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TOMOIKU*ブログ
12.82017
運気アップ「冬至の七種」薬膳レシピ12選と柚子(ゆず)風呂の入り方!冬の無病息災を祈る丁寧な暮らし

12月になると街中がクリスマスムード一色ですね。
クリスマス前の12月22日前後は「冬至」と言われ、1年でもっとも昼が短く夜が長い日です。
日本では無病息災を祈る家庭内での行事が行われていました。
Contents
無病息災を祈る冬至「一陽来復」
年末で新年を迎えるのが近くなってきた「冬至」を境に、また日が長くなっていきます。
このことを「悪いことが去り良い方向に転じる」と考えられて、冬至を「一陽来復」と呼びます。
昔の人は暗く寒い真冬ですが、明るい未来を歳時で生み出していたのですね。
日本の歴や歳時・年中行事を見ていくと、生活の基本や祈りには「健康と幸せ」を祈ることが多く、幸せは健康だからこそ最大に感じられることを教えてくれています。
冬至ではゆず湯に入って健康を祈り、運気アップ!
江戸時代から、1年でもっとも昼が短く夜が長い日の「冬至」では、ゆず湯に入ることが習慣とされていました。
ゆずの強い香りと薬効で“邪気”を払う目的がありました。
「ゆず」を“元気で体の融通(ゆうずう)がききますように…”
「冬至」を“湯治(とうじ)”とかけた語呂合わせと、言われています。
ゆず湯には冷え性の改善や腰痛・美肌など多くの効果があります。
TOMOIKUの記事で、深く紹介していますので、合わせてお読みいただくとお役に立てると思います。
記事の内容を一部紹介します。
ゆずの皮に含まれているαピネンやリモネンという精油成分には、血行を促進してからだを温めてくれます。
そのリモネンには、肌をつるつるぷるぷるにしたり、肌のかゆみを防ぐという美容効能・美肌美白作用があるのです。
そして、血行促進作用や保温作用があり、身体をポカポカにして湯冷めを防ぎ、寝付きをよくする作用や風邪を予防する効果があります。
冷え性に良いとされている「しょうが湯・日本酒湯・ネギ湯」などよりも、サーモグラフィーで保温効果を比較した研究によると、ゆず湯が他の薬湯と比べて保温効果がありました。
そして、香りによるリラックス効果があり、明日から日が長くなっていく日の夜のお風呂で「一陽来復」と未来を考えるのもいいですね。
冬至に食べる「冬至の七種」運気をアップ!
冬至では「ん」がつく食べ物を食べると「運」がつくという言い伝えがあります。
そのことを「冬至の七種」と呼ばれ、七種を「ななくさ」と読みます。
食べると運気がアップする食材は体を温める食材ばかりです。
<冬至の七種>
なんきん(かぼちゃ)・にんじん・れんこん・ぎんなん・きんかん・かんてん・うどん
南瓜なんきん-かぼちゃの冬至の七種-薬膳レシピ
かぼちゃには野菜平均の約4倍のβ-カロテンを含んでいます。
かぼちゃと同じ量を他の野菜で摂ろうと思うと、相当な量を食べなければなりませんが、かぼちゃを一欠食べるだけでも、相当な量のβ-カロテンを摂ることができます。
かぼちゃのワタを取って料理をしてしまう調理方法もありますが、ワタには「実」よりも栄養があり、β-カロテンは実の5倍あるのです。
β-カロテンは体内でビタミンAに変換してくれるので、冬の風邪予防や皮膚や粘膜を保護してアンチエイジング効果もあります。
ワタは見た目でもわかるように繊維質が多いので、料理をする時できるだけワタもいっしょに利用するようにしましょう。
南瓜と小豆のいとこ煮
地域によってお金持ちになるという所もあるほど、かぼちゃの緑黄野菜と小豆の豆類には栄養があります。
- かぼちゃ 1/4個
- ゆであずき(缶詰でもOK)100g
- しょうゆ 小さじ1
- 水 1カップ
- かぼちゃをひと口大に切ります。
- 皮が下になるようにしてかぼちゃを並べて水えお入れて強火にかけます。
- 沸騰したらクッキングシートなどで落ちしぶたをして中火で5分煮ます。
- 小豆としょうゆを加えて、落しぶたをしてさらに5分ほど煮ます。
- かぼちゃに箸が通ったらできあがりです。
かぼちゃとピーマンのきんぴら炒め
松の実は「1日3回、毎日食べ続けると仙人になれる」と言われていて、薬膳料理に使われています。
