【3月・弥生】旬のモノの苦味は心身ともに活動を始める食材!

ていねいに暮らす」ことは、美しい四季、それらを彩る行事をちょっとだけ心の中に置いて、
自分や家族、愛する人を大切にする暮らしが原点です。

ていねいに暮らす3月のくらし「春は体も社会もスタートの季節」

自然界では木の芽は芽吹きはじめ、その木々に鳥たちがにぎやかに啼きはじめ、我家の木蓮の花の蕾がふくらんできています。

木蓮の花は、人の両手を合わせているように見えることから、命名されたという話もあるようですよ。

3月は「弥生-やよい」といいます。

木や草が生い茂る「木草弥生月」から「弥生」と言われていますが、「桜月」とも言われています。

旧暦の3月は竹が黄ばんで落葉することから「竹秋」なんて言っていたようですよ。

2月の「三寒四温」からだんだん暖かい日が増えてきます。

「三寒四温」の季語は秋ですが、大陸から伝わってきた言葉なので秋ですが、日本の気象上は2月にあたるそうです。
意味は3日寒いのが続き、4日暖かい日が続き、それを繰り返している状態のことです。

やわらかい日差しを浴びて木の芽がふくらみ、私と愛犬若葉の散歩道では「つくし」が頭を出す頃です。

 

旬の食材を生かして、心身ともに活動を始める春のスタートを!

春はこれから芽を出すぞーという食べ物にエネルギーが詰まっているので、そのような「活動エネルギー食物」いただきましょう。

冬眠状態のままだとやる気にならず、力不足の体のエネルギーを取られていくだけです。

冬眠から目がさめた熊はふきのとうなどの苦い新芽を探すように、私達もニョキニョキと顔を出す食べ物を、できることなら朝・昼に食べてくださいね。

春の旬の食べ物は、冬の間にたまった老廃物を出すデトックス効果があります。

 

菜の花

春先に街のあちこちに明るい黄色の花を咲かせている、菜の花。

食用としても、とても人気があって、ほろ苦さが癖になる大人の味ですね。

ビタミンCの含有量は野菜の中でもトップクラスの緑黄色野菜で、カロテン・B1・B2・葉酸・カルシウム・鉄等のミネラル類も豊富に含んでいます。

色もとてもきれいなことから、春の食卓を彩ってくれますね。

ふき

ほろ苦い独特の風味が好きで、やみつきになる方も多いふきは、収穫から時間が経つにつれてアクが強くなるので、処理済みの水煮が市場に出てますが、春には生のふきを食べてみてください。

下処理の段階で板ずりをすると皮がむきやすくなって、色も鮮やかな緑になります。

春先に地面からひょこっと顔をだすふきの花の蕾の部分の「ふきのとう」は、天ぷらにしていただいて春を感じることができますね。

大根おろしがいっぱい入っているだし汁や、甘みもある岩塩などでいただいても本当に美味しいです。

うど

力強い大地の香りが特徴の山菜のウドは、シャキシャキとして歯ごたえが好きな方もいらっしゃるのでは?

旨味成分のアスパラギン酸が含まれていて、美味しいですね。

皮から穂先と、料理中に捨てる部分がほとんどないので、まるごと食べられる食材ですね。

わかめ

海で囲まれている日本は、世界一海藻を食べる国です。

わかめは、毎日いただくお味噌汁などの具材にしたり、酢の物にしたりと、和食のシーンにもっとも使われる食材ではないでしょうか。

わかめには、動脈硬化・高血圧を抑えるアルギン酸や・ヨウ素・カロテン・カルシウムなど、わかめに限らず栄養たっぷり。

旬な時にわかめが主役になれるようなお料理も考えたいです。

 

旬の食材を生かして、3月を乗り切りましょう!

種 類旬のもの
野菜菜の花 ふき ふきのとう うど あしたば かぶ わらび 春菊 水菜 みつば カリフラワー ブロッコリー セロリ クレソン せり キャベツ にら 玉ネギ パセリ セロリ ゆりね わけぎ わらび など
果実オレンジ キウイ(ニュージランド産) でこぽん はっさく など
魚介類さより さわら しらうお しらす たい ほうぼう さかさぎ など
海鮮物あおやぎ あさり はまぐり 赤貝 ズワイガニ 甘エビ ヤリイカ イイダコ カキ 数の子 はまぐり ひじき わかめ など
その他たまご(産卵数の減る冬に母体内で熟成されておいしい)

おすすめレシピ

うどとわかめのぬた(酢みそ和え)

うど・わかめ・わけぎと旬の物で、味噌とお酢の発酵食品を使った満点料理です。 うどとわかめのぬた(酢みそ和え)

材料(2人分)

  • うど一本 1本
  • 生わかめ ひとつかみ
  • わけぎ 10本
  • ☆みそ 大さじ1サジ半
  • ☆酢 大さじ1
  • ☆みりん 大さじ1
  • ☆砂糖 大さじ1
  • ☆からし 好み

作り方

  1. うどの皮をむき、4cm程度の短冊切りにして酢水に5分ほどさらす。 (酢水:水500ccに酢小さじ2を加える)
  2. 生わかめを一口大に切る(生の場合、5分ほど水にさらして塩をぬく)
  3. わけぎは塩少々(分量外)を加えた熱湯でさっとゆで、水に取って絞り、4cmの長さに切る。
  4. ☆を全部混ぜて酢味噌を作る。
  5. うど・わかめ・わけぎを器に盛り付けして、酢みそをかけてできあがり(^^♪

 

菜の花はおひたしも美味しいですが、「菜の花ごはん」もおいしいですよ。

塩を少々加えた熱湯でちょっと固めに茹でて、水にさらしカットしてご飯い混ぜます。

好みで塩・胡麻・桜えびやしらすなどを加えると、味も色も抜群!

旬の食材を生かして、活動エネルギー食物で体を整えましょう。

 

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【「和漢膳料理研究家」女子栄養大学にて食生活指導士・漢方養生士・中医薬膳士・防災士・ペット食育士】 生涯学習コーディネーターとして、学校支援地域本部事業や成人の学習支援に参加し、生涯学習の振興発展に寄与することを目的とする自治体に登録し、公共地域の活動に参加しています。講演内容は、子どもの食育・成人の療養食・防災食・動物の「食」について、企業相談や地方講演を行っています。

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“漢方養生士・中医薬膳師・女子栄養大学食生活指導士”として「薬膳・ローフード・スローフードの健康的な食事」
“LOHASライフスタイリスト”として「ロハスな生活」
“愛玩動物飼養管理士&ペット食育士”
として「犬・猫・うさぎの食事」
“保育士”
として「子供の悩み相談」
“AFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)”として、企業コンプライアンス・ライフプラン・金融、保険など6つの専門分野など、企業相談や地方講演と地域の活動を行っています。

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