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TOMOIKU*ブログ
10.252017
ラテックスアレルギー約半数がラテックス・フルーツ症候群に!果物リスト「食物アレルギー」?

アボカドが大好きだった方が、「ラテックスアレルギー」から果物・野菜の摂取からもアレルギー「ラテックス・フルーツ症候群」になってしまったことから、生活がガラリと変わってしまったと聞きました。
食べてはいけないものがあることで生活がガラリと変わってしまったそうです。
食べてはいけないものを避けることで重症化をさけることができます。
はじめにラテックスアレルギーについて、前編を読んでいただくことで、深くご理解していただけると思います。
Contents
「ラテックス・フルーツ症候群」と「食物アレルギー」について
孫のお友達にアレルギーのために食べられない食品があるということで、学校給食ではお弁当を持参されるお子さんがいます。
孫には「食べ物はお友達にあげてはいけない」と教えています。
美味しいものを交換するというような子供同士の楽しい行為であっても、その気持ちが命の危険を脅かすこととなってしまうのです。
食べられないもの…とは、アレルギーのもとになる物質を含んだ食べ物で、アレルギー症状を起こしてしまいます。
そのことを「食物アレルギー」といいます。
食物アレルギーとは?食べ物を異物と捉える?
この「免疫」が無害な食べ物に対しても過敏に反応してしまい、体に症状を起こして警告することを「食物アレルギー」として現れます。
食べ物は免疫反応を起こさずに栄養源として消化・吸収する事ができるのですが、赤ちゃんのように消化・吸収機能が未熟であったり、免疫反応を調整する仕組みにトラブルを起こしてしまったり、食べ物を異物として認識してしまうというようなことで、アレルギー反応が起こすのです。
食べ物を食べると、腸から吸収されたアレルゲンが血液にのって全身に運ばれます。
食物抗原は食べた時だけでなく、吸い込んだり触ったり注射液などでも体内に入ることでも、眼・鼻・のど・肺・皮膚・腸などさまざまな部位で症状が現われます。
その「食物アレルギー」は、IgE抗体が関与しない場合もありますが、ほとんどの場合IgE抗体が関与することでアレルギー反応が出ます。
そのIgE抗体が関与する「食物アレルギー」の特殊なタイプがあります。
- ラテックス‐フルーツ症候群
ラテックスアレルギーに果物アレルギーが合併され、ラテックスと果物のそれぞれのアレルゲンの間に交差抗原性があるため、ラテックスアレルギー患者の約5割が果物に対するアレルギーを呈しています。 - 口腔アレルギー症候群
花粉症を合併することで、特定の食物(果実:バナナ・アボガドなど)に含まれるタンパク質と交又抗原性を示し、その食べ物を食べることで、口の中がピリピリしたり口周囲でじんま疹などで赤くなったり腫れたりする症状が出ます。 - 食物依存性運動誘発アナフィラキシー
食後に運動が加わるとアナフィラキシーが起こる食物アレルギーの一種で、食べただけとか、運動だけでは症状は発症しません。食後の軽い運動でも誘発されることがあります。
子供に食物アレルギーが多いのは、まだ成長段階であるため消化機能が未熟だからです。
アレルゲンであるタンパク質を消化することが出来ないことが一つの要因と考えられているので、成長するにしたがって消化吸収機能が発達して、原因食物に対して食べられるように(耐性)なります。
子供に多いアレルゲン食品で、卵や牛乳・小麦・そば・甲殻魚介類などはよく報道される食品ですが、果物類は種類が多いためになかなか単品のアレルゲンを知ることができません。
子供が大好きなバナナやりんご・ヨーグルトに添えることが多いキウイやオレンジジュースなどにもアレルギーがあるのです。
より深く調べたい方は「日本小児アレルギー学会」で、子供のアレルギーの様々な情報が得られます。
果物や野菜のアレルギーの多くはラテックスアレルギーが関わっています。
ラテックス‐フルーツ症候群の症状と果実リスト
果物アレルギーは食物アレルギーの一種で、ゴムのアレルギーから「ラテックス‐フルーツ症候群」花粉症のアレルギーからは「口腔アレルギー症候群」とそれぞれのアレルギーから誘発されて、食物アレルギーになります。
