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TOMOIKU*ブログ
8.62016
犬の必要な栄養(2)ビタミンの効き目で食材を探して健康的な食生活を!
犬の必要な栄養(1)効き目で食材を探す5大栄養素プラスワンで目的別に健康な食生活を!
Contents
犬にとっても必要なビタミン!免疫力を高めて、ガンにならない体づくり
ビタミンA…目を守り、免疫力を高める
【ビタミンAを多く含む食品】
レバー・卵黄・ウナギ・のり・春菊・にんじん・かぼちゃ・ほうれんそう
β-カロテンには油を使って吸収力アップ
目のビタミンとも呼ばれるビタミンAは、目の健康のために欠かせない栄養素で、目の粘膜の成分になり、視力を正常に保つ働きがあります。
皮膚や骨の健康維持にも大きな役割を果たしていて、粘膜の形成に深く関わって病原体の侵入を防ぎ、感染症を予防します。
ビタミンAは、レバーなど動物性食品に含まれるレチノールと、主に緑黄色野菜に含まれるカロテンに分かれ、カロテンは、体内で必要な文だけAに変わって機能します。
- 不足 粘膜が弱くなり、感染症にかかりやすくなります。皮膚障害や目のトラブルも起こります。
- 過剰 急性中毒症を起こして嘔吐したり、体重が減少します。
ビタミンC…抗ガン・抗ストレスに働く
【ビタミンCを多く含む食品】
ブロッコリー・かぼちゃ・ピーマン・さつまいも・青菜・いちご・みかん
ストレスで大量消費、食事ごとの補給を!
美肌効果の広く知られるビタミンCですが、他にもいろいろな働きをしています。
コラーゲンの生成に不可欠で、筋肉や皮膚、骨や歯を強化し、免疫機能をサポートする作用もあるため、細菌やウイルスの侵入を防ぎ、感染症を予防します。
また、ストレスが加わると大量に消費されるので、ストレスへの抵抗力を高めるためにも、ビタミンCの補給は有益です。
最近、特に注目を集めているのは抗ガン作用で、体内の発ガン性物質の合成を抑制し、細胞に侵入するのを防ぐ働きがあると言われています。
なお、ビタミンCは摂取しても2~3時間で排泄されるので、食事ごとに取り入れたいものです。
- 不足 傷が治りにくく、骨折しやすくなり、成長障害も現れます。病原体への抵抗力が弱まり、感染症にもかかりやすくなります。
- 過剰 水溶性なので過剰症はありません。
ビタミンD…丈夫な骨作りの必須ビタミン
【ビタミンDを多く含む食品】
シャケ・サンマ・アジ・しらす干し・干ししいたけ・きくらげ・まいたけ
カルシウムの吸収を促進して骨を形成
植物性のビタミンD2と動物性のビタミンD3があり、D3は太陽の紫外線を浴びると体内で合成できますが、犬の場合は合成量が少ないので食べ物で補給しなければなりません。
もっとも重要な働きは、カルシウムとリンの吸収を促し、骨や歯に沈着させることで、成長期には特に大切で、丈夫な骨作りのために欠かせない栄養素です。
また、血液のカルシウム濃度の調整にも深く関わり、血中のカルシウム濃度を一定に保ちます。
カルシウムが十分に供給され、ビタミンDが正常に機能していると、歯や骨だけでなく、ストレスを解消し、精神の安定にも役立ちます。
- 不足 骨が曲がるなどの異常が出て、発育不良になります。
- 過剰 カルシウムが異常沈着する高カルシウム血症を起こし、嘔吐、下痢などで体重が減ります。
ビタミンE…強い抗酸化作用で老化を防止
【ビタミンEを多く含む食品】
イワシ・ハマチ・メカジキ・植物油・かぼちゃ・モロヘイヤ・アーモンド
ガンや動脈硬化予防にも効力を発揮
老化防止に効果のあるビタミンとして近年、注目されているのがビタミンEで、老化の原因のひとつと考えられているのが、活性酸素により細胞膜の脂質が変化した過酸化脂質です。
ビタミンEは脂質を酸化させる前の活性酸素と結びつき、強力な抗酸化作用で活性酸素を無害化し、過酸化脂質の生成を防ぐ機能があるため、老化を防止するというわけです。
ガン細胞では過酸化脂質の合成が盛んに行われるので、抗ガン作用もあると考えられ、ビタミンEには血行をよくする働きがあり、血液中のコレステロールの酸化を防ぐため、動脈硬化を予防する役割も果たしています。
- 不足 貧血を発症したり、動脈硬化を招きます。食欲不振や筋肉の萎縮、皮膚炎も起こります。
- 過剰 毒性が低く、副作用はないといわれています。
ビタミンK…血液を健康に保ち、骨を強化
【ビタミンKを多く含む食品】
小松菜・ほうれんそう・モロヘイヤ・かぶの葉・キャベツ・納豆・わかめ
出血したときに血液の凝固を助ける
ビタミンKには、主に緑黄色野菜に含まれるビタミンK1を体内で微生物により作られるK2があり、添加物として合成されたビタミンK3が使われています。
血液の凝固に深く関わるビタミンで、出血したときに血を止める重要な働きをする一方で、血管内での血液の凝固を抑えて、血栓の予防にも有効です。
