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てんさい糖のメリット・デメリット!体にいいのか?害があるのか?

 

健康を意識すると、様々な情報が錯乱していて、最近まで「体に良い」とメディアで取り上げられていた食品が、手のひらを返して「体に悪い」と転じることがあります。

また低評価だった食品や商品が、突然高評価になることもあります。

消費者として何を信じたらいいのか?

それはその食品や商品を検証する角度によって、評価はどっちにも転がるということです。

今回は、自然で体にやさしい甘味料の砂糖と評価されている「てんさい糖」についてメリット・デメリットをまとめています。

 

メディアが伝える「白い砂糖」は害があるのか?

もともと日本人は外国の方々と比較して、食品などの害について無頓着な方かもしれません。

海外で害があると立証され使用禁止とされているものでも、健康なものとして市場に出回っているのが日本です。

海外で売れないモノを、日本で姿をかえて販売されているものは多くあります。

医療という同じ現場にいる方々でも、医学的角度で判断し全く逆のことを言っている場合もあり、それに加えて弊害を説く団体の声もあります。

メディアの広告主である企業批判ができず、埋もれたままの情報もあります。

では、甘味料の白い砂糖の批判はどこから発生したのでしょう。

白い砂糖は漂白されている薬品まみれのものであり、中毒性がある上、糖尿病を引き起こす…肥満になる元凶であり、栄養素が取れず、精神的にキレやすくなる…子供には害である…など、白い砂糖に関してメディアや医師の書籍などが発信しているデメリットを取り上げてみると、まるで毒のように感じてしまいます。

白い砂糖の話は、アメリカやヨーロッパなどで、飽食の時代、加工食品や飲料の中に含まれている人工甘味料を、異常に摂取している現代の食生活の批判からはじまり、その意識が低く無自覚な食生活に対する警告でした。

砂糖は温かい地域でできるサトウキビや、寒い地域の甜菜などの植物から抽出した、自然から生まれた甘味料です。

確かに砂糖を白くするための製造工程では、自然な風味やミネラル等の栄養分は減っていますし、茶色いから安心と三温糖を使用する方がいますが、白砂糖を加工して茶色になっているものです。

三温糖は煮物などでまろやかで風味がよくなるので、デメリットだけではありません。

白砂糖の袋を抱えて食べているわけではなく、調味料の一部として適量を使用する範囲であれば、害になるものではありません。

嗜好品として多く摂りすぎてしまうことが問題であり、生活習慣病などの引き金になるということです。

ミネラル等の栄養分を残した黒砂糖や、メープルシロップなど、消費者が「安く!安く!」という要望が多いことから、カサ増しとして混ぜ物を入れて安価に販売するという商売としてのやり方であり、それを選んでいるのは消費者です。

いまでも自然な風味を残し、ミネラルが多い甘味料も高価ですが多く販売されています。

確かに安くて良いモノを求めてしまうのは、仕方がないことです。

安価にすることを消費者が要望し作られたものを、消費者が批判するのもおかしなことで、買わなければよいだけのことです。

消費者が見極めなければならないのは、安いモノは安いなりのものであることを感じ、その選択と責任は私たち消費者に委ねられているということです。

メディアが伝える茶色い「てんさい糖」は体にいいのか?

てんさい糖は、体を温める効果があり冷え性が改善され、ミネラルなどの栄養がたっぷりであり、オリゴ糖が含まれているので、腸内環境を整える…というのが、メディアが伝えている情報です。

しかし「てんさい糖」も甘味料なので、調味料の一種です。

甘味料としてカロリーもありますし、びっくりするほどの栄養価はありません。

他の甘味料と比較をすると栄養分が多いという結果はありますが、摂り過ぎれば肥満や低血糖症などを引き起こす可能性の高い食品です。

私がてんさい糖を使用する理由は、白い砂糖よりはてんさい糖の方がミネラルが若干多いということと、GI値の問題で白砂糖よりはてんさい糖の方が安心できるからです。

GI値は体内で糖に変換され血糖値が上がるスピードを示しますが、てんさい糖が一番低いのです。

ミネラルが多い視点で考えると、黒砂糖の方がいいのですが、料理で使う際、味に癖があるので通常のレシピの味と変わってしまうので、黒砂糖は和菓子やお茶うけに使うようにしています。