果物アレルギーは食品によるアレルギー全体の約6%をが占め、花粉症の増加と共に増え続けているようです。
果物アレルギーの症状
果物アレルギーの主な症状は口腔アレルギー症状で、果物を食べると15分以内に唇や舌・のどの奥が痒いなどの症状を感じます。
果物アレルギーのタンパク質は消化液で分解されることが多いので、口腔内のアレルギー症状に留まることが多いのですが、場合によってはじんま疹・目や鼻の痒み・消化器症状(腹痛、吐き気、下痢など)を生じることもあり、アナフィラキシー反応を起こすこともあるので、重症な場合は救急車を必要とします。
現在「ラテックスアレルギー」症状がある場合、患者さんの50~70%の方が、果物などの植物に対して果物アレルギーを合併すると報告されています。
誘発されてしまう果実をわざわざ大量に食べることはないと思いますし、「果物アレルギー」が発症していなくても体調不良時には避けた方が良い果物を把握しておくことが大切だと思います。
- クスノキ科 アボカド
- ウルシ科 マンゴー
- ブナ科 栗
- マタタビ科 キウイ
- パイナップル科 パイナップル
- ウリ科 メロン・スイカ
- バショウ科 バナナ
- ミカン科 オレンジ・レモン
- バラ科 モモ・りんご・ナシ・ サクランボ
- イチゴクワ科 イチジク
他:可能性がある食べ物
ポテト、トマト、クルミ、パッションフルーツ、西洋ナシ、グレープフルーツ、マッシュルーム、ピーマン、セロリ、パパイヤ、アーモンド、レタス、ピーナッツ、コショウ、からし、タケノコ、ニンジン、ココナッツ、アプリコット、ビワ、ハッカ、大豆、ネクタリン など
上記はラテックスアレルギーの方の果物のリストです。
果物アレルギーは、花粉と野菜や果物のアレルゲンが同じなため、花粉症の人がなりやすいので、花粉症の方の果物のリストは、花粉との関係と食べ物リストとして次ページに記載します。
ゴムノキから採れるラテックス(天然ゴム)は熱帯地方で生息しているため、ゴムの中のタンパク質と果物に含まれるタンパク質の構造が似ています。
そのため果物のバナナ・アボガド・マンゴー・パパイアなど南国の果実でアレルギーを起こすことが多いのです。
ラテックスと反応する食品の種類は増加傾向にあり、果物だけでなく木や雑草の花粉や薬草に対するモノまで広げると大量の食品に可能性があります。
ラテックス・フルーツ症候群に対策はあるのか?
アレルギー症状を起こす果物を食べないようにすることが基本です。
果物のアレルゲンは熱に弱く、加熱すれば食べることができることがあり、加熱処理をした物や缶詰やジャムなどにアレルギー症状が出ないこともありますが、症状が軽いからといって食べ続けてしまうと、次第にアレルギー症状が強くなることもあるので注意が必要です。
不安を抱えて食べるよりも、病院で自分は何を食べないほうがいいのか…検査をすることをおすすめします。
食物以外のアレルギーでも、誘発される危険!
他には昆虫・蜂や動物、金属、薬剤や化学物質、季節ごとの花粉とアレルギーは様々な原因によって発症しますが、その交差抗原性によって食物のアレルギーが誘発されることがあります。
アレルギーをお持ちの方は体調不良時には、食べ物にも気をつけることで、第2のアレルギーを発症させなくてもすむ可能性があるのです。
野菜や果物のアレルゲンは、熱や加工処理によって壊れやすいため、現在「ラテックスフルーツアレルギー」になっていなくても、花粉症の方は体調不良時には生の果物を避けて“熱”を加えるような摂取方法を考えた方がいいと言えます。
次回は花粉症の方とラテックスアレルギーについてです。
花粉症10人に1人は果物でアレルギー!?「花粉・食物アレルギー症候群症候群・口腔アレルギー症候群」
何でも「抗菌!抗菌!」と神経質になってしまう状態が、第二のアレルギーを生むとも言われています。
私はストイックになることなく、重要項目をおさえて、注意するべきことは注意して、少々の菌に対しては自己免疫力をつけておくことが大切だと思っています。
<健康を意識した目的別レシピ>




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