食べ過ぎはよくありませんが、血中コレステロールを調整する作用・腸を潤して便通を良くする作用や、亜鉛と鉄の両方が多く含まれているので貧血予防・改善の効果があります。
材料
- かぼちゃ 100g
- ピーマン 3個
- ごま油 小さじ2
- しょうゆ 小さじ2と1/2
- みりん 大さじ1と1/2
- 塩 少々
- いりごま(白)小さじ1/2
- 松の実
- かぼちゃは太めのせん切りに切ります。
- ラップに包んで、電子レンジ(500W)で約30秒加熱する。
- ピーマンをせん切りにします。
- ライパンにごま油を熱し、かぼちゃを炒めて、火が通ったらピーマンを加え、さらに炒める。
- しょうゆとみりんを加えて炒め、塩で味を調えてからいりごま・松の実を加えて炒め合わてできあがり。
人参にんじんの冬至の七種薬膳レシピ
にんじんは胃を丈夫にして消化を助け、効果は言い尽くせないほどあります。
効能を姉妹サイトTOMOIKUで紹介しています。
キャロットラペ-柚子入り
クコの実は「ルチン」によって血行を改善し冷え性・むくみなどの改善に効果的、「リノール酸」によってコレステロールを体外に排出し、「ビタミンB2」も含まれるので脂肪の燃焼を助けることによってダイエット効果、「ベタイン」の作用により肝臓の働きを活発にして、肌や髪の健康を維持して肝脂肪を防ぐなどの様々な作用があります。
- にんじん(写真のにんじんは、黄色のにんじんも使用しています)2本
- ゆずの皮少々
- クコの実
- お酢 大さじ2から好み
- オリーブオイル 大さじ1
- 塩コショウ
- はちみつ 大さじ2から好み
- にんじんは皮をむいて(無農薬は皮付きでもOK)せん切りにして塩少々ふって、シナシナになるまで置いておきます。
- しんなりしたら、水を切ります。
- 柚子の皮・お酢・オリーブオイル・はちみつを加え、混ぜてから冷蔵庫で冷やします。
- できあがったら、クコの実を飾ってできあがりです。
クコの実について詳しくは、下記の記事を参考にしてください。
蓮根れんこんの冬至の七種薬膳レシピ
れんこんは加熱に強いビタミンCが豊富なので、疲労回復・かぜの予防・ガン予防・老化防止・シミやソバカスを防ぐような美白効果が期待でき、蓮根独特の粘り成分によって胃壁を保護することから、胃もたれ・胸焼け・滋養強壮に効果があるのです。
れんこんそのものの作用を薬膳に生かすことが多いです。
詳しくは、下記の記事を参考にしてください。
蓮根チップ
孫が大好きなレンコンチップは、おやつにもお酒のおつまみにもなります。
れんこんは熱に強いので、良質な油(米油が酸化しない)で揚げて、好みの味付けをしましょう。
材料
- 蓮根
- 塩(ハーブソルトやガーリックソルトなど)
- パセリ
- れんこんの皮をはいで、薄切りにします。
- 洗って、水切りをしっかりしてください。
- れんこんの色が程よく薄い茶色になるように、油で素揚げします。
- 油切りを十分します。
- 好みのソルトをかけて、パセリのみじん切りを振りかけてできあがりです。
鶏と蓮根と人参のシャキシャキ炒め
「冬至の七種」の蓮根と人参の2種を使ってます。
素材そのものの味と食感を楽しむために、調味料は控えています。
- 鶏もも肉 300g
- れんこん 200g
- にんじん 100g
- たけのこ 小1
- ブロッコリー 100g
- 油
- みりん 大さじ2
- しょうゆ 大さじ2
- 鶏肉はひと口大に切ります。
- れんこんは5~6mm幅の半月または輪切りにします。
- にんじんは半月または輪切りにして、ラップをして電子レンジ(600w)で1分30秒加熱します。
- ブロッコリーは小房に分け、ラップをして電子レンジ(600w)で1分30秒加熱します。
- フライパンに油を熱して、中火で鶏肉を皮目から焼き色がつくように焼きます。
- 鶏肉に火が通ったら、れんこんを加えて焼き色がつくように炒めます。
- れんこんとたけのこに火が通ってきたら、にんじん・ブロッコリーを入れ炒めます。
- みりん、しょうゆの順に加えて強火で炒め合わせてできあがりです。
銀杏ぎんなんの冬至の七種薬膳レシピ
銀杏の木の下にいっぱい落ちているのを見ていると、茶碗蒸しが食べたくなるのは、私の中ではぎんなんは茶碗蒸しの中に入っているものと、イメージされているのだと思います。
