TOMOIKU*ブログ

「食禅(ZIKI-ZEN)」禅的な食生活の心得-心と体の整え方

 

「禅」の修行とは、日常行っている行為である食事・掃除・入浴などのすべてを指します。

その日常の中に真理があるとされています。

今回はテーマにしている「食禅(ZIKI-ZEN)」について綴っています。

「食禅(ZIKI-ZEN)」とは-禅的な食生活

食禅で作られる「精進料理」は、体を整えるだけではなく心をも整え、心身共に健康であることを日常としていくものです。

食事について「誰と何を食べるか」ということを気にかけてメニューを考えて食べていると思います。

しかし、「どういう気持ちで食べ物と向き合うか」という、命を生かすためのものということを忘れがちになっています。

食べ物が私達の命を生かしてくれているまでには、様々なストーリーがあり、自然によって育ち、その中で人が手間暇をかけ、それを運び販売し調理されるという流れがあるからこそ、命を繋いでいかれます。

四季に合わせた料理法によって食べ物は生かされ、調理人は「もてなしの心」で器を選び食卓を用意し、箸の置き方の角度などの作法を自然に行う…

そして、手を合わせ感謝する。

和尚達はそのような流れで生活をしている人を、禅で言う「教養のある人」と呼ぶのだそうです。

忙しい世の中とされ、モノが溢れ、効率を重んじるが故に失くしてしまった心と生活。

禅(ZEN)道(DOU)を学ぶ丁寧な暮らしと精進料理で心と体を整える」で書いていますが、「道(DOU)」を学ぶと自然に人やモノに対して丁寧な扱いになります。

「礼に始まり礼に終わる」という言葉のように、柔道・剣道・書道・華道・茶道など様々な日本の心の「道」では、精神のあり方について、作法を守り、相手への敬意を示すことが、何よりも重んじらます。

現代は、その「道」の概念を置き去りにされてしまっているからこそ、心が揺れ自分軸が何なのか?さえもわからなくなってしまう…。

「勉強」はしてきたけれど、「作法」を家庭教育で学んでいない環境があるので、自然に振舞えなくなっているそうです。

効率を重んじるばかりに置き去りにされてきた心を、「禅」という場に得ようと、若者からシニアの方まで、座禅などで修行に触れ合うということがブームになっている状況です。

食禅は、心が豊かな作法と、体を整える精進料理の両輪で、命を整える食の修行です。

「食」の感謝の気持ちである「いただきます」は、シンプルで究極の感謝の言葉であることから、心を静め声を出して丁寧に発してほしい言葉。

このような作法や、自然を重んじる料理によって体を正す。

『禅に学ぶ暮らしと精進料理』のコーナーでは、日々の食事が喜びとなり、命を生き生きとさせ、心と体を整える食の作法と具体的なメニューをお伝えし、いっしょに考えていきたいと思います。

 

禅的な食生活で豊かになる-心と体の整え方-心得


食事をする際に、どのような気持ちで食べることが、心豊かになるのか?

その心がまえを説いた高僧の書籍があり、そこには「五観の偈ごかんのげ」があります。

目の前の食事に感謝して、自らの行いを反省することが主になっています。

現代語訳です。<参考:食禅: 柿沼 忍昭

  1. 今、目の前にある食べ物にいかに多くの手間がかかっているか…そして、どのような道のりを経て運ばれてきたのかを想像する
  2. 自分の日頃の行いを振り返り、自分にこの食事を受けるだけの資格があるのかと考える
  3. 心の汚れや煩悩に惑わされてはいけない
  4. 食事は良薬であり、それは肉体を養うためにある
  5. 「道」を成就するため、悟りに達するために、食事を頂きます。

用意してくれたすべての人に対する感謝の気持ちと、私達は何のために食べるのかということが表現されています。

 

私はペットロスによって、拒食症になりました。

悲しみで心が乱れ、食べることさえできなくなりました。

そして、愛犬を心で追い求め、泣いて暮らし、気が付いたら1か月で12㎏痩せていました。

…でも、生きています。

多くの方達の応援のお言葉と、守りたい新しい命(保護犬と仔犬)を迎えて、私自身が健康でなければ育てていくことができないことから、再び健康になることを心に決めました。

食事について考え、薬膳を作って食べていたのですが、1か月後の病院での健康診断ではもうすぐ60歳の私が30代の体とも言える健康体であるとお墨付きをいただきました。

主治医に「仙人の生活をしていたのか?」と冗談を言われたのですが、よくよく考えてみると、「生と死…命のついてものすごく考えた…薬膳生活の中で、精進料理と思われるようなメニューを食べ続けていた…」この2点は「食禅生活」そのものでした。

食べられることに感謝し、ひとつひとつの食材を味わい、「物欲・食欲」という『欲』ではない気持ちが溢れ、食の見直し…健康でありたいと漠然とした気持ちだけではなく、「食の道」について自分軸を考えに考えていました。

その1か月で体って変わっていく…

この経験は、私にとって今後大きな「道」になり、自分軸になると思います。

 

いただきます。ごちそうさま。感謝の言葉は心と体を整える

 

最近、給食費を払っているのだから、子供が「いただきます」という必要がない…挨拶を強制するのは学校側がおかしい!…という親御さんがいるのです。

これはニュースになりましたね。

「いただきます」は、シンプルで究極の感謝の言葉であり、お金を払えばこれで終わりというものではありません。

「いただきます」の「いただく」は大切なモノを頭上に捧げ持つ意味があります。

山の山頂を「いただき」といい、山からは食べ物や水などの恵みをもたらし、神が宿る場所としていたので、自然と神に対して「いただきます」という言葉ができあがったのです。

食べ物は「命をいただく」ことで、「当たり前」ではないのです。

有難い自然の命の連鎖があるからこと、今の自分の命があるとされています。

食事を目の前にし、「いただきます」という言葉と同時に、「五観の偈ごかんのげ」を思いつつ、感謝して食することは、日常でとても大切なことだと思うのです。

そして、食事を済ませ「ごちそうさま」という感謝の言葉も丁寧に行うことが大切です。

それはしっかりと「食べ終わり」を実感すると、「十分に満たされる思い」が溢れ、少ない量であっても「完結」することで本当の満足を得られます。

食べ物で命をを頂いている私達は、その命に対する借りがあるため、完食することでしか返せません。

食事は命と向き合うこと。

いただきます…ごちそうさま

言葉で言えば良いという単純なことではなく、その感謝の気持ちを置き去りにしないで、しっかり心に刻んで「食禅(ZIKI-ZEN)」をしていきたいと思うのです。

「食禅(ZIKI-ZEN)」禅的な食生活の心得まとめ

 

禅的な食生活の心得として何よりも大切なのは「感謝の気持ち」です。

心と体の整え方は、技術的なことではないんです。

心と体を整えられるような感性を育てるのは、自分自身。

食事は体だけではなく、心をつくります。

素材の美味しさを感じ、心が穏やかに丸くなる。

 

食禅ではその5つの感性もとても重要な要素となります。

食禅の具体的な食の在り方について綴ってきます。

 
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(合)共育生活研究所

“漢方養生士・中医薬膳師”として「薬膳・ローフードの食事」と、“LOHASライフスタイリスト”として「ロハスな生活」の講座を各地で行っています。


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