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TOMOIKU*ブログ
8.172016
犬の手づくり食の食品別栄養!効能効果を期待する豆・海藻類やオイルの効能は?
Contents
主なる食材と同じくらい大切な食材
料理には欠かせない味の問題など、豆類の味噌の塩分や乳製品のチーズやヨーグルトなどでじゅうぶんに味は犬好みになります。
栄養も考えて上手に取り入れてくださいね。
まめ類は利尿作用でむくみを改善。デトックス効果に注目
豆は腎臓に形が似ていますが、利尿作用を持つものが多いので腎臓病の犬に有益です。
たんぱく源として、積極的に活用でき、排泄を促進すれば、デトックスにつながります。
どの豆がいいのかと取り立てて選ばなくても、家庭にあるものでいいので、ふだんから手作り食に豆類を取り入れるといいでしょう。
【主な栄養素】
たんぱく質・ビタミンB1・ビタミンB2・ナイアシン・カリウム・カルシウム・鉄・食物繊維・サポニン
【栄養効果】
動脈硬化・生活習慣病予防、便秘解消、整腸、疲労回復、スタミナ強化、腎臓病予防、むくみ解消
栄養と効能について
植物性たんぱく質をはじめ、ビタミンB群やミネラル、食物繊維を豊富に含んでいます。
ビタミンB群は糖質や脂質を変換してエネルギーに変え、代謝を促し、疲労を和らげたり、傷ついた細胞の修復や発育を促進する働きもあります。
食物繊維は体内の有害物質を排出したり、コレステロールの吸収を防ぎ、便秘の解消や動脈硬化予防に役立ちます。
また、豆の苦み成分になるサポニンには利尿作用があり、腎疾患などによるむくみを取り除いてくれて、血液中のコレステロールを抑え、生活習慣病予防にも効果を発揮します。
大豆製品は有効成分を数多く含んだ理想的なたんぱく源
アレルギーなどで肉以外のものからたんぱく質を摂取したいとき、積極的に大豆製品を手作り食に利用するといいでしょう。
豆腐は低カロリーのたんぱく源になるので、ダイエットから糖尿病、腎臓病の犬までおすすめで、納豆好きの犬は多いので、食欲がないときなどにぜひ試してみてください。
【主な栄養素】
たんぱく質・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンE・カリウム・カルシウム・サポニン・イソフラボン
【栄養効果】
ガン・生活習慣病予防、老化・肥満防止、コレステロール低下、疲労回復、スタミナ増強
栄養と効能について
理想的なアミノ酸バランスを持つたんぱく質を主成分としている「畑の肉」と呼ばれる大豆は、コレステロールを低下させる働きのあるリノール酸など、良質の脂質を含んだ高たんぱく・低カロリー食品です。
豆腐や油揚げなどの大豆製品の効能は、大豆とほぼ同じで、疲労回復に有効なビタミンB1や強い抗酸化作用を持つビタミンEが豊富です。
加えて、体内で脂質の代謝を促進するサポニンやガン予防に効果が認められるイソフラボンなどの大豆特有の成分も数多く含んでいます。
海藻類は不足しがちなミネラル成分が豊富な「海の野菜」
海藻に含まれるミネラルは吸収率が非常に高く、重要なミネラル源となります。免疫力を高めて感染症を予防するためにも、毎日の手作り食に取り入れたものです。
海藻類はきのこと同様に消化しづらいので、できるだけ細かく刻んで使うのがポイント。海藻類はしっかりと煮出して、スープごと活用してください。
【主な栄養素】
ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2・カルシウム・鉄・亜鉛・マグネシウム・ヨウ素・食物繊維
【栄養効果】
骨・歯の強化、貧血予防、抗ストレス、甲状腺腫障害の改善、便秘解消、整腸
栄養と効能について
ノンカロリー食品として知られる海藻は、「海の野菜」と呼ばれるほど栄養がたっぷりで、不足しがちなミネラル分を大量に含んでいます。
カルシウムは丈夫な骨や歯を作り、精神安定にも働きかけ、成長期には、特に摂取したい栄養素です。
鉄は赤血球の中のヘモグロビンの材料になる成分で、造血作用があるので、貧血気味のときには欠かせません。