銀杏を割る調理器具も用意していないので、缶詰を購入してしまうことが多いです。
茶碗蒸し
我家の茶碗蒸しは大きなスープカップに具材をどっさり入れて、どっかーんって作ります。
上品に作る場合は、写真よりも具材をもうちょっと小さくカットしてくださいね。
材料
- 卵 中2個
- だし汁(顆粒を使用の場合、小さじ2ぐらいを溶いたもの) 350~400ccぐらい
- 醤油 小さじ1
- みりん 小さじ1
- 塩 ひとつまみ
- 好みの具材(今回は「冬至の七種」の銀杏多め(ひとり5個)鶏・エビ・しめじ・はなびらだけ・かまぼこ・みつば)
※卵とだし汁の対比は 卵 1:だし汁 3 を目安にしてください。
- 卵を溶いて、冷めているだし汁・醤油・みりん・塩をよく混ぜる。
- 茶こしで漉したほうが目がきれいにできますが、省略しても大丈夫です。
- 好みの具材を器に入れて、卵だし汁をゆっくり流し込みます。
- 蒸し方はレンジで電子レンジ200wで15~20分・蒸し器で10分が目安ですが、器の大きさや器の個数などで加熱時間がかわります。
我家の男性陣は銀杏を割る作業が嫌いで、私が全員のぎんなんを割る作業をするには、大変な作業になるので、茶碗蒸しの時には、缶詰を購入し、料理に添える時にはスナック菓子系の銀杏を購入しちゃいます。
カルディに買い物に行くときには、「揚げぎんなん」を購入して料理のアクセントにしちゃうのですが、これが好評なのです。
鮭の焼き魚の横に、外で摘んできた葉っぱに「揚げぎんなん」を添えるだけでも高級料理店のようなアクセントになるのでおすすめです。
☆もへじ 揚げぎんなん あっさり塩味 40g |
金柑きんかんの冬至の七種薬膳レシピ
キンカンの効能は非常にすぐれた柑橘類で、風邪による咳、痰、のどの痛みなどには、消炎作用もある“ハチミツ”といっしょにいただくこと効果がアップします。
詳しくは、下記の記事を参考にしてください。
きんかんの甘露煮
金柑について詳細は「風邪?喉が痛い?栄養満点美肌効果もある金柑(きんかん)の甘い対策!」の記事になっています。
甘露煮の作り方は、画像にしました。
寒天かんてんの冬至の七種薬膳レシピ
テングサ(天草)、オゴノリなどの紅藻類の粘液質を凍結・乾燥したもので、寒天の主成分である食物繊維であることから、ダイエットで注目されています。
トマトのジェルドレッシング
トマトジュースを大量にいただいた時にドレッシングをつくったのですが、美味しかったのでレシピを残しておきます。
トマトの代表的な栄養素はリコピンで抗酸化作用があり、疲労回復をはじめ様々な生活習慣病の予防にもなります。
詳しくは、下記の記事を参考にしてください。
- トマトジュース 200ml
- 水 300ml
- コンソメ 小さじ1くらい(1個)
- パセリ
- かんてん 4g
- 好みでお酢を入れてもいいのですが、トマトジュースにも酸味があるので、はじめは少量にして加えてください。
その際は、水の量をお酢と同量分減らしてください。
- 水に寒天を入れて鍋で沸騰したら、コンソメを入れて弱火で2分かき混ぜながら煮る
- 火からおろして、トマトジュースを加えます。
- 平たい器に入れて冷やします。
- 冷蔵庫で固まったら、フォークで好みのカタチでほぐして、サラダに添えてできあがりです。
コーヒー寒天
コーヒーゼリーをゼラチンでつくるのではなく、寒天で作ったものです。
材料
- コーヒー500ml
- かんてん 4g
※砂糖をいれるかどうかは好みです。私はブラックコーヒーにガムシロップをかけるタイプが好きです。
- 冷めているコーヒーとかんてんを鍋に入れて、沸騰して弱火で2分かき混ぜます。
- 好みの型に流し入れて、粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やして固まったらできあがりです。
- 好みでフレッシュ・生クリーム・アイスクリームなどを加えます。
レモンティー寒天
- ティパック 2袋
- 水350ml
※砂糖をいれるかどうかは好みです。今回砂糖の層を作るために2段にしています。 - レモン
- 砂糖水100ml
- かんてん 4g
