TOMOIKU*ブログ
9.12016
頭がいいってどういうこと?地頭力・知識記憶力・対人感性力(コミュニケーション力)チェックシート3つ
Contents
経営30年で思う!経営者も従業員も「頭のよさ」の定義
「あいつ頭がいいな!」って思う人がいますが、あなたはどのような人を「頭がいい」と定義付けていますか?
知識があるけど、トラブルがあると慌ててしまい「問題解決能力」がない人がいます。
仕事等で表面でつきあっている程度の場合、機転がとても利く人は頭のいい人にも感じられますが、実際のプロジェクトに入ると、おしゃべりで知識の無さをごまかしている人もいます。
結構、仕事になると始末に終えない人がいます。
自分が「仕事できる」と勘違いしている人もいて、ネットなどで「あの上司は自分を評価してくれないクズ!」ぐらいのことを書いている方もいますが、経営側で読んでいると、上昇思考もなく愚痴っている人をどのように評価したらいいのだろうと考えます。
確かに、引き上げ学べる環境をつくることは必須です。
そして、失敗は許されないことですが、解決法を見出だせるのであればいいのです。
検討し挑戦して起きてしまったミスに対して、その後どうするのか?という対処法が仕事における勝負であることがわかっていない人が多いと感じられるのです。
会社を経営していて、私のミス(相手の経営状態を把握できていなかった)で不渡りを受け、5,000万の借金になった時、あらゆる社長仲間が意見をしてくれました。
5,000万の負債(計画倒産されました)の場合、時間の経過で5,000万の被害では済まなくなるので、連鎖倒産した方がいいとか、トンズラした方がいいとか、危ない先での融資をすすめるとか…倒産してから再度家族名義で会社を作って、目の前の負債から逃げるというマイナスの意見が多かったです。
私ははじめから倒産させる気持ちはなかったので、結局、生き延びる選択をしましたが、突然問題が発生した時に最終的な目的を頭の中で設定して、解決策を見いだすしかないのです。
そのアドバイスをくれた方をはじめ、会社を立ち上げた同期の方々の会社がほとんど存在しないのは、トラブルの発生により会社を閉鎖する選択をする方が多いからなのでしょう。
5,000万ぐらいで会社がなくなるの?と思われる方がいると思いますが、実際、中小企業において、ドラブル処理における資金繰りは苦しいのが現実で、現在利益が出ている会社で従業員の給与がアップされないのは、バブル崩壊や災害における被害などのトラブルのために、お金を抱え持っていたいのです。
これは、経営者における経験から学んだ防衛力とも言えると思います。
トラブルで会社がなくなってしまうことを避けたいのは、経営者だけではなく、従業員も同じなのですが、一部の会社では役員にだけに利益が還元されている事実が従業員にとって腹立たしいことになるのでしょう。
国税庁によれば日本の全法人数約255万社の内
設立5年で約85%の企業が消え、
10年以上存続出来る企業は、6.3%
設立20年続く会社は 0.3%
取引先にトラブルがあって入金が遅れようが、従業員の給与確保は支払日まで絶対ですし、会社を継続していくのであれば取引先への対応も絶対項目です。
その時にどうするか?が会社経営で一番シンドイけれども、勝負時なのです。
知識が全てではないですし、コミュニケーション能力だけでもダメ!
問題が発生した時は、地頭力勝負となります。
物事を「なぜ?」「どうするのか?」と、常に自分を第三者的に分析して考えていることが、急な問題を解決できることでもありますし、新しい案も出くるものです。
人生、仕事や家庭でトラブルがまったくないということはなく、大なり小なり何かしらに打ち当たってしまうものです。
その時の態度や行動力などが勝負!