白砂糖・てんさい糖・黒砂糖の成分の違いを書いている記事がありますので、合わせてお読みいただきますと、ご理解していただけると思います。

てんさい糖・黒砂糖・白砂糖を比較しました。

100gあたりの成分量およびカロリー<参考:ホクレン>

栄養価てんさい糖黒砂糖白砂糖
マグネシウム0-0.2mg31mg微量
リン0-0.6mg31mg微量
0-0.2mg4.7mg。微量
亜鉛0-0.1mg0.5mg0
カリウム6-55mg1100mg2mg
カルシウム0-2mg240mg1mg
ナトリウム32-78mg27mg1mg
オリゴ糖5g00
カロリー382Kcal354Kcal384Kcal

単糖のブドウ糖をGI値100としたときの、相対的な値です。

 

甘味料のGI値
グラニュー糖 110
氷砂糖 110
白砂糖 109
三温糖 108
黒糖 99
玄米水飴 98
ハチミツ 85
メープルシロップ 73
てんさい糖 65

様々な角度でメリット・デメリットを比較をして、自分で選択することなのです。

 

てんさい糖のデメリット?検証

てんさい糖が、白い砂糖を茶色にしている三温糖と同じように、着色?焦げ?と様々なことが言われていますが、てんさい糖の茶色は「糖蜜の色」で、心配されるような理由ではありません。

憶測でモノを言うことで、聞き手によっては、「てんさい糖は着色しているんですって!」…という話になってしまいます。

その他、てんさい糖のデメリットとして、農薬が使われていて、遺伝子組み換えの場合があると言われていることです。

デメリットとされている農薬。

私たちが普段食べる野菜のほとんどは農薬が使用されていますが、それをデメリットとして、食べることをやめるのでしょうか?

白い砂糖の原材料も含め、てんさい糖も農薬を使うことがあり、普通の野菜と同じです。

白い砂糖の原料や、日常で口にする野菜と同じなのだから、「てんさい糖」だけが農薬使用の可能性について、健康に害を与える危険な食品であるという話はおかしなことです。

デメリットとされている遺伝子組み換え。

海外のてんさい糖は、表示の義務がないため遺伝子組み換えのてんさいを原料としているものです。

海外のオーガニックてんさい糖も同様、表示の義務がないため、農薬は不使用で遺伝子組み換えがされているてんさいの可能性が高いと言われています。

では日本のてんさいはどうなのでしょう。

日本では、遺伝子組み換えされた「てんさい」の商用栽培が認められていません。

ですから、日本のてんさいが原料の場合、遺伝子組み換えはされていません。

てんさいを取り上げ、批判対象にするのであれば、他にも多くの問題があります。

私たちが気軽に食べているスイーツの海外から輸入されている小麦や、スナック菓子の原料には多くの遺伝子組み換え食品が利用されています。

日本と海外のてんさい糖メリット・デメリット

日本産の「てんさい糖」は無農薬ではありませんが、遺伝子組み換えはされていません。

海外産の「てんさい糖」は無農薬のものもありますが、遺伝子組み換えがあります。

無農薬の「てんさい糖」を求めるのであれば、海外産。

遺伝子組み換えがない「てんさい糖」を求めるのであれば、日本産。

害虫が嫌うように、種が遺伝子組み換えされ、無農薬栽培ができるようになる…と言われています。

 

食の安全として、無農薬で、遺伝子組み換えもない安全な「てんさい糖」が欲しい…

しかし、そのような理想な商品が出たとしても、体に良いからと大量に食べるモノではありません。

砂糖は、砂糖なのです。

必要以上に食べれば、何でも害になります。

食品の何かを選ぶとき、自分にとって、「どのような問題を重要視して、商品の選択をするか?…」と、情報に翻弄されることなく調べるようにしましょう。

てんさい糖に限らず、普段食べている惣菜や加工食品の農薬や添加物・化学物質・遺伝子組み換え品のものをどれだけ意識していますか?

私たちの肝臓が一生懸命、代謝・分解・合成し解毒をしてくれていますが、その容量がいっぱいになりあふれ出したころ、アレルギーのように症状が出始めます。

「てんさい糖」だけに限らず、「食の安全」とはなにか?と意識し、正しい知識を持って判断することが大切です。

メディアがスポンサーの都合で報じていることが多い中、なかなか正しい情報を入手するのは難しいですが、様々な研究データーは、官庁や研究機関で公表しています。

気になることは調べて、情報に振り回されることなく、自分の責任で食品を選択することが、必要な世の中になっていると感じます。

気になる食品添加物の話

 
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