戦国武将の鎧兜が大人気!
五月人形に戦国武将の鎧兜がなぜ、そんなにも人気なのでしょうか?
それは、歴史的根拠があるわけではなく、ただ単に鎧兜はかっこいいという見た目で選ばれることも多いのです。 ただ、出身地によっては、「英雄」と語られる戦国武将への認識がそれぞれ違う場合がありますので、武将を選ぶ時には気をつけた方がいい場合もあります。 デザインや色を選ぶ前に、その武将はどのような人だったのだろう…と思うのです。
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義務教育で学ぶ範囲では、「名前は知ってるけど、その人の一生を語れる人は、歴史が好きでないとわからないという人が多いのでは?
織田信長や豊臣秀吉・徳川家康の3代武将の兜よりも、伊達政宗や上杉謙信が人気なのは兜のデザインも大きく関係しています。
武将のように成長してほしいという想いも込め、健やかな成長を願って飾る五月人形なので、人気の戦国武将の紹介も兼ねてトップ3をご紹介します♪
伊達政宗
戦国武将の兜で、人気No.1は伊達政宗です。
多くいる武将の中で、人気の理由は弦月形の前立が、かっこいいという理由です!
その兜のの前立のデザインの根拠は、戦国武将は星や月を兜のモチーフに取り入れていたようで、政宗の三日月も、この「妙見信仰」に由来するのではと言われています。
「妙見信仰」というのは、星や月を信仰するもので、武将達に広まっていました。
目印となる北極星を神格化し「妙見菩薩」として武運を祈願したのが始まりで、月に対しても信仰があり、月というのも神秘的な対象とされて信仰も加速したといえます。 仙台藩祖で幼時に右目を失明し「独眼竜」との異名を持つ奥州の名将で、類いまれな知力で戦国時代を駆け抜け、晩年は江戸幕府のご意見番として活躍した人物です。
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戦略家で頭脳派の戦国武将で、「伊達男」という言葉は、男気がある粋な男性である伊達政宗からとられた言葉だと言われています。
三日月をモチーフにした前立ては洒落人らしく現代でも高い評価と人気を得ています。
上杉謙信
天才型の戦国武将の上杉謙信は、戦国の神将と呼ばれ自ら毘沙門天の化身と信じ、出陣した合戦は全て負けることがなかったと言われてる、武将人気ランキングには常に上位の名将です。
大きな戦いでの敗戦は一つもない、「軍神」と後世で評価されるほど、圧倒的な強さを見せた最強の戦国武将と呼ばれました。 上杉謙信公の兜飾り・鎧飾りは、なんと言っても“月と太陽”をイメージした「日月前立」が魅力。
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上杉謙信の「日輪三日月」の前立ての付いた兜がモチーフとなっている、「日月」は勝利や護身にご利益があるとされる「摩利支天」を象徴していて、カッコいい!と大人気。
摩利支天、とは古代インドの女神マーリーチーが仏教に取り込まれて生まれた神様。マーリーチーはサンスクリット語で「日月の光」を表します。
真田幸村
今年は、大河ドラマ「真田丸」にて脚光をあびている真田幸村。
父の昌幸と共に徳川家を手こずらせ、徳川家康を最も追い詰めた戦名人で、戦国武将ファンの中で人気がトップクラスなのです。
決死の覚悟であるという意気込みの表れでもある六文銭は、真田家の家紋として有名です。
六文銭が施された前立てと鹿の角が特徴的な兜です。 高貴で勇ましい印象と日本的な繊細美が精巧に表現された、本格的な兜飾りです。 江戸時代初期の大坂の陣で豊臣方の武将として活躍した。
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特に大坂夏の陣において3,500の兵を率いて徳川家康の本陣まで攻め込んだ勇敢な武者振りの話が、江戸幕府や諸大名家の各史料に記録され、後世、そこから軍記物、講談、草双紙(絵本)などが創作されました。
さらに明治-大正期に立川文庫の講談文庫本が幅広く読まれると、真田十勇士を従えて宿敵家康に果敢に挑む英雄的武将というイメージで、庶民にも広く知られる存在となったのです。