失敗したくない気持ちや、いつも不安な気持ちを抱えていることから、ちょっとしたことで怒鳴ったり、責任回避や責任転嫁をしようとする。
受け入れるキャパシティが小さく「器が小さい」と言われる行動は「問題解決能力の低い人」にありがちです。
「あいつ頭がいい!」「器が大きい」などの評価になる場合は、問題が発生した時に感じることが多いのではないでしょうか。
30年経営をしていると、あらゆる問題が発生するものです。
会社の最大の危機の時、社員に対して責任を果たすことができる解決策があるのであれば会社を閉鎖することも判断のひとつですし、再建できるのであればそれもまたひとつの道。
その判断をするにあたって、責任回避や責任転嫁をすることなく、解決の道を導くことができるかどうか…そこが勝負時で、その時に目の前の解決方法に向き合えるかどうかです。
では、自分はどのように行動したらいいのか?自分はこのように生きていきたい…理想があるのであれば、自分を育てていかがければならない。
“自分を育てる”…どのように育てたらいいのでしょう。
先輩経営者の方々に、様々なことを教わりました。
そこで感じたことや学んだことを綴りました。
地頭力は、知識力や論理思考力とどう違うのか
ビジネスや日常生活は「頭の良さ」は、人間としての知的能力を感じられることで、単なる物知りだけでは役に立たない時代になっています。
災害やサバイバルのような状況で、生き抜くにはあらゆる「生きていく力」が必要になってきます。
頭がいい = 生き抜く力
その「頭がいい」は三つ分けられているとされています。
知識・記憶力
学ぶ努力をして得た「知識」と経験から得た「知識」があり、知識を得てそれを記憶している経験が豊富なほど何事にも有利だと思います。
日常的には「物知り」と言われ、ビジネスでは「専門知識」の能力の高い人です。
対人感性力
場の空気を読む力や人の気持ちを理解する力のことで、特に対人折衝が必要な営業の仕事や部下を統率するリーダーなどに必要とされる能力で「理屈では説明のできない頭のよさ」を持っている人がいますね。
時に自分はコミュニケーション能力があると思っている自己満足型の人がいます。
人はあなたが思っているようなことを考えていない場合もあり、勝手に思い込んでしまう「勘違い人間」にならないように気をつけましょう。
考える力としての地頭力
日本の教育は伝統的に知識を埋め込むことを重視してきましたが、それは知識・記憶力なのです。
ネットなどで簡単入手できる時代になってきたことで、残念なことに知識の陳腐化が激しくなってきていることから、「簡単に入手できる情報や知識に、自分の頭を使って付加価値をつけるか」ということにシフトされ、そこで必要になるのが「地頭力」です。
三つのタイプの営業マンを例
- 知識・記憶力人間型 商品知識が豊富な営業マン
- 対人感性力人間型 人間的に好かれて、飲食接待・ゴルフで仕事をする営業マン
- 地頭力人間型 問題解決(ソリューション)型やコンサルティング型の営業マン
知識は持っているだけでは何の意味もないことで、そこで地頭力が考える力として重要になるのです。
成績優秀の知識がある医者ではあるが、問題解決能力が欠如していて、パニックしている状態で考えることができないお医者さんにあなたは命を預けられますか?
仕事内容によっては、取り返しがつかないことです。
知識力と地頭力が兼ね備えていることで、ひとつの山を超えることができるのではないでしょうか。
地頭力は向上心があれば日々能力を高められる
「考える力」のベースとしての地頭力の構成要素は三層構造なのです。
地頭力に必要な6つの力
知的好奇心
考えるという行為の最も基本で軌道回路となります。
論理的思考力
物事を誰にでも通じるようなルールで一貫して筋道を立てて考えることです。
直感力
守りの論理的思考力に対して、攻めの部分でひらめきも含まれます。
以上の3つがベースになり、地頭力は下記の「考える3つの思考力」が必要とされています。
仮説思考力 結論から考える思考
フレームワーク思考力 全体から考える思考
抽象化思考力 単純に考える思考
地頭力の診断がありましたので、是非診断してみてください。
地頭力診断
仮説思考力チェック
Yes2個以下:仮説思考力A級 3~6個:同B級 7個以上:同C級
- 催促されることが多い
- 最終地点を確認せずに会議に臨むことがある
- 休日に「暇だ」「することがない」と思うことが多い
- 3年後の自分の姿を想像したことがない
- 言うことがコロコロ変わる人がいて困っている
- 何度言っても分からない人がいて困っている
- 「道具(カタチ)から入る」タイプである
- つねに完璧を狙うが完成(実現)しないとも多い
- 「この状態では人に見せられない」と考えることが多い
- 十分な情報がない場合は結論を出さない
フレームワーク思考力チェック
Yes2個以下:フレームワーク思考力A級 3~6個:同B級 7個以上:同C級
- 思いついたことからはじめる
- 追加の指示(注文)がきて困ることが多い
- 思い込みが強いほうである
- 想定外のことがよく起こる
- 地図を書くのが苦手である
- 「いまの若者は~」と思うことがよくある
- 年長者の説教にうんざりしている
- リストアップが終わってから分類法を考える
- 気づくと、似たような資料(道具)を作って(買って)いる
- ものを整理・分類すると「その他」に入れるものが多い
抽象化思考力チェック
Yes2個以下:抽象化思考力A級 3~6個:同B級 7個以上:同C級
- 「具体例」が示されないと理解できないことが多い
- 事情が異なる人の成功談は自分には適用できないと思う
- 自分のいる環境(業界)は特殊だと思う
- 「教科書的な話」は何の役にも立たない
- 難しい言葉を使って話すのが得意である
- 好き嫌いがはっきりしている
- 「おやじギャグ」が得意である
- 数字や方程式に拒絶感がある
- 自分が見聞きしたものでなければ信用できない
- 例外を許すことができない
地頭力は成人していれば、置かれた環境や受けた教育によってある程度の方向性がありますが、生きている限り状況は変化しているものです。
年齢や社会的立場はありますが、自分を意識し、よりよく生きていくために自分を鍛えることに遅いということはありません。
長く生きてきた分「生きるために得た知識」は多いのですから、より多く知識や経験を生かせるように、地頭力を鍛えましょう!
次回は「自分の地頭を把握して実践トレーニング!」です。
<健康を意識した目的別レシピ>
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