心身ともに「梅雨」の体調不良!改善食材をプラスして乗り切りる薬膳

体にも湿気がたまる「梅雨」を乗り切る方法

梅雨になると、ジメジメしていて憂鬱になったり、食欲が落ち、むくんだり、皮膚トラブルもあって、何だか体調が悪い…と感じることがありませんか?

5月病を引きずっている方が多い季節でもあります。

湿気はモノに注意するだけではなく、私たちの体の中でも余分な水分が溜まってしまい、体が何となく重く感じてだるくなりやすい時期になのです。

心身ともにスッキリしない「梅雨」は薬膳で体調管理

梅雨の時期は、中医学で「湿邪-しつじゃ」と言って、体がむくんで胃腸障害から食欲不振になってしまい力が出なくなり、ニキビ・じんま疹などの皮膚トラブルも起こしやすくなります。

五臓では「脾-ひ」という消化器系と関連があるため、梅雨時には胃腸病と皮膚疾患・疲労などの不快な症状をうったえる方が多い時期です。

体の湿邪を香りや水はけがよい体づくりをして、梅雨時の薬膳は食材に気をつけて、夏の体力づくりに備えましょう。

基本的に豆類は必ずプラスする食材です。

豆類は中医学で、水分代謝をつかさどる「脾」の臓器の機能を高めてくれるとされています。

梅雨の時期は、豆類を一日一回食べることを心がけましょう。

特に枝豆とそらまめは胃腸の消化吸収能力を高め、利尿効果がバツグンなので毎日少しずつでも食べるといいですよ。

おすすめの3つ!




そして、冷たいものや生ものは脾に負担がかかり、余計に湿を生む原因になるので、体を冷やす食べ物は梅雨の時期は避けるようにしましょう。
冷たい飲みのもが欲しくなりますが、我慢!がまん!

体調不良別「薬膳食材をプラス」して乗り切りる

梅雨時期に起こりやすいむくみは気が付かないうちに発症し、症状が出た頃にはなかなか治すのが大変です。

体がダルイと感じるころ、むくんでいる方が多いので、夏に向けて力を蓄えなければいけませんが、体の溜まってしまっている不要物は、解毒できるような薬膳を心がけていきたいです。

薬味とされている、ネギやしょうが・しそ・みょうがなど、食事に添えるようにしましょう。

薬膳食材をプラスして乗り切りる!改善するおすすめ食材で効果アップ

  • 胃腸の機能を高める
    湿気でダメージを受けるため、胃腸機能を補うように改善します。
    食材:長芋、かぼちゃ、じゃがいも、さつまいも、キャベツ、いんげん、とうもろこし、きのこ類、鶏肉、いわし、すずき、かつお、たら、さば、ハトムギ…など
  • 発散作用を促す
    湿気を多く含んでいる外気を体の表面で留めて、体内に入れないようにするためには、汗をかいて体表から排出させるように改善します。
    食材:しそ、しょうが、ねぎ、香菜、シナモン…など
  • 利尿作用を促す
    利尿が一番の解決策でもあるので、進んで食べるように改善しましょう。
    食材:豆類、あさり、はまぐり、昆布…など
  • 体を温める
    体内の水分代謝を高めることで、汗として湿気を発散させるよう改善できます。
    食材:しょうが、三つ葉、みょうが、ねぎ、ししとう…など
  • 体にこもった熱を取る
    エアコンをいれるほど暑くもないけれど、ジメジメとむし暑い場合、体内の余分な熱をダウンし改善します。
    食材:豆腐、セロリ、きゅうり、緑豆…など
  • 芳香性のあるものを摂る
    香りが強いものは気のめぐりを良くし、湿気を取り除く働きがある上、食欲増進作用があります。
    食材:陳皮(みかんの皮)、山椒、しそ、フェンネル、ジャスミン、ミント…など

 



 

おすすめの小豆と陳皮(みかんの皮)

梅雨の体の湿気の対策として「小豆」はおすすめです。

小豆は、昔から民間薬のような感覚で、脚気かっけの妙薬としても使われています。

小豆には、サポニンの抗菌性・抗炎症作用・溶血作用・脂質代謝改善作用、種皮色素のアントシアニンの抗酸化性などが報告されていることで、多くの病気の予防になることがわかります。

小豆に含まれる豊富な食物繊維には、便のやわらかさを保つ働きがあり、食物の腸内滞留時間を短くしたり、インシュリンの分泌を正常化するなど、肥満や糖尿病、大腸ガンなどの予防に効果があるといわれています。

小豆は糖質やたんぱく質、またこれらの栄養素を代謝するビタミンB1やビタミンB2などを豊富に含みます。

ビタミンB1はごはんやパンに多く含まれる糖質をエネルギーにし、ビタミンB2は脂肪分をエネルギーにするので、カロリーに換えるのに不可欠な栄養素です。

めまいや貧血の原因である鉄分・ホルモンを作っている成分の亜鉛、カルシウム、カリウムなどのミネラルも豊富に含んでいます。

利尿作用があるので、毒素やでむくみ解消などに用いられてきました。

TOMOIKU:「小豆(あずき)効果は?薬膳「解毒のお薬」10日に1食は小豆粥で体をリセット」より

年間通して、食べていきたい食材です。

お赤飯や小豆粥などを主に食べていきたい料理なので、砂糖を使用していな小豆を用意しておきましょう。

 

陳皮は薬膳では効能が数え切れないほど重要なものですので、私はみかんが販売されている間は作り置きしています。

最近は薬膳を利用する人が増えてきたので、安価に売られるようになりました。

お茶や鶏料理・スイーツなどで使いみちが多いので、是非お試しくださいね。

梅雨の時期は、脂っこいもの、冷たいもの、生ものなど、体に湿気を生む原因になるので避けるようにしましょう。

汗や体温調整などで体力を消耗してしまう前に、体内のバランスを整え、夏に負けない体力づくりを意識することがとても大切です。

私は今育てているお庭のハーブを添えて紅茶をいただくとホッとします。

はちみつやしょうがも利用して、温かいミントや陳皮を加えた紅茶などをいただいて、心と体を整える食生活を心がけましょうね。

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東洋人である日本人のDNAによる体質をいかした食事を心がけて…♪

 

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【「和漢膳料理研究家」女子栄養大学にて食生活指導士・漢方養生士・中医薬膳士・防災士・ペット食育士】 生涯学習コーディネーターとして、学校支援地域本部事業や成人の学習支援に参加し、生涯学習の振興発展に寄与することを目的とする自治体に登録し、公共地域の活動に参加しています。講演内容は、子どもの食育・成人の療養食・防災食・動物の「食」について、企業相談や地方講演を行っています。

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“漢方養生士・中医薬膳師・女子栄養大学食生活指導士”として「薬膳・ローフード・スローフードの健康的な食事」
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“愛玩動物飼養管理士&ペット食育士”
として「犬・猫・うさぎの食事」
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