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【小豆(あずき)】おうちの薬膳-解熱・利尿・消腫・散血など「解毒のお薬」10日に1食は小豆粥

【小豆(あずき)】おうちの薬膳-解熱・利尿・消腫・散血など「解毒のお薬」10日に1食は小豆粥

小豆(あずき)は漢方では「解毒のお薬」として利用

1月11日は鏡開きで、正月に神(年神)や仏に供えた鏡餅を下げて食べる、日本の年中行事です。

神仏に感謝し、無病息災などを祈って、小豆で作ったぜんざいやおしるこや雑煮などにして食べます。小豆(あずき)は漢方では「解毒のお薬」として利用

そのおしるこなどに使用する小豆には「邪気払い」の意味があり、1月15日の小正月には一年の邪気を祓い、無病息災、家内安全を祈る風習で、朝には病邪から守る多くの成分が含まれている小豆粥を食べることが1年の健康維持のスタートです。

「小豆」には大納言・中納言・少納言・夏小豆・金時など、いくつかの種類の違う小豆(あずき)があります。

その小豆(あずき)は漢方では解熱・消腫・散血・解毒・利尿作用があるのでむくみなどの「解毒の薬」として利用されていました。

小豆の薬効は、小豆の煎じ汁や小豆粥がむくみや解毒に効く漢方薬として昔から利用され、京都の伝統的な精進料理などでも、10日に1度は小豆を食べて毒を出すという言い伝えがあります。

 

小豆(あずき)の栄養と効能はスゴイ!

小豆の効能について、サポニンの抗菌性・抗炎症作用・溶血作用・脂質代謝改善作用、種皮色素のアントシアニンの抗酸化性などが報告されていることで、多くの病気の予防になることがわかります。

小豆に含まれる豊富な食物繊維には便のやわらかさを保つ働きがあり、食物の腸内滞留時間を短くしたり、インシュリンの分泌を正常化するなど、肥満や糖尿病、大腸ガンなどの予防に効果があるといわれています。小豆(あずき)の栄養と効能はスゴイ!

小豆は糖質やたんぱく質、またこれらの栄養素を代謝するビタミンB1やビタミンB2などを豊富に含みます。

ビタミンB1はごはんやパンに多く含まれる糖質をエネルギーにし、ビタミンB2は脂肪分をエネルギーにするので、カロリーに換えるのに不可欠な栄養素です。

また鉄分や亜鉛、カルシウム、カリウムなどのミネラルも豊富に含んでいます。

鉄は血液中の赤血球をつくる成分で、赤血球は酸素を体の隅々まで運ぶ重要な役割があるので、鉄が不足するとめまいや貧血の原因になります。

現代人に不足しがちな亜鉛はホルモンを作っている成分のひとつで、疫力を高めてくれる効果があり、特に男性にとって大事な時に機能してくれない場合は亜鉛を処方されます。
子供の発育時や傷口が治る時にも欠かせない栄養です。

食塩の摂りすぎが原因と言われる高血圧・動脈硬化・脳卒中は、食塩と一緒に、体内の余分な塩分を排出するカリウムを十分に摂ることで血圧の上昇が抑えられ、例え摂取してしまっても利尿作用が働くことで軽減されます。

小豆の皮の赤い色素は、抗酸化作用のあるアントシアニンで、皮に赤ワインよりも豊富な食物繊維やポリフェノールが豊富に含まれています。

ポリフェノールには、細胞や体内外組織を傷つけ、病気や老化する原因とも考えられている、動脈硬化やガンなどの様々な病気を引き起こす原因の「活性酸素」を体から除去する働きがあります。

ガンの90%以上が活性酸素が原因と言われているので、ガンを防ぐ上で活性酸素を除去するポリフェノールが豊富に含まれている小豆は、和菓子に使用するだけではなく、常に食卓にあるような食材にしたいひとつです。

小豆にはサポニンという独特の成分が含まれ、利尿作用によるむくみや生活習慣病(高血圧・動脈硬化・脳卒中など)の防止・せきの鎮静・痰をとる作用・二日酔い・便秘、母乳の分泌増進などに効果があると言われています。

小豆のむくみや便秘などを解消する作用は、小豆の成分中のサポニンとカリウムによるもので、カリウムの血液中のナトリウムと調整をして余分な塩分を尿として排出する作用と、サポニンの水分の代謝を高くし体内の水分バランスを調節する働きによって改善されると言われています。

体のむくみの効果によって、ダイエット効果もあることになります。

体内に尿や便の排泄物を溜め込むことに、良いことなど全くありません。

「病気のモト」とも言えます。

私は、小豆の小分けを冷凍庫に入れているので、毎回煮込むような手間はかけていません。

10日に1日に朝には「小豆粥」を食べています♪

 

小豆(あずき)のアクや煮汁に栄養があるの?

どのように食べることがいいのか?

和菓子好きで、粒あん・こしあんと好みが分かれますが、栄養で選ぶのであれば皮が残っている「粒あん」がおすすめです。

小豆の効能を最大限に生かせるのは、自宅で煮る際にできる「アク付に煮汁」です。

煮物をするとき、料理方法としてアクを丁寧に取るという作業がありますが、小豆を煮る場合、その捨ててしまう赤い煮汁にガラクトオリゴ糖・サポニンなどの機能性の高い成分が含まれていています。

出来上がった缶づめよりも、自宅で煮汁を作った方が抗菌性や抗酸化性(血圧、コレステロール、血糖値の上昇などの抑制)が高いので栄養豊富な小豆を食べることができます。

小豆を茹でると泡の成分がサポニンです。小豆(あずき)のアクや煮汁に栄養がある

咳を鎮め痰をとる作用・利尿作用によるむくみ防止・血圧、コレステロール、血糖値の上昇などの抑制・血栓予防・血液浄化に役立って、心臓の機能もよくする働きがあります。

昔の人は、産後にできやすい血栓の予防・食物繊維による便秘解消・出産や授乳で失われる鉄分の補給・産後の栄養補給に「小豆粥」を食べていました。

小豆の煮汁抽出物は、ガン細胞の自然死(アポトーシス)を誘導し、その結果、ガン予防に効果を上げることも、確かめられています。

正常細胞にはアポトーシスの影響はなく、栄養バランスに優れている小豆には本当にさまざまな効能があります。

小豆を煮る手間をかけられないという方や、一人分だけ欲しい方は、今ではとても便利なレトルトお粥がスーパーなどで売っています。

1食200円の健康法なので、もしよろしければ試してみてはいかがでしょうか。

 

TOMOIKUからお知らせ

素人が健康を語ることに疑問視されている昨今、私は薬膳師として講義でアドバイスしている角度で健康を綴っていきたいと思います。

漢方とは陰と陽の関係や舌を見て診断するなどの「決まり事」が多いのですが、ネットでは皆さんとお会いして舌などを観察することができないので、私が綴る薬膳は病気の改善ではなく一般的な健康法を主に記事にしています。

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