こんぶ さざえ しじみ とりがい ほや まだこ …など

旬の野菜を取り入れることは、薬膳では基本となります。

ナス、トマト、キュウリ、ゴーヤ、トウモロコシなど、体の余分な熱を取り去る効果や、乾きを潤す効果もあり、体の湿気となる「むくみ解消」の効能がありますので、食事にどんどん取り入れましょう。

そして、水分補給は必須!必ずお水を飲むという1日6回の習慣という過去記事でお水の摂取方法などをご紹介しています。

関連記事:夏!水は1日6回飲む習慣!水の知識と自家製スポーツドリンク&フレーバーウォーターで乗り切る!

夏の食事で気をつけること

  • 酸味を摂る-体を整え疲労回復・美容効果
    レモン・梅干し・お酢は、1日一回は摂るようにしましょう。
  • 苦味を摂る-からだの余分な熱を取り去る効果
    ゴーヤ・ピーマンなど
  • 豆類を摂る-胃腸の調子を整え、体の余分な水分を排出させる効果
    緑豆・大豆・小豆など
  • ウリ科を摂る-体の湿気を取り、水分代謝を改善
    冬瓜、キュウリ、ヘチマなど

夏の食事を食べる時、意識して食べて「夏バテ」にならないようにしましょうね。

 

ゴーヤのナムル

材料

  • ゴーヤ(にがうり) 1本(約200g)
  • もやし 1袋(約200g)
  • にんにく(すりおろし) 少々
  • 白ごま 大さじ1
  • しょうゆ 大さじ1
  • みりん 大さじ1
  • 塩 少々
  • ごま油 大さじ1~1.5

作り方

  • ゴーヤは縦半分に切って中の種とわたを取り薄く切ります。塩少々を入れた湯で1~2分湯がいて、水につけ水気を絞り冷まします。
  • もやしは塩少々を入れた湯がいて、水につけ水気を絞り冷まします。
  • ボウルに、しょうゆ・みりん・塩・ごま油・にんにく・ゴーヤ・もやしを入れてかき混ぜ、味見をして味を整え、白ごまをふってできあがりです。

 

プチトマトのツナ詰め

材料

  • プチトマト 10個
  • パセリ(みじん切り) 少々
  • ツナ缶(小) 1/3缶
  • 玉ねぎ(みじん切り) 大さじ1
  • パセリ(みじん切り) 小さじ1
  • マヨネーズ 大さじ1/2
  • レモン(絞り汁) 小さじ1
  • しょうゆ 少々
  • こしょう 少々

作り方

  • プチトマトはへたの下でカットして、スプーンで中をくりぬきます。
  • ボウルにツナ・みじん切りの玉ねぎ・マヨネーズ・レモンの絞り汁・しょうゆとこしょうを少々を合わせて、トマトに詰めてパセリを飾ってできあがりです。

さっぱりとしたものが食べたくなりますが、夏の緑黄色野菜は食べるようにしましょうね。

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東洋人である日本人のDNAによる体質をいかした食事を心がけて…♪

 

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【「和漢膳料理研究家」女子栄養大学にて食生活指導士・漢方養生士・中医薬膳士・防災士・ペット食育士】 生涯学習コーディネーターとして、学校支援地域本部事業や成人の学習支援に参加し、生涯学習の振興発展に寄与することを目的とする自治体に登録し、公共地域の活動に参加しています。講演内容は、子どもの食育・成人の療養食・防災食・動物の「食」について、企業相談や地方講演を行っています。

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“漢方養生士・中医薬膳師・女子栄養大学食生活指導士”として「薬膳・ローフード・スローフードの健康的な食事」
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