子どもの「自由」と「放置」言い訳が多い親子と権利と義務問題

私が最近思うこと…子どもの「自由」と「放置」について

子どもを育てていくにあたって、「怒らないで褒める」とか、「個性を伸ばしたい」「のびのびと育てたい」という考え方が普及しています。

2人の人に同じことを伝えても、怒る範囲・褒める範囲・個性とのびのびと価値観が違うので、受け止め方もちがうと思います。

どちらかと言えば、私も「個性を伸ばし、のびのびと育てたい」という考えは同じですし、大人が子どもの行動や言動に指示命令をして、子どもを萎縮させることはよくないと思っています。

でも、家族だけで生きているわけではないので、他人に迷惑をかけていいわけではありません。

子どもがやりたい放題することが「のびのび」なのかというと、そうではないと思います。

以前、外食をしたとき、テーブルに…

「子どもは汚すのが仕事です。子どもは自由にさせてあげてください。テーブルを汚すのは当たり前なので、片付けはスタッフが行います…・・・子どもを怒らないでください。」
…と書かれていました。

汚すのが仕事???って!(^.^;

昼食過ぎの時間のとんかつ屋さんだったのですが、まぁ…テーブル周りが汚い!

すごーーーーーーーーーーく気分悪くなりました。

もし、このようなルールのお店だったら、店頭にその旨伝えるようにしてほしかったです。

私は、絶対入りません。

畳の部屋だったのですが、横のテーブルでは子どもが跳んで歩き周り、他の人が食べているにも関わらず、キャーキャー言って、私の背中にぶつかっても「ごめんなさい」も言わず遊んでいます。

親にしてみば、お店が「良い」と言っているのだから、人から注意なんてされたくないと思っているかもしれません。
他に、おかあさん方は話に夢中で、子ども達に注意をしてくれません。

おしゃべりをしたくて、子供を自由にできるお店を選んだのかもしれません。

でも、私はどんなにそのとんかつがどんなにおいしくても二度とその店には行きません。

きっとそのとんかつ屋さんでは、不愉快になる私が悪いということになるのかもしれません。

しかし、不愉快に感じた他のお客さんも多くなってしまったのかな…そのとんかつ屋さん…半年で閉店していました。

子どもがうるさいのは当たり前で、社会にでる準備をするために外食でもいいと思うのです。

でも、悪いことをしたら、その都度親が注意をする。

子どもに「ごめんなさい」と相手に詫びる。

そういう姿を見て、周りの人は「今、教育中だもんな。大変だな…がんばれ!お父さん!お母さん!」って思えるのです。

「自由」と「放置」では全く意味が違います。


とんかつ屋にいたおかあさん方が、その放置された状態を「自由」と勘違いしているのかもしれません。

誰が「それは放置だよ」って、伝えるのでしょう。

おかあさんを注意したら、どうなるのでしょう?

素直に「ごめんなさい」という気持ちになってくれるのでしょうか?

そのお店は「子どもは汚すのが仕事で、自由にしてもいいよ」と言っているのだから、きっと私がそのように感じてはいけないことなのでしょう。

私は社会の枠の中で、こどもTPO(「時と場所、場合に応じた方法・態度・服装等の使い分け」を意味)があると思っています。

「座るべきときには座る」「話を聞くときには聞く」「周りに不快な思いをさせない」最低限のマナーは必要で「自由に育てたい」と思っても、それは「放置ではないか?」と考えてほしいと思います。

そのような「人としての基本的な習慣」が身につかない限り、親子共々、社会生活は営めないと思うのです。

駐車場で走り回っている危険な子ども・スーパーで精算前に商品をグシャグシャにしている子ども…ルールがなかったら、事故やトラブルに見舞われます。

バイキングで何でも好きなものを選ぶことができる興奮からなのか、放置されている子どもは同じトングでいろいろな料理をとるので、料理が混ざってしまったり、もう…やりたい放題です。

ミスは大人だってしてしまうことです。

私は失敗を指摘しているのではありません。

子供が放置されていることで、他人が不愉快になっているにもかかわらず、子供の行動を注意する気持ちのない親に疑問を感じてしまうのです。

子供だから仕方がない…は言い訳

人は違う家庭環境で育って、いろいろな思考を持った人が、同じ社会で過ごしていくのですから、最低限のルールは必要です。
子どもがいるから…という言い訳で、何でも許される訳ではないのです。

私を含め周りの人は、教育中の子供と親に「仕方がないな…頑張れ!」と思っています。

しかし、子育中の親が「子供だから仕方がない」と開き直りルールのハードルを下げてしまうと、親の楽な方向へむかい結局

「いいよ…いいよ…子供なんだから…」となります。

社会の最低限のルールを守った中で、子供の自由な思考によって、子供にあった個性を伸ばせるのかということが重要であって、放置していいことではありません。

自由には責任が伴い、権利には義務が伴う

幼少のころは、親の都合で好き勝手に育てておいて、思春期になってから世の中のTPOやマナー・ルールを教えたって聞いてくれる訳がないし、反抗するばかりです。

そして、社会になじまない…人間関係がうまくいかない…当たり前です。

社会で生きることは、我慢することが多いのに、それに耐えられない…そんな大人になってしまって、苦労するのは放置されてきた子供達です。

周りに迷惑をかけて好き勝手して生きてきた子が、大人になって生きていきやすい訳がありません。

子どもには「自由には責任が伴い、権利には義務が伴う」事をもっとしっかり教えるべきだと思います。

教えてあげないと、苦労するのは子ども自身です。

お付き合い優先?子供の将来が優先?

公共性のない子どものおかあさんと、お付き合いをしなければならない時の悩みをよく聞きます。

「周りのおかあさんに合わせないと…」と、ひとりで悩んでいませんか?

これは、我家のお嫁さんの悩みでもあります。

役員になりファミレスで打ち合わせをしていて、自分の子どもには歩き回らないように注意するのですが、他の子が他の方に迷惑をかけて怒られているのに、知らん顔しているお母様がいて、どうしていいかわからない。

そして、自分の子どもに「◯◯ちゃんは、遊んでいるのに、どうして私はいけないの?」とその場で質問されたそうです。
私も、同じ経験をしてきました。

私は「ウチではこのような場所で遊んではいけないルールでしょ。だからダメ」と言って、我家だけのルールとみんなの前では言いました。

帰り道に息子に、「大人がみんな走って遊んでる?」と質問。

勿論息子は「遊んでいない」と言います。

私「あの場所は公園や遊んでいい場所ではなく、ご飯を食べる場所だから走っていい訳ないよね」息子「でも、他の子は遊んでいるよ」
私「その子のウチのルールでは遊んでいいことになっているんじゃないの?でも、我が家のルールは、ダメ」
もう、そのように言い通すしかありません。

価値観の違う方達とのお付き合いは大変です。

いっしょにいても苦痛しかありません。

しかし幼稚園・保育園や学校などの役員の場合は、1年お付き合いをしなければなりません。

深い関係になること無く、後々距離を置けるような関係にしておきましょう。

 

TOMOIKU – 共に育む

(合)共育生活研究所
栄養学・心理学・脳科学を知ることはとても大切なことですが、学ぶ以前に、「生活習慣」として生きていくための食事や、社会の危険性やマナーを伝えていくことは、「生きていく力」として必ず身につけなければならないことです。 その上で、栄養学・心理学・脳科学の知識を得て、効率的に物事を考え継続し「生きる力=社会で生きる力=自力で生きる」を身につけていくことが大切です。 sei

こどもと共に育む TOMOIKU

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