ヨウ素は甲状腺ホルモンの原料となり、脳の働きを助け、全身の基礎代謝を促進し、食物繊維も豊富で便秘・整腸に役立ちます。
種実類は凝縮された栄養素で生活習慣病やガンを撃退
病気がちで虚弱な犬には、季節の果物の種の中身を食べさせてみてはどうでしょう。
種の薄皮は毒素を含む場合があるので必ずむいてから中身だけをあげて、大量に食べると、下痢をする可能性があるので少量にしましょう。
【主な栄養素】
脂質・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンE・カルシウム・鉄・カリウム・食物繊維
【栄養効果】
動脈硬化・生活習慣病予防、老化防止、ガン抑制、皮膚の健康維持、スタミナ増強、免疫力強化
栄養と効能について
アーモンドやピーナッツの主成分は脂質ですが、そのほとんどがリノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸です。
体内の悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やしてくれるので、動脈硬化や血栓の予防に効果があります。
ビタミン類では、B群やEが豊富。ビタミンB群は糖質や脂質の代謝を上げて、利用をスムーズにし、体の機能を強化し、ビタミンEは強い抗酸化作用で、細胞を若々しく保ち、ガンを予防します。
果物類は豊富なビタミンCの働きでガンや感染症を予防
犬は果物の甘みが大好きで、食欲がないときなどに食べさせるといいでしょう。
りんごなどは人間の赤ちゃんにも良いとされるなど、果実は利尿作用があるので、腎臓病の犬にも有益です。
果物ジュースを飲ませるのは体の浄化になります。
【主な栄養素】
ビタミンC・ビタミンE・葉酸・カリウム・食物繊維・クエン酸・アントシアニン
【栄養効果】
動脈硬化・生活習慣病予防、ガン抑制、感染症対策、皮膚・骨の健康維持、精神安定、腎機能強化
栄養と効能について
いろいろな果物に共通して多い栄養素はビタミンCで、柑橘類を中心に、いちごやキウイにもたっぷりと含まれています。
ビタミンCは強い抗酸化作用を持ち、活性酸素の除去に有効で、皮膚や骨の健康を保ち、感染症を防ぐ働きもあります。
カリウムが豊富な果物には、りんごやみかんが挙げられ、カリウムは、体内の塩分の排泄を促し、動脈硬化を予防し、利尿作用もあり、腎臓の働きをサポートしてくれます。
アントシアニンなど果物に多く含まれる強力な抗酸化物質、ポリフェノールが生活習慣病やガン予防に役立ちます。
乳製品は発酵させた消化吸収しやすいカルシウムを補給
チーズの香りは、犬がとても好むみ、食欲が落ちているときなど、風味づけとして利用をするのをおすすめします。
乳製品にはアレルギーの問題があり、どの犬に対しても使えるものではなく、カルシウムの供給源としては乳製品だけに限らず、海藻などを活用するといいでしょう。
【主な栄養素】
たんぱく質・ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・カルシウム・カリウム・リン
【栄養効果】
骨・歯の強化、精神安定、老化防止、動脈硬化予防、肝機能強化、便秘解消、整腸、健胃
栄養と効能について
チーズとヨーグルトは見た目も味も違いますが、栄養素は似ていて、共通して多いのはカルシウムです。
カルシウムには骨や歯を丈夫にしたり、精神を安定させる働きがありま、牛乳やヤギの乳を発酵させてかためたチーズはカルシウムやたんぱく質が乳の時より増え、消化吸収されやすい状態になっています。
強肝作用のあるメチオニンも豊富に含んでて、牛乳を乳酸菌で発酵させたヨーグルトもカルシウムやビタミンB2が増加します。
さらに乳酸菌が腸内の善玉菌を活性化するので、老化防止に有効です。
玄米は白米の数倍の多彩な有効成分が胚芽に集中
玄米は白米より栄養素が豊富で、療養中の犬や元気がない犬などすべての犬に主食としておすすめしたいものですが、消化しづらいので、じっくりと煮込んだり、細かくすりつぶしてあげてください。