このように、血液の凝固を促したり、抑制したりすることで、血液の正常な状態を保っています。
さらに、ビタミンKは丈夫な骨作りにも効果を発揮して、カルシウムが骨に沈着する際に必要なたんぱく質を活性化させ、骨からカルシウムが排泄されるのを防いでくれます。
- 不足 出血しやすく、止血に時間がかかります。カルシウムの代謝が悪くなり、骨が弱くなります。
- 過剰 通常の食事では、まず過剰症の心配はありません。
ビタミンB1…糖質の代謝を助け、疲労解消
【ビタミンB1を多く含む食品】
豚肉・鶏レバー・シャケ・ウナギ・タラコ・玄米・大豆・いんげん豆
精神安定にも働く疲労回復のビタミン
ビタミンB1は糖質を分解し、エネルギーに変えるのを助ける重要な役割を担っています。
米などの糖質をどんなにたくさん摂取しても、B1が不足していると、エネルギーとして使うことができず、糖質の代謝が滞ると、乳酸などの疲労物質が蓄積して、だるく疲れやすくなり、神経も正常に働かなくなります。
糖質は脳の唯一のエネルギー源になるものですから、心身ともにエネルギー不足に陥っていまうわけです。
ビタミンB1は「疲労回復ビタミン」とも呼ばれ、疲労回復剤として広く市販され、運動をした後などエネルギー消費が多いときには、積極的に食事に取り入れましょう。
- 不足 全身に疲労感が起こり、手足のしびれやむくみの症状が見られます。食欲が減退し、体重が減少したり、発育不良になります。
- 過剰 水溶性なので過剰症はありません。
ビタミンB2…皮膚を保護し、成長を支える
【ビタミンB2を多く含む食品】
レバー・ウナギ・サンマ・イワシ・サバ・卵・納豆・ヨーグルト・のり
細胞の生成を促す発育促進のビタミン
ビタミンB2は、細胞の再生を促す重要な働きをしています。
ビタミンAとともに、皮膚や粘膜の健康をサポート、傷の治りを早めるのにも役立ちま、体内でのエネルギー生産に深く関わり、糖質、脂質、たんぱく質をエネルギーに変える反応を助けます。
成長に欠かせない栄養素でもあり、ホルモン調整の働きをすることから「発育促進ビタミン」とも呼ばれ、妊娠中や成長期には、特に積極的に摂取しなければなりません。
さらに、体内の有害な過酸化脂質の分解にも貢献し、抗酸化酵素の補酵素として働き、生活習慣病やガンを予防する効果があります。
- 不足 皮膚や粘膜にトラブルが起こり、肌がただれたり脱毛します。食欲不振による成長低下や体重減少などの全身症状も表れます。
- 過剰 水溶性なので過剰症はありません。
ビタミンB6…たんぱく質・脂質の代謝を促進
【ビタミンB6を多く含む食品】
レバー・卵・鶏肉・シャケ・マグロ・イワシ・さつまいも・バナナ・ごま
肝臓への脂肪の蓄積を抑える効果!
たんぱく質の生成や分解に、ビタミンB6は不可欠で、肉や魚など、たんぱく質を多く摂取するほど、その必要量が多くなります。
また、脂質の代謝にも深く関わっています。肝臓への脂肪の蓄積を抑制する働きもあり、脂肪肝の予防にも有益な上、神経伝達物質のドーパミンやギャバなどの生成もサポートしています。
ビタミンB6は腸内細菌により合成できるので、通常の食事をしていれば不足する心配はありませんが、ビタミンB6が活性型ビタミンになるにはビタミンB2が必要。B2を豊富に含んだ食品と合わせてとるのが効率的です。
- 不足 皮膚炎や貧血、食欲不振による発育不良が見られます。
- 過剰 通常の食事では過剰症は起こりませんが、大量に摂取すると運動障害が起こり、平衡感覚を失います。
ビタミンB12…赤血球を合成して、貧血予防
【ビタミンB12を多く含む食品】
レバー・豚肉・卵・イワシ・サンマ・サバ・アサリ・シジミ・カキ・のり
葉酸と力を合わせてDNAの生成を促進
ビタミンB12は、同じビタミンB群の葉酸を力を合わせて、赤血球のヘモグロビンの合成を助け、貧血を防ぎます。
また、遺伝情報を司るDNAやRNAを生成する葉酸をサポートする働きもあるのです。細胞の増殖やたんぱく質の合成にも不可欠のビタミンで、中枢神経や脳の働きの維持にも役立っています。
ビタミンB12の必要量はごくわずかで、腸内細菌によっても合成されるため、通常の食生活を送っていれば、欠乏症の心配はありませんが、ビタミンB12は胃粘膜から分泌されるたんぱく質の一種と結合して吸収されるため、胃に異常がある場合は補給が必要になります。
- 不足 葉酸の機能が低下して造血作用がスムーズに働かず、貧血を起こします。全身がだるく、食欲不振になり、発育が阻害されます。
- 過剰 水溶性なので過剰症はありません。
次ページは5大栄養素の他にも必要な栄養素の記事です。
犬の必要な栄養(3)5大栄養素以外の栄養素の効き目で食材を探し!
*犬の手作り食:食品別栄養シリーズ*
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