我家は人数が多いので上記の倍の量になっています。写真は上記材料の倍のイメージです。
- 器に輪切りにしたレモンを並べる
- 鍋に水100mlと好み量の砂糖に寒天1gを入れて沸騰して弱火で2分かき混ぜます。
- 器にそっと注ぎ入れ粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やしてから、紅茶かんてんを作ります。
- 砂糖水が固まっていないと、2層にできないので注意してください。
- 水に寒天を入れて火にかけ、沸騰してきたらティパックを入れながら弱火で2分かき混ぜます。
- 鍋をおろしてレモン汁を加えて粗熱がとれるまで待ちます。
- レモンティー寒天が常温になったら、冷蔵庫の砂糖水の器にレモンティ寒天を注ぎ、再度冷蔵庫で冷やしてできあがりです。
うどんの冬至の七種薬膳レシピ
寒い日にアツアツのうどんは美味しいですね。
アンケートで風邪を引いた時に食べたいNO.1が「うどん」です。
詳しくは、下記の記事を参考にしてください。
焼きうどん
薬膳でカルシウムがいっぱいの桜エビを入れて、体力をつくるのが焼きうどんです。
- うどん
- 豚肉薄切り
- にんじん
- 生しいたけ
- ねぎ
- キャベツ
- 桜えび
※好みで紅ショウガ・鰹節・焼き海苔
- 豚肉は2cmくらい・ねぎは斜め切り・にんじんは短冊切り、・しいたけは軸をとって薄切り・キャベツはザク切りにします。
- フライパンにサラダ油を熱し、豚肉を炒めて肉に火が通ったら、にんじん・しいたけ・ねぎ・キャベツの順に加えて炒めます。
- ゆでたうどんを加えてさらに炒め、桜えびを入れます。
- しょうゆをまわしかけて味を整えます。
- 器に盛りつけ、かつお節、紅しょうが、焼きのりを添えてできあがりです。
薬膳うどん
風邪によい簡単な薬膳うどんを紹介します。
豚バラ肉にはタンパク質、脂質、ビタミンB1、コラーゲンが含まれ、マイタケにはインフルエンザ予防もあります。
体を温めるネギやしょうが、薬味にも欠かせないネギと、消化を助けて抗菌作用ある大根おろしと揃えました。
- だし汁
- うどん
- しょうが
- 大根おろし
- ねぎ
- まいたけ
- 豚バラ (さっぱり鶏胸でもOK)
- 醤油などで好みの味付けをしてください。
- だし汁にバラ肉と、白い部分のネギを大きめに切り、マイタケは株をバラし、生姜のせん切りを入れて煮込みます。
- 大根おろしは好みの量をすりおろし、うどんの器とは別に小鉢に入れます。
- うどんを湯がいて器にいれ、汁を注ぎ入れます。
- 薬味として、青ネギを加えます。
食べ方
汁が少し冷めてきたら大根おろしを加えていっしょに汁とともにいただきます。
大根に含まれている「酵素」が薬効として生かされているのは48~53℃で、それ以上熱い汁に入れてしまうと「酵素」が壊れてしまうのです。
効率よく素材の栄養をいただけるようにした方が、風邪やインフルエンザにかかりにくく、たとえかかってしまっても体力があれば回復力を高めてくれるのです。
他にごぼうやにんじんなどの根野菜を入れる煮込みうどんも、体を温めてくれます。
今回は冬至にの時に食べて、運気をアップさせる食材を使って、こったお料理ではありませんが、気軽につくれるものです。
7つの「ん」で「運気」という昔からの願かけですが、実際は冬の寒い時期に体に合った食材です。
まず、運をアップする基本は、健康であることで体が動き、笑顔で過ごせることが多いことから、福が来ます。
今以上に健康になっていくことで運気をアップできるという、当たり前と言えば当たり前なのですが、その当たり前の生活がなかなかできないのが、人間です。
忙しい年末でも、ちょっと体をいたわる食事と生活を意識しましょう…ということだと思います。
世の中が便利になってきて、季節ごとの歳時・年中行事などの行事も、年を重ねるごとに簡素化されて季節感を味わうことも少なくなってしまっています。
12月22日、冬至では無病息災を祈って食事を摂って、来年に向かって運気アップもちょと期待して、少しずつでも日々の暮らしに日本の暦や歳時などを取り入れて生活してみませんか。
<健康を意識した目的別レシピ>




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