また、農薬の影響でかえって体に悪い成分を取り込んでしまう可能性もあるので、玄米は信頼できるところから入手するか、胚芽米にしてもいいでしょう。
【主な栄養素】
たんぱく質・炭水化物・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンE・鉄・亜鉛・食物繊維
【栄養効果】
動脈硬化予防、ガン抑制、老化防止、便秘解消、整腸・疲労回復、整腸を促進
栄養と効能について
米は胚芽と米粒の外側に栄養素が集中しているので、これらを取り除いた胚乳だけの白米より玄米の方が栄養価は高くなります。
ビタミンB群やビタミンEをはじめ、ミネラル類や食物繊維も白米に比べて格段に多く含まれていて、ビタミンB群には糖質の代謝を促してエネルギーに変換する働きがあり、疲労回復に効果を発揮します。
ビタミンEは強い抗酸化作用で細胞の老化を抑制し、ガンを予防するなど、重要な栄養素を豊富に含むため、玄米を食べると体力がつき、虚弱体質の改善にも有効だといわれています。
穀類は高い栄養価で体力を強化し、肝機能を増進
病気にかかりやすい虚弱な犬には、ハトムギなどの雑穀類は体力アップに非常に有益な食材なので、ぜひ手作り食に加えてあげてください。
ビタミンやミネラルを補給することで、肝臓の機能の正常化に働きかけるため、肝臓病の犬にもおすすめですが、硬くて消化しづらいので、よく水にひたし、しっかりと加熱して炊くのが重要です。
【主な栄養素】
たんぱく質・炭水化物・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンE・カリウム・鉄・亜鉛・マグネシウム
【栄養効果】
体力増強、疲労回復、肝機能の改善・強化、便秘解消、整腸・むくみ解消、解毒促進
栄養と効能について
アワやキビ、ヒエなどの雑穀は高い栄養価があり、近年、健康食として見直されるようになり、たんぱく質やビタミン、ミネラルをバランスよく含み、体力増強に役立ちます。
豊富なビタミンB群には、疲労を回復し、肝機能を高めたり、発育を促進する働きがあり、微量成分の亜鉛は糖質の代謝を高め、新陳代謝を増進させます。
鉄は赤血球の主要な成分となり、貧血を予防し、ハトムギには消炎、利尿、鎮痛などの作用があり、体内の水分や血液の流れをよくし、解毒を促してくれて、むくみの解消にも効果を発揮します。
植物性油は悪玉コレステロールを減らして、血管を健康
愛犬の血管の健康が気になるときには、油は動物性のものでなくオリーブ油やごま油などの植物性油を使いましょう。
血中コレステロールを減らす働きがあり、動脈硬化や心臓病などの予防に有益で、ごま油の香りが苦手という犬には、エクストラバージンオリーブ油を使うと、喜んで食べてくれる場合も多いようです。
【主な栄養素】
ビタミンE・ビタミンK・カリウム・鉄・マグネシウム・リン・オレイン酸・リノール酸
【栄養効果】
動脈硬化・高血圧予防、コレステロール低下、便秘解消、整腸、健胃、皮膚の健康維持
栄養と効能について
エネルギー源となる油は主要成分である脂肪酸の種類によって働きが異なりますが、肉に多い飽和脂肪酸に対して、植物油は不飽和脂肪酸が主な成分で、不飽和脂肪酸には、コレステロールを抑制する働きがあります。
さらに、不飽和脂肪酸は一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分かれ、もっとも健康によいとされるのが、一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸です。
オレイン酸は植物油の中でも、オリーブ油やキャノーラ油に豊富で悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やしてくれるので、動脈硬化や高血圧の予防に効果的です。
他には、ココナッツオイル・えごま油・亜麻仁油やサーモン油などのフイッシュオイルも犬には有